春節って何を食べるの？中国・台湾文化を楽しむ春節グルメで縁起かつぎ【東京】

　2024年の干支は辰年とあって、初詣の際に大きな龍（りゅう）のデザインの絵馬が神社の境内に飾られているのを目にした人も多いと思います。龍は古代インドや中国から伝来した水神のイメージがルーツと言われており、アジア圏全体で権力や吉祥を象徴する縁起物として人気の高いモチーフです。

　中国では旧正月に当たる春節になると、魚料理をはじめ餃子や春巻き、おもち料理やみかんといった縁起の良い食べ物を食べるのだそう。台湾では鶏肉や火鍋、パイナップルも食べるのだとか。2024年は2月10日から17日が春節期間のため、その前後にさまざまな中国語圏の料理が味わえるイベントが開催されます。

　今回は春節を控えた今、龍を縁起物としている中国語圏の食文化が楽しめるグルメスポットをピックアップ。話題の台湾グルメやチャイニーズ・アフタヌーンティー、春節のイベントをご紹介します。

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　大阪発の台湾朝食専門店「wanna manna（ワナマナ）」は、2023年4月に飯田橋グラン・ブルームのサクラテラスにオープンしました。

　「wanna manna」は“台湾の希望溢れる一日はここから”をコンセプトに、三食すべてを外食で済ませる人が少なくないほど外食文化が根づいている台湾式の「朝食」に特化した専門店です。多種多様な台湾朝食が終日楽しめます。また、定期的に台湾のレストランやフードカンパニーとのコラボ企画も行っており、日本ではなかなか味わえないフードメニューを展開しています。

　12月20日（水）から3月20日（木）までの期間中は、台湾朝食＆ブランチの大手チェーン店「麥味登（マイウェイダン）」とコラボし、全6種のハンバーガーメニューを期間限定で提供しています。

　麥味登は1987年に台北市に開店して以来、今では823店舗を展開する台湾の朝食文化をリードするお店。日本とは一味違うバーガーを味わえます。全6種のメニューには台湾式豆乳スープや台湾式クレープなどのサイドメニューもセットできます。

　注目のメニューは、日本では珍しいデニッシュバンズを使った3種のうち、厚みのあるビーフパティとチェダーチーズを挟み、仕上げのハニーマスタードが食欲をそそる「ビーフチーズデニッシュバーガー」（単品780円）。こだわりのバンズは48時間かけて熟成させた27層の新感覚デニッシュで、300円追加すればパティを2倍にすることも可能です。

　とうもろこしの粗挽き粉を使って外はカリッ、中はもっちりとした食感が楽しめるマフィンを使った3種のうち　「ピーナッツビーフチーズマフィンバーガー」（単品680円）は、台湾らしいハーモニーが特徴的。ビーフパティとピーナッツバター、チェダーチーズを挟んだ一品です。

　お粥のイメージが強い台湾の朝食文化ですが、時代の流れで食文化も変わりつつあります。リアルな台湾の「今」を食べに出かけてみてはいかがですか？

　優雅なティータイムを過ごせるだけでなくビジュアル面でも大人気なのが、ヒルトン東京の各レストランで開催されているアフタヌーンティー。4月中旬までは2階の中国料理「王朝」にて、いちごアフタヌーンティー「シノワ・エレガンス」が開催されています。伝統的なイギリススタイルに飲茶文化を取り入れたチャイニーズスタイルアフタヌーンティーです。

　高級食材を使った料理長こだわりのメニュー「シェフズ・スペシャル」は、優雅な雰囲気を盛り上げるオリエンタル・アンティーク調の茶器スタンドが一人一台用意され、提供されます。

　シェフズ・スペシャルのラインアップは「鮑（あわび）のステーキ マンゴーソース」や「彩りサラダ ストロベリードレッシング」、「クリームチーズドーナッツ 台湾腸詰アボカドのタルト」を含む8種類。1人1品オーダーできます。

　そのほか熱々の出来たてが提供される10種類の点心は、好きなだけ食べられます。「ホットチリ春巻き」や「海老トースト」、緑が美しい「翡翠海老蒸し餃子」や「海老、豚肉、筍入り桃色餃子」といったカラフルな点心は、見るだけでも心躍る鮮やかさです。

　食後にはストロベリーヨーグルト、イチゴ入りティーゼリー、チョコレートムースケーキ、レアチーズケーキといった、王朝特製4種のいちごスイーツの並ぶプレートが、1皿オーダーできます。新鮮なイチゴは食べ放題。お腹も大満足なアフタヌーンティーを満喫できます。

　1月下旬になるとメディアで取り上げられることが増える「春節」「旧正月」という言葉。中国や韓国、台湾、ベトナムなどの東アジア諸国にとって、新しい一年を迎えるための重要なイベントです。旧正月の時期はアジア各国から日本を訪れる観光客が増え、東京都内の有名スポットはいつも以上ににぎわいを見せます。中国と台湾では旧正月を「春節」と呼び、新年と共に春がやってきたことを祝う行事でもあります。

　上野公園の噴水広場では春節に合わせて、2月9日（金）から12日（月・祝）までの4日間「第２回ウエノデ.パンダ春節祭」が行われます。中華圏のグルメを楽しめる屋台や、4日間で延べ70組600名を超すゲストが登場する春節音楽祭では、アイドルのライブやアニソンディスコも行われます。

　昨年は約15万人の来場者が訪れた同イベント。2024年は“本気で本場の「春節絶品美食大全集」”と銘打って、上野の90’sレトロ中華食堂「九年食班」やラム串の「羊不同羊不同烤小串（ヤンブートン カオシャオチュァン）」、渋谷の汁なし担々麺専門店「担担担」、茨城の「四川料理 麻辣十食」といった人気店の屋台が集結します。もちろん大判から揚げのジーパイ（鶏排）やフルーツ飴も登場。

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　京橋の「四川料理 華美」の中国国家資格特級調理師である楊聡料理長が提供する春節料理「旧北京風・パクチー香る新鮮センマイ胡麻和え（老北京爆肚）」や、初登場の西池袋「九五龍蝦」が提供するニンニクの効いたザリガニ料理も、中華料理好きには見逃せないラインアップ。

　会場では上野動物園で生まれて現在は四川省のジャイアントパンダ保護区で生活しているシャンシャンの写真展も開催されます。かわいらしいシャンシャンの写真に心を癒やされつつ、アジアの広範囲で新年を祝う春節の世界を体験できますよ。

　中国をはじめ韓国やベトナム、インドネシアといった旧正月を祝う東アジア圏では、ドラゴンは富や幸運のシンボルとして人気が高く、縁起物として捉えられています。辰年は春節グルメで一年のスタートダッシュを決めてみてはいかがでしょうか。

■wanna manna「麥味登メニュー」
提供期間：開催中～2024年3月20日（水）
開催場所：wanna manna 東京飯田橋サクラテラス店（東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋サクラテラス2F）
営業時間：8:00～19:00（L.O.18:30）
TEL：03-6380-8646
アクセス：JR中央本線「飯田橋駅」より徒歩2分
東京メトロ有楽町線・東西線・南北線、都営大江戸線「飯田橋駅」より徒歩3分
※詳細は公式サイトをご確認ください。

■ストロベリーチャイニーズアフタヌーンティー「シノワ・フレーズ」
開催期間：開催中～2024年4月中旬を予定
開催場所：ヒルトン東京2F 中国料理「王朝」（東京都新宿区西新宿6-6-2）
営業時間：11:00～13:00（LO.12:30）／13:30～15:30（LO.15:00）※完全2部制
料金：【平日】フレッシュ苺1オーダー限定1名5,800円／フレッシュ苺食べ放題付き1名6,300円
【土日休日】フレッシュ苺食べ放題付き1名6,800円
TEL：03-3344-5111
アクセス：東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」より徒歩2分
都営大江戸線「都庁前駅」より徒歩3分
JR・小田急線・京王線・都営新宿線・東京メトロ丸ノ内線「新宿駅」より徒歩10分
※税・サービス料込。詳細は公式サイトをご確認ください

■ウエノデ.パンダ春節祭2024
開催期間：2024年2月9日（金）～12日（月・祝）
開催場所：上野公園噴水広場（東京都台東区上野公園5-6）
開催時間：12:00～20:00（最終日は19:00まで）
TEL：03-3833-0030（上野中央通り商店会）
アクセス：JR、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」より徒歩4分
京成電鉄「京成上野駅」より徒歩8分
※詳細は公式サイトをご確認ください。