人口わずか173人! 絶海の日本最小自治体「青ヶ島」は上陸難易度もピカイチだった
2020年8月16日
知る!TOKYO伊豆諸島に属し、日本屈指の上陸難易度を誇る青ヶ島。そんな同島の歴史について、フリーライターの県庁坂のぼるさんが解説します。
人口は八丈島のわずか2.5%
日本でもっとも人口の少ない自治体が、東京都にあるのをご存じでしょうか。
それは伊豆諸島の「青ヶ島」にある青ヶ島村で、人口は2020年6月時点で173人。同じ伊豆諸島の八丈島は人口7048人(2020年6月末現在)、新島は2559人(2020年6月末現在)ですから、いかに人口が少ないかがわかります。
ちなみにもっとも人口の多い村は沖縄県読谷村で、4万1615人(2020年7月末現在)となっています。
定期船の就航率はわずか40%
人口だけでなく青ヶ島の存在を際立たせているのが、そのアクセスの悪さです。

東京から島に直接行くルートはありません。隣の八丈島で定期船かヘリコプターかのどちらかに乗り換えなければなりません。
かつては「鳥も通わぬ」と言われるほどの流刑地だった八丈島ですら、今は空路もあり、到達は比較的容易です。
しかし青ヶ島はといえば、1日1本と言われる定期船の就航率はわずか40%程度。島側の港が黒潮に洗われるため、海が荒れていると接岸できないのです。
対して、ヘリコプターの就航率は70%程度。しかし定員9人のため、すぐに満席となり予約は困難。おまけに飛べなかった場合の振り替え便は次の「空いている日」ということになります。つまり到達するのが困難なだけでなく、なかなか帰ることができない可能性もあるのです。
このハードルの高さと、マイナーな旅行先ゆえの旅費の高さが、人々に二の足を踏ませているのです。

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