新駅開業で話題の「高輪」にミニチュアのようなかわいい建物があった いったい何?
2019年12月4日
お出かけ高級住宅地として知られる港区高輪に一風変わった形の消防署があります。その名は「高輪消防署 二本榎出張所」。同出張所について、都市探検家の黒沢永紀さんが解説します。
高輪が高級住宅街になったワケ
山手線の駅としては久しぶりの新駅となる「高輪ゲートウェイ駅」。2020年に暫定開業の予定地から西へ歩いて約10分、二本榎(えのき)というちょっと変わった名前の通り沿いに、まるで模型の様な建物が突然姿を表します。高輪消防署の二本榎出張所(港区高輪2)。今回は、とても珍しいルックスをした消防署の話です。
高輪消防署二本榎出張所(以降、二本榎出張所)は港区の南端、住所でいうと高輪のほぼ真ん中に位置し、小綺麗な低層ビルと大きめの住宅が混在する閑静な街並に囲まれています。

高輪は江戸時代に大名屋敷が軒を連ね、明治になってからその敷地の多くが皇族や富裕層の邸宅として転用されました。都内のあまたの大名屋敷が軍用地に転用された中、宅地転用されたことが、国内有数の高級住宅街となった一因といえるでしょう。
周囲には高野山の東京別院(高輪3)や、近代建築3巨頭のひとり、フランク・ロイド・ライトの愛弟子である岡見健彦氏設計の高輪教会(同)、そして隣接する白金台には明治学院大学などがあり、歴史と文化の香り漂う街並みです。
また消防署の名称である二本榎は、江戸期からの界隈の通称で、かつて榎の大樹があったことからと言われます。

New Article
新着記事
Weekly Ranking
ランキング
- 知る!
TOKYO - お出かけ
- ライフ
- オリジナル
漫画