「デートにおすすめ」と太鼓判。2人の仲が深まるゲームが揃う、東京おもちゃ美術館

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「デートにおすすめ」と太鼓判。2人の仲が深まるゲームが揃う、東京おもちゃ美術館

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遊びとコミュニケーションを重視した「グッド・トイ」を中心に、世界のさまざまなおもちゃを揃える「東京おもちゃ美術館」は、大人同士でも楽しめるゲームやおもちゃがたくさん。デートにもおすすめだといいます。

弾む会話、お互いの意外な一面も明らかに?

 丸ノ内線・四谷三丁目駅から徒歩約7分の「東京おもちゃ美術館」は、週末になると多くの親子連れで賑わっていますが、同館は「大人の方なら、デートスポットとして楽しめます!」とアピールしています。世界各国のおもちゃやアナログゲームで一緒に遊べば、自然と会話が弾むというのです。

遊びやデザインに優れた「グッド・トイ」に認定されたおもちゃを展示する「グッド・トイてんじしつ」(画像:東京おもちゃ美術館)。



 同美術館はかつて小学校だった建物を改装した施設内にあり、板張りの教室がそのまま展示スペースになっています。赤ちゃん専用のひろばや伝承おもちゃの部屋、木製の可愛らしいおもちゃの部屋など、子供が楽しめる展示や仕掛けがたくさんありますが、大人同士で一緒に楽しめる展示内容もたくさんあるといいます。

 美術館の広報を担当する黒澤千春さんによると、デート中のふたりの距離を縮めてくれるおもちゃが集まっているのが、同館3階の「ゲームのへや」。世界各国のボードゲームや、テーブルサッカーなどさまざまなアナログゲームが揃い、実際に遊ぶことができます。

世界各国のボードゲームやアナログゲームが揃う「ゲームのへや」。時には専門のトッププレイヤーを講師に招くイベントも行われる(画像:東京おもちゃ美術館)。

 なかでもボードゲームは、初めての人同士でもすぐに打ち解ける効果があることから、世界中に愛好者がいます。初めての人が遊ぶにはゲームのルールを一から覚える必要がありますが、同美術館には「おもちゃ学芸員」というボランティアスタッフが各部屋に常駐していて、その場で遊び方を教えてもらい、気軽にゲームを始められるので安心です。デート中のカップルにおすすめのゲームを黒澤さんに紹介してもらいました。

クアルト

相手の置くコマを自分が選ぶという駆け引きが特徴の「クアルト」(2018年6月26日、ULM編集部撮影)。

 4種類のコマを、色、形、高さ、穴の有無のいずれかで1列に揃えたほうが勝ち、というフランス発のボードゲーム。コマを盤上に置く時は相手から手渡されたコマを使わなければならないというルールが大きな特徴で、相手の作戦を予測するスリルも味わえます。

ゴブレット・キッズ

(2018年6月26日、ULM編集部撮影)。

「クアルト」と同じメーカーによる、立体の三目並べゲーム。3×3の盤上で自分のコマを一直線に並べた方が勝つというルールですが、小さいコマに大きなコマをかぶせることもできるため、戦略と記憶力が必要になります。「残念ながら廃盤になってしまったゲームなのですが、館内では遊ぶことができます。この『ゴブレット・キッズ』や『クアルト』は短時間で勝負がつくゲームのため、ついつい『もう1回!』と繰り返し遊びたくなります」(黒澤さん)

かたろーぐ

「かたろーぐ」は2014年に発売され、「グッド・トイ2018」を受賞した国産ボードゲーム(2018年6月26日、ULM編集部撮影)。

 カタログとカード、コマを使い、さまざまな質問をして相手が好きなものを推理し、当てていくゲーム。「どのような質問をすれば相手からヒントが得られるか?」 を考えながら進めていきます。「いろんな質問をしたり、答えたりするなかで、お互いのことがよくわかるようになるゲームです。知り合って間もないふたりでも、遊びながら会話が弾みますよ」(黒澤さん)

 このように、ボードゲームで遊ぶには相手と会話したり、相手を観察したりして反応をうかがう、といったことが必要になります。「遊びのなかにコミュニケーションの要素が入っているため、ゲームをきっかけに人と人が打ちとけることができるのだと思います」と、黒澤さんはいいます。ゲームを通じて同じ世界を共有し、勝負に熱中したり童心に戻ったりするうちに、お互いの意外な一面がわかる瞬間が訪れるかも知れません。

 また、1人で遊ぶアナログゲームですが、カップルで遊んで楽しめるものもあるとか。

チーズの板

両手でひもを引っ張りながらボールを誘導していく「チーズの板」(2018年6月26日、ULM編集部撮影)。

 ドイツのメーカーによる木製のゲーム。ひもを両手で操りながら、チーズのように穴の開いた板の上でコマを動かしてゴールを目指します。「挑戦する人は思わず熱中してしまいますし、見ている人もハラハラして応援したくなりますよ」(黒澤さん)。

誰もが遊べて、交流できるおもちゃを集める

 このように、「東京おもちゃ美術館」が子供だけでなく大人も楽しめる展示を充実させているのは、「さまざまな世代の人がおもちゃを通じて交流できること」を目的に掲げているからだといいます。

「おもちゃ全般に、人と人との距離を縮めるという魅力があると思います。おもちゃの動きの面白さ、遊びができたときの達成感、見た目の可愛らしさといった楽しい気持ちを共有することで、世代をこえたコミュニケーションが生まれるのです」と、黒澤さんは話します。そのように人と人をつなぐおもちゃの魅力を、「デートで訪れた方にも体験してほしい」というわけです。

 同美術館はアナログゲームのほかにも、日本国内で購入できるおもちゃのなかから「健全で、ロングセラーの可能性があり、遊びとコミュニケーションを尊重したおもちゃ」と認められた「グッド・トイ」を展示。実際に遊ぶことができます。2018年6月には、電動いとのこで木のおもちゃづくりが体験できる工房、「いとのこや」もオープンしました。

 さらに、2018年10月13日(土)、14日(日)の両日には、 全国のおもちゃメーカーや自治体、遊びに関わる関連企業など100団体以上が出展する「東京おもちゃまつり」が開催されます。世界中のおもちゃ、国産材の木のおもちゃなどが勢揃いするイベントで、実際に遊んだり購入したりできるほか、おもちゃづくりのワークショップなども体験できます。

●東京おもちゃ美術館
・住所:東京都新宿区四谷4-20 四谷ひろば内
・交通アクセス:丸ノ内線四谷三丁目駅 2番出口より徒歩約7分
・開館時間:10:00~16:00 (入館は15:30まで)
・休館日:毎週木曜日(木曜が祝日の場合は開館し、後日振替休館)
・入館料:大人800円、子供500円

●東京おもちゃまつり
開催日程:2018年10月13日(土)、14日(日)
開催時間:10:00~16:00(最終入館 15:30)
会場:東京おもちゃ美術館 四谷ひろば
入場料:大人1000円、子供700円、2歳以下無料

※入場料には、東京おもちゃ美術館の入館料が含まれます。
※雨天の場合も開催予定です。

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