紅茶ブランドを立ち上げた日印ハーフの男性が、父と母から学んだ「チャイ」のチカラとは?

2019年8月24日

お出かけ
ULM編集部

インド人の父と日本人の母をもつ、大久保 カプール 玲夫奈さんは、チャイに特化した紅茶ブランド「モクシャ チャイ(Moksha Chai)」を展開しています。チャイにこだわる理由と、インド的チャイの楽しみ方について、話を聞きました。


チャイは見知らぬ人との会話をつなげる

 インドの旅でしばしば出会うチャイ(スパイス入りのミルクティー)を、日本で作って飲みたい――。記者がそう思い紅茶葉を探しているとき、チャイに特化した紅茶ブランド「モクシャ チャイ(Moksha Chai)」があることを知りました。製造・販売を行うのは、インド人の父と日本人の母をもつ、大久保 カプール 玲夫奈(れおな)さんです。

大久保 カプール 玲夫奈さん(右)とインド人のお父さん(画像:モクシャチャイ)

 大久保さんはこの事業をまだ立ち上げたばかり。なぜ商材を日本でさほど普及していない「チャイ」に特化したのかを聞くと、次のような答えが返ってきました。

「私の父は、母に毎朝チャイを作るのが日課です。その日の気分でスパイスの量や種類を変えるので、その味わいについてふたりで話ながら朝のひとときを楽しんでいます。夫婦喧嘩した翌朝にも、父は母のためにチャイを作ります。さすがに最初はふたりとも無言ですが(笑)、紅茶を飲んでいるうちに気持ちが自然とほぐれて仲直りするんです。

 インドの人たちは1日に何度もティーブレイクをして、見知らぬ人や仲間との会話や生活を楽しみます。私はチャイを通じて、せわしなく働く日本の人々に癒しやゆとりのあるライフスタイルを提案したかったので、この事業を立ち上げました」

 大久保さんがそう考えるようになったのは、大学卒業後に新卒で入った会社でイタリアに赴任したときの経験も関係していると話します。イタリアに6年間暮らし、日本人とイタリア人のライフスタイルの違いを「働き方」にもっとも感じたそうです。日本人は働くことが一番で、余暇は二の次。イタリア人はその逆で、バケーションのために仕事をする。イタリア人が8月に1か月丸々休暇をとるのは広く知られています。

「絶対王政だったヨーロッパにとって民主主義は『勝ち取った自由』であり、休みも『勝ち取った権利』であるため、それを大切にする意識が強く、休暇や休憩を必ず取るんです」(大久保さん)

 かといって、長く根付いた日本の文化を一朝一夕に変えることは難しいので、せめて「ゆっくりお茶を飲む時間」を生活に取り入れることから提案したいと話します。

スパイスで「癒し」を生むのが紅茶


大久保さんが自社オリジナルの茶葉で作ったチャイ(7枚)

画像ギャラリー

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