美と健康に特化したコンビニ、ナチュロのコラボ店舗
日々の暮らしにうれしいコンビニ「ナチュラルローソン」。約18年前、ローソンの社員が「美と健康に特化したコンビニ」を発案したことをきっかけに誕生しました。
原材料に気を配ったお惣菜やお弁当などが並ぶほか、ノンフライのポテトチップス、シックな文房具、珍しい飲み物など、つい時間を忘れてわくわくしてしまう商品が並んでいます。事実、1人あたりの滞在時間が、通常のローソンよりも長いのだそう。
「ナチュラルローソン&food kurkku 神宮外苑西店」に並んでいた個性豊かなドリンク類(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
そんなナチュラルローソンのなかでも、特に長居必至かもしれない店舗が外苑前にあります。それは「ナチュラルローソン&food kurkku (フードクルック)神宮外苑西店」。
「ナチュラルローソン&food kurkku 神宮外苑西店」の入り口(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
ナチュラルローソン、24時間営業のオーガニックスーパー「food kurkku」、広めのイートインスペース、デリがぎゅっと1つに合体しています。
店内の様子。写真奥がナチュラルローソン部分。さらに奥に進むとイートインスペースがある(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
ローソンとkurkkuのコラボによるこの業態は、全国で1軒だけのレア業態です。
高速バスが届ける、新鮮朝どれ野菜
同店は、オーガニックな消費や暮らしの在り方を、さまざまな業務形態で展開しているkurkkuの提案で2012年オープンしました。
入店してまっすぐに進むと、目に飛び込んでくるのはカゴに盛られた新鮮野菜。food kurkkuの野菜(一部)は「産地直送あいのり便」という、高速バスの空きトランクを利用した輸送システムで届きます。朝とれた野菜が、その日の午後には到着。茨城、栃木、群馬の北関東3県のほか、静岡などからも届きます。
「産地直送あいのり便」によって届けられた野菜たちが並ぶ「バスあいのりマルシェ」(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
到着は交通の事情で前後する場合もある(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
商品の価値を可視化! 手書きPOPの熱量
そのほかにも随時、旬の食べ物が並びます。取材日には、新鮮な北海道産とうもろこしがありました。「生で十分甘い!!」と書かれた手書きのPOPのインパクトも強いです。
氷が敷き詰められた発泡スチロールの中に、ぎっしりと並ぶひげ付きのとうもろこし(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
POPは売り場の随所に貼られています。どれもこれも、ぱっと見だけでは伝えきれない、商品それぞれの持つストーリーを伝えるため、スタッフ自ら書いたものです。
凛々(りり)しい北浦しゃものイラストもスタッフによる手描き(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
こだわりのみかんやりんごのジュースにも説明がびっしり(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
food kurkkuが扱う商品は高付加価値。こだわりが深いぶん、値段もけっして安くはありません。何も知らないままだと、手に取りづらい可能性もあるでしょう。「だからこそ、情報を可視化する必要があるんです」と、food kurkkuの担当者は話します。
お客さんのなかには、ここならではの商品を求めて、八王子から来る人もいるそうです。
平日はkurkku製のお弁当が並ぶ
さらに平日のみ、コンビニエリアのお弁当コーナーには、kurkku製のお弁当が並びます。
お弁当のほか、唐揚げなどのお惣菜も並ぶ(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
お米は玄米と白米の2種類で、どちらも毎日店内で炊いているもの。なお、おにぎり、サンドイッチ、麺類などはローソンの商品が並びます。
お弁当が店に並び始めるのは10:00前後。それと同時にお惣菜3~4種類(日によって数が異なる)が並ぶデリコーナーの営業も始まります。お惣菜の分量を自分で決めたい人は、デリを利用するのが良いでしょう。
豚と野菜のアジアン炒め弁当(648円)を食べてみた。ヤングコーンをはじめ、野菜がシャキッとしているのが印象的。玄米は表面ぷりぷり、内側ふっくら(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
店内にはイートインスペース(営業時間:8:00~22:00)があるため、買ってすぐ食べることも可能です。ソファ4席、電源のある6席を含めた約26席は、コンビニのイートインとしては広めでゆったり。お昼時は混み合うこともあるそうです。
イートインスペースにはソファもある(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
精米したてのお米をfood kurkkuで購入することも可能。1キロから精米してくれるという(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
お酒専用の冷蔵庫も! ワインコーナー大充実
同店はお酒も充実しています。ワインコーナーは、選びやすい棚の配置になっているほか、すぐそばには、food kurkkuのおつまみ類も並んでいてありがたい限りです。
棚にぎっしり並ぶワインは、ナチュラルローソンがセレクトしている(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
どんな食べ物に合うのかも書かれている(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
なお同店に限らず、他のナチュラルローソンも軒並みワインの品揃えが多めなのだといいます。
「青いローソンよりも圧倒的にワインの品揃えが豊富です」(ナチュラルローソン担当者)
1000円前後で買える手頃なものから7000円前後のものまで、選択肢も豊富です。さらに同店では、他のナチュラルローソンでは取り扱いのない成城石井のワインや、シャンパンなども並びます。
青山という立地ゆえ、あえて高めのお酒も置いているのだとか。6000~7000円台のシャンパンが週に4~5本売れることもあるそうです。
左脇のワイングラスは、プラスチック製のもの。割れないので持ち運びにも便利(2018年9月28日、高橋亜矢子撮影)
見ているだけでわくわく。口にすれば、体の内側も喜びそうな商品の数々。思わず時間を忘れてしまう可能性があるので、来店の際は、滞在時間に余裕を持って行くことをおすすめします。
●ナチュラルローソン&food kurkku 神宮外苑西店
住所:東京都渋谷区神宮前3-35-8
交通アクセス:銀座線「外苑前駅」から徒歩約10分
営業時間:24時間営業(イートインスペースは8:00~22:00)
※記事公開時点の情報です。