女子高生が「大人セクシー」を目指した時代――渋谷・ギャル文化を支え続けた「セシルマクビー」の功績とは
2020年8月16日
ライフ2020年7月、ギャルブランドの代表格「セシルマクビー」の全店閉店というニュースが世間を驚かせました。セシルマクビー全盛期の雑誌を見返すと、当時の女子高生たちが「オトナっぽさ」を追求していた様子がうかがえます。平成ガールズカルチャー研究家のTajimaxさんが、時代の変化とその背景を分析します。
時代とともに変化し続けてきたはずが
CECIL McBEE(セシルマクビー)が渋谷109を含む全43店舗を閉店――。
2020年7月20日朝、スマホに飛び込んできた文字に目を疑いました。
緊急事態宣言の解除から約2か月がたち、不安がまだ残る中これからようやく経済活動が再開する、といった直後のニュースでした。
さまざまな業種のビジネスが新型コロナの影響を受けていますが、なぜか「セシルは大丈夫」と思っていた筆者にとって、セシルマクビーの店舗閉店は大変な衝撃でした。
渋谷109で14年連続の売り上げトップ
セシルマクビーは「店舗閉店」であり「倒産」ではありません。
運営会社のジャパンイマジネーションがセシルマクビーなど一部展開ブランドについて年内をめどに通信販売(EC)を含む店舗事業から順次撤退すると発表しましたが、これはグループ事業の再構築によるもので、今後はライセンス事業として継続していくとのことです。
それでも筆者や同世代の女性たちが寂しく感じるのは、やはり90年代の全盛期の渋谷109(渋谷区道玄坂)とセシルマクビーの店舗を知っているからなのでしょう。
あの当時の渋谷109を知っている人なら誰しも、2階の広い店舗を誇ったセシルマクビーが消えることはなかなか想像がつかないはずです。
それはもちろん渋谷109に限らず、よく足を運んだ街のいつものショッピングビルでからセシルマクビーが消えてしまうことにも、同じ寂しさを覚えるのではないでしょうか。
ギャル黄金期を象徴するファッション
セシルマクビーにとって渋谷109のイメージが強いのは、90年代後半の「ギャル全盛期の黄金時代」があったからにほかなりません。
1996(平成8)年、顧客ターゲットを一気に「女子高生」に絞り込み、「女子高生に特化したショッピングビル」にリニューアルしてからの黄金時代。
そんな渋谷109とともにセシルマクビーは、ぐんぐん急成長していきました。
これはセシルマクビーだけではなく、EGOlSTやミジェーン、アルバローザ、ラブボートなど、ほかのギャルブランドにも言えることです。
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