としまえん無き今、今後の東京に絶対欠かせないのは「あらかわ遊園」だ【連載】記憶の路上を歩く(2)
2020年9月22日
ライフ2020年8月、100年近い歴史を誇った「としまえん」が閉園しました。今も残る「あらかわ遊園」などの小さな公空間こそ、これからの東京に欠かせない存在だと、編集者の影山裕樹さんは考えます。
何度も通った「近所の遊園地」の閉園
2020年8月31日(月)に、としまえん(練馬区向山)が閉園しました。としまえんは1926(大正15)年開園、実に100年近い歴史のあった遊園地。西武鉄道が所有し、シンボルであるメリーゴーラウンドは日本機械学会「機械遺産」にも選ばれています。
水と緑の遊園地と名付けられているとおり、波のプール、流れるプールやウォータースライダー「ハイドロポリス」のある広大なプールは多くの来場者に親しまれてきました。
ちなみに、「流れるプール」もまた歴史が長く、1965(昭和40)年に開業、「世界初」の流れるプールとして知られ、2015年には西武線池袋駅構内などにでかでかと「世界遺産 狙ってます。」と書かれたポスターが掲示されており、「強気な広告だなぁ(笑)」と感じたのをよく覚えています。
都心からのアクセスもよく、西武線・都営地下鉄線の駅として「豊島園駅」があるほどで、都内でも知名度抜群、知らない人は知らない遊園地だったのではないでしょうか。
僕(影山裕樹。編集者、千十一編集室代表)個人としては子どもの頃から家族や友人と何度となく通った思い出があります。
ジェットコースターが苦手なので、「ミラーハウス」や「ミニサイクロン」「ミステリーゾーン」など心臓に優しい乗り物にしか乗った記憶がないですが、当時暮らしていた中野区江古田からも自転車で行けるほどの距離なので、へんな話、駄菓子屋に行く感覚で行ける“近所の遊園地”という感覚でした。
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