下北沢に続々オープン 音楽不況も「レコード店」が元気なワケ
2020年8月20日
知る!TOKYO演劇や音楽を始めとするサブカルの聖地「下北沢」。そんな下北沢の駅周辺には多くのレコード店が軒を並べています。いったいなぜでしょうか。ブログ「WASTE OF POPS 80s-90s」管理人のO.D.A.さんが解説します。
次々に閉店する街のCDショップ
音楽を聴く主な手段がCDから配信・ストリーミングへと移行していることもあり、日本全国で街のCDショップが次々に閉店しています。
一方、アナログレコードの再評価の動きもあり、レコードを扱うショップは、大手のタワーレコードやHMVがアナログ専門のショップを展開するなど、新たな「レコード店」がオープンする動きもあります。
そんな今、東京の中で最もレコード店の動きが激しい街は下北沢です。
個性的な輸入・中古レコード店が集まる下北沢
2000年代の一時期には20を越えるレコード店があった下北沢ですが、2000年代後半以降、「ハイライン・レコード」「イエローポップ下北沢店」「ワルシャワ」、そしてもともとは下北沢が本店だった「レコファン」等の有名店を含む多くの店舗が閉店しました。
2020年に入ってからも、オーナー飯島直樹氏の逝去に伴って、地域の名物店だった「DISC SHOP ZERO」が閉店しました。
しかし、日本屈指の「レコード店密集地域」であった渋谷の宇田川町かいわい、西新宿の小滝橋通り周辺がかつてのにぎわいを失いつつある一方、下北沢は他の地域のようにただ減っていくのではなく、店舗数こそ最盛期には及ばないものの、今も新たなレコード店が続々とオープンしているのです。
かつては南口商店街のオサダ楽器店、現在の小田急東口改札のそばに位置していたフジレコード店等、アイドルから演歌までの新譜を扱う「街のレコード店」がありました。今の下北沢にはそのようなタイプの店は既にありません。
かわりに、こだわった品ぞろえで勝負する、個性的な輸入・中古レコード店が集まっています。

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