90年代、各地で「シネコン」急増も 東京ではあまり増えなかったワケ
2020年7月16日
ライフ今ではおなじみとなったシネコンですが、日本で急増したのはいったいいつごろだったのでしょうか。20世紀研究家の星野正子さんが解説します。
立ち見客の消えた映画館
東京には多くの映画館がありますが、一部の名画座を除いて「昔ながら」の映画館を見かけなくなりました。
昔ながらとは、入り口で切符を買えば館内に一日中いられる映画館のこと。今では多くの映画館が各回入れ替え制のため、各回入れ替え制のため、立ち見客も見かけなくなりました。
その代わりに座席の事前予約がインターネットでできたり、かつては映画の中でしか見なかったようなアメリカっぽい大きなポップコーンを抱えて映画を楽しんだりすることができます。
日本初のシネコンは品川区から
現在の主流といえる「シネマコンプレックス(シネコン)」スタイルの映画館の歴史は意外に古く、1980年代からなのをご存じでしょうか。
最初にシネコンとして名乗りを上げたのは、現在も営業中の「キネカ大森」(品川区南大井)です。

この映画館は1984(昭和59)年の開館にあたって、「シネマコンプレックス日本初登場」を掲げました。
映画館のスクリーン数はわずか三つで、シネコンにしては少ないように感じますが、シネコンの「定義」自体が明確ではないため、最初に名乗ったキネカ大森が「日本初」といってよいでしょう。

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