コロナ禍で大注目の「テイクアウト」に、他人は一体いくら支払っているのか
2020年7月23日
ライフコロナ禍以降、大きな注目を集めたテイクアウトメニュー。そんなメニューに、消費者たちはいったいいくらくらい金額を払っているのでしょうか。ホットペッパーグルメ外食総研・上席研究員の稲垣昌宏さんが解説します。
都内人気店も続々参入
都内で六本木などに3店舗を展開する、ニューヨークスタイルのステーキハウス「ウルフギャング・ステーキハウス by ウルフギャング・ズウィナー」。
同店は2020年に入ってからテイクアウトやデリバリー用のメニューを充実させ、また各種アプリの導入やタクシーによるデリバリーなど、新しい試みに次々と取り組んでいます。

背景にあるのは新型コロナウイルスの感染拡大で、店舗での外食に一定の制限がかかったことがあげられます。
テレビなどメディアでも、行列ができるほどの人気店がテイクアウトに参入していることや、人気メニューが連日報道されています。
筆者(稲垣昌宏)が上席研究員を務めるホットペッパーグルメ外食総研は、全国的に緊急事態宣言が発令されていた5月の飲食店のテイクアウトに関する実態について調査しました。
テイクアウト利用者、30代女性で70%超
まずはテイクアウトの実施率ですが、5月に一度でも飲食店から料理のテイクアウトを行った人は58.1%でした。
性年代別は、20~30代女性と30代男性のテイクアウト利用者が目立ち、30代女性で70.2%、20代女性で66.1%、30代男性で63.8%でした。

業態別で最も多かったのは「ファストフード」で24.8%、2位は「牛丼、カレー等、一品もの専売業態」で16.0%、3位は「和食料理店」で12.6%、僅差で4位が「ファミリーレストラン、回転すし等」で12.4%などとなっています。
典型的なテイクアウトの食事形態とは
それでは、どのような食事のテイクアウトが多く利用されているのでしょうか?
テイクアウト利用の食事シーンを聞いたところ、「夕食」が最多で69.5%、また「昼食」も53.0%ありました。
食事の相手は「家族・親族(19歳以上のみ)」が最多で28.4%、「夫婦2人で」が23.7%、「1人で」が22.1%、「家族・親族(小学生以上18歳以下の子を含む)が20.2%となっています。

また、食事の場所は「自宅」が圧倒的に多く95.8%。テイクアウト利用者の多かった20~30代女性は「昼食」での利用が多く、同じく利用の多い30代男性は「1人で」「家族・親族(未就学児を含む)」が多かったことが特徴として挙げられます。
これらをまとめると、最も典型的なテイクアウトでの食事は
・自宅で
・夕食に
・家族、親族と
食べていることになります。
これらの調査結果は、新型コロナウイルスによる自粛期間中においても、大手のファストフードチェーンの売り上げが前年超えしたニュースとも整合性がある結果となっています。
おすすめ

New Article
新着記事
Weekly Ranking
ランキング
- 知る!
TOKYO - お出かけ
- ライフ
- オリジナル
漫画