恵方巻にも「アレ」が登場！？百貨店でしか手に入らない期間限定グルメ3選

　デパートの目玉の一つといえば物産展やデパ地下などのグルメです。全国各地のおいしいものや工芸品を紹介する地方をつなぐ役割を担いつつ、集客力も大きいイベントとして時代が変化する中でも変わらず支持されています。

　足を運びにくい地方のグルメをデパートに行けば手にすることができるようになったのは、昭和末期から平成初期まで遡ります。トラックでのクール便の浸透で遠方の食材を運送できるようになったバブル経済の頃から、生鮮食品を取り扱う現在の物産展の開催が増えてきました。
　
　今回は物産展やデパートグルメも多様化しているなか、注目の東京都内の百貨店グルメやイベントをご紹介していきます。

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　すっかり節分の行事として定着した恵方巻はデパートでも取扱数が増え、年を追うごとに個性的な恵方巻も誕生しています。

　今年の恵方巻は、2023年に話題を集めた出来事をモチーフにしたものなど、過去最高の92種がそろっているとのこと。「話題のスペシャル」「海鮮系」「肉系」「定番」「バラエティ」と4つのコンセプトの恵方巻に分かれています。

　「話題のスペシャル」では、38年ぶりに日本一となり、2023年の流行語大賞となった阪神タイガースの岡田監督の名言が切り抜かれた「ＡＲＥのＡＲＥ巻き」や、大谷翔平選手の発言から着想を得た金箔を使用したゴージャスな「憧れるのをやめましょう巻」、将棋の藤井聡太八冠の活躍にちなんだ8種の具材を巻いた予約限定の「豪華八冠巻」など、ボリューミーかつスペシャルな恵方巻がラインアップ。

　海鮮は本マグロ、鯛、サーモン、イクラやカニといった高級食材を使用した恵方巻がそろい、断面の鮮やかさ、美しさを目で楽しむこともできます。

　お肉系では牛肉を使用した恵方巻や、卵焼きとステーキで包まれ、中には焼肉やすき焼き等が入ったインパクト大の「米沢牛タイガーロールスペシャル」など、肉好きにはたまらない商品が並んでいます。

　定番の恵方巻では昨年大丸東京店で人気ナンバーワンとなった平島の「具だくさん大名巻」です。穴子、エビ、厚焼き玉子、高野豆腐など、14種類の具材を巻いた太巻きは食べ応えのある一品。定番とは対極をなすバラエティ系の恵方巻は「湯葉とアボカドの和風生春巻き」やそば粉のガレットで巻いた「西洋ロール」と斬新な内容になっています。

　年々種類の増えている恵方巻は、選ぶ楽しみがあるだけでなく、恵方を向いて最後まで喋らず食べきれるかなど、パーティー感満載の行事。節分が過ぎたら立春を迎えます。2024年の恵方「東北東」を向いて楽しく恵方巻を食べながら、春の訪れを感じたいですね。

　東京駅大丸東京店では1月30日（火）まで恵方巻の予約を受け付けています。節分当日の2月3日（土）は混雑が予想されるため、事前に大丸東京店のホームページでWEB決済をしておくと便利です。

　数あるスイーツの中でもバウムクーヘンに特化した「バウムクーヘン博覧会」が、東武百貨店池袋店で1月29日（月）まで開催中です。バウムクーヘンはドイツのお菓子ですが、日本では本家のドイツを凌ぐほど人々に愛され浸透し、独自の進化を遂げている洋菓子の一つ。

　会場には、北は北海道、南は沖縄まで全国47都道府県の個性あふれるバウムクーヘンが集まっています。取り扱いは190ブランド約300種と、日本でのバウムクーヘンの人気の高さが分かる驚くような数です。

　たくさんのバウムクーヘンがあることはうれしい反面、「どれを選べばいいのか困る」という悩ましい問題も発生してしまいますよね。そういう時に利用したいのが「バウムクーヘンBAR47」です。1皿税込510円で一口サイズのご当地バウムクーヘンを5種類選べます。実際に味わってみて商品選びの参考にしてみてください。

　また、ソフト系やハード系、フレーバー系に映え系とさまざまなタイプのバウムクーヘンがあることから、「～全国ご当地バウムクーヘン2023年のファイナルグランプリを決める～ファイナルクーヘン総選挙2023東京頂上決戦」も開催されます。

　立候補した全国36店のバウムクーヘンを、食感や見た目から「トラディショナル党」「ソフトバウム党」「ハードバウム党」「フレーバーバウム党」「映えバウム党」と5つの党に分け、総選挙が行われます。

　また、京都に7月オープンした「きこりけーき」がポップアップショップとして登場。世界初のバウムクーヘン専用AIオーブン「THEO」を使った、焼きたてバウムクーヘンの実演販売を行います。一般的に職人がオーブンを見ながら焼き上げていくものですので、オーブン任せで完成するというのは画期的な出来事。技術の進化とAIオーブンが作るバウムクーヘンを食べて違いがあるか試してみるのもいいですね。

　お祝いの引き出物や贈答品にも選ばれるバウムクーヘンは日本全国でさまざまな味、形の商品が誕生しています。博覧会で多種多様なバウムクーヘンと出会ってみてください。

　新宿の京王百貨店では1月29日（月）まで「心ひかれる、伝統の技とこだわりの味 　石川・福井 物産と観光展」が開催されています。2024年3月に北陸新幹線が福井県敦賀まで延伸することに先駆けて、北陸地方の魅力をアピールするイベントにもなっています。

　北陸の海の幸や伝統工芸品が一堂に会し、イートインコーナーではご当地カレーとして知られる石川の「金沢カレー」が登場。

　キャベツの千切り、とろみの強いルー、ソース付きのカツがステンレスのお皿で提供され、先割れのスプーンで食べるビジュアルが学食を彷彿とさせる金沢カレー。カレールーの上に乗っているカツには、石川県ブランド豚の「能登豚」を使用しています。

　福井からは県内4店舗を展開する「福井らーめん 五目亭」の「福井らーめん　かたいけの」は麺に小麦のふすま粉を使用し、ラーメンのトッピングはフルーティーなトマト「越のルビー」、越前水菜、国産純鶏（親鶏）のたたき、鶏と豚の2種類のチャーシュー。国産の純鶏（親鶏）と煮干しからとった優しいダブルスープが特徴です。

　ラーメンの名前にもなっている「かたいけの」は福井弁で「元気ですか？」という意味です。食を通じて元気になってもらいたいという気持ちが込められています。

　物産展では新鮮な魚介類やグルメを堪能するだけでなく、その土地の食文化や工芸品と出会える貴重な機会です。そして、物産展の地域で自然災害が起きた時は遠くにいながらも商品を購入することで漁業や農業に携わる人たちや地域の復興支援にもつながります。

　令和になってもデパートは特別な存在で、足を踏み入れるだけで心が踊るような気分になります。デパートのバイヤーさん一押しの物産展グルメや、デパ地下品質の恵方巻を食べて、日ごろ頑張っている自分へのご褒美にしてはいかがですか？

■大丸東京店　恵方巻2024
販売期間：WEB予約受付中～2024年1月30日（火）／店頭販売2月3日（土）
開催場所：大丸東京店B1F 食品ほっぺタウン（東京都千代田区丸の内1-9-1）
TEL：03-3212-8011
開催時間：10:00～20:00
アクセス：JR、東京メトロ丸ノ内線「東京駅」八重洲北口改札を出てすぐ
※最新情報など詳細は公式サイトをご確認ください

■バウムクーヘン博覧会
開催期間：開催中～2024年1月29日（月）
開催場所：東武百貨店　池袋店8F催事場（東京都豊島区西池袋1-1-25）
TEL：0570-086-102
開催時間：10:00～19:00
アクセス：JR東京メトロ丸ノ内線・副都心線、東武東上線「池袋駅」西口直結
西武池袋線、東京メトロ有楽町線「池袋駅」より徒歩3分
※最新情報など詳細は公式サイトをご確認ください

■新宿京王百貨店「石川・福井 物産と観光展」
開催期間：開催中～1月29日（月）
開催場所：京王百貨店 新宿店 7F大催場（東京都新宿区西新宿１-1-4）
TEL：0570-022-810
開催時間：10:00～20:00　※最終日は17時閉場
アクセス：JR、京王線、小田急線、東京メトロ丸ノ内線、都営新宿線・大江戸線｢新宿駅｣より徒歩1分
※最新情報など詳細は公式サイトをご確認ください