コンビニだけじゃない! 都内に24時間営業のお店が急増した根本理由
2020年9月10日
ライフコンビニやファミレスだけでなく、数多くの24時間営業の店舗が東京にはあふれています。そのきっかけは一体何だったのでしょうか。フリーライターの猫柳蓮さんが解説します。
コンビニVSスーパーの時代に
東京の街で、コンビニとスーパーはライバル関係にあると言っていいでしょう。それはオフィス街やターミナル駅近くのスーパーをのぞくと、一目瞭然。ドリンクコーナーが充実したスーパーは、まさに従来のコンビニの客層をターゲットにしています。

また、ドリンクだけでなく激烈な争いをしているのはお弁当。手軽なコンビニ弁当は安くて便利ですが、これに対抗するようにスーパーもお弁当を充実させています。
店内調理を掲げるなど手法はさまざまで、いち消費者としては選択肢が増えるのは大歓迎です。
先鞭をつけた伊勢丹新宿店
さて、そんなスーパーのコンビニ化ですが、歴史は結構長いのです。その始まりは、2000年代初頭から始まった閉店時間延長競争です。
もともと大型商業施設の営業時間は、大規模小売店舗立地法(大店法)などで厳しく規制されていました。百貨店が18時に閉店していたことは、今でも覚えている人が多いでしょう。
こうした規制が1990年代後半に緩和され、各百貨店は営業時間を19時、そして20時までと延長。その結果、どの百貨店でも会社帰りのOLや単身者の来店が目立つようになり、売り上げアップにつながりました。
例えば伊勢丹新宿店(新宿区新宿)は、従来は金土日のみだった20時閉店を、2002(平成14)年4月から全日に拡大。そうしたところ、若い女性の来店が増え、食料品と化粧品の売り上げが増加しました。

これを見て、小田急百貨店や西武百貨店、東武百貨店など駅直結の百貨店も同様に実施。どこも売り上げが上昇しました。

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