インスタ映えだけじゃない! 緑豊かな都内「日本庭園」が若者に人気な理由
都内にいくつもある庭園に近年、若者たちが足を運んでいるといいます。一体なぜでしょうか。トラベルライターのKonomiさんが名所とともに紹介します。独自の美しさを宿す日本庭園 天気の良い日にふらっと散歩して、花や木々を見ると、なんだか幸せな気持ちになりますよね。都内には多くの公園や散歩スポットがありますが、そのなかでも今回注目したいのは日本庭園です。 都内にある日本庭園のイメージ(画像:写真AC) 池や草木を置き、海や川、そして山々を表現した日本庭園は趣やわびさびといった独自の美しさを宿しています。そんな日本庭園を訪れるのは ・家族連れ ・年配者 といったイメージがありますが、最近では若者に人気のスポットとなっているのをご存じでしょうか。一体なぜでしょうか。今回はその理由を探ります。 若者に人気の理由 若者に人気の理由は以下の三つが考えられます。 ●フォトジェニックな写真が撮影可能 季節によってはライトアップされている日本庭園も多い都内。花々が彩る春、新緑が鮮やかな初夏、木々が色づく紅葉など、幻想的な景色を写真に収めるべく、日本庭園に訪れる人も多いようです。 また、美術館やホテル敷地内に日本庭園がある場合は、ひとつの場所でさまざまな楽しみ方ができるのも人気の理由のひとつと言えます。 ●都内にいながらも自然を堪能 たくさんの高層ビルが立ち並ぶ東京。人混みの多さや、都会の騒音に疲れることもあります。自然あふれる場所でゆっくりと過ごしたいと思ったときに、ちょっとした時間でアクセスできる都内の日本庭園は若者だけではなく、都会人を癒やすスポットにもなっているようです。 さらにはコロナ禍の今、人の集まるお出掛けスポットよりも、屋外で人との距離がとれる場所でゆっくり過ごすことがリフレッシュにつながっているのではないでしょうか。暖かい日はレジャーシートとお弁当を持って、芝生でのんびりピクニックするのも楽しいです。 ●おしゃれなレストランやカフェなどが充実 都内にある日本庭園には、おしゃれなレストランやカフェ、さらにはお茶所があることも若者に人気の理由です。お祝い事や記念日などの特別な日の思い出に利用したり、お茶所でお茶会に参加するなどの非日常体験ができたりと、「行ってみたい!」と思える日本庭園が多いことも、理由のひとつではないでしょうか。 ということで、筆者がおすすめする都内の日本庭園をお教えします。 国際文化会館 お買い物はもちろん、大人が遊べる最先端の街・六本木。そんな都会の中心に、騒音から離れリフレッシュできる日本庭園があります。 国際文化会館(港区六本木)は世界との文化交流を通じて、国際相互理解を図ることを目的に設立されました。 港区六本木にある国際文化会館(画像:Konomi) 建物は2006(平成18)年8月に文化庁が指定する「登録有形文化財」に登録され、前川國男、板倉準三、吉村順三といった日本の建築士に残る巨匠たちによって設計されました。昭和モダンな建物は、建築やデザイン好きの人はもちろん、たくさんの人を魅了し続けています。 そして国際文化会館のカフェ「ザ・ガーデン」では、旬の食材をふんだんに取り入れたフランス料理を日本庭園を眺めながら楽しめます。デートにもぴったりな、ゆっくりとした時間が流れる穴場スポットです。 根津美術館根津美術館 表参道駅より徒歩8分程にある根津美術館(港区南青山)。 港区南青山にある根津美術館(画像:写真AC) この美術館の敷地内に日本庭園があります。日本庭園は、初代根津喜一郎がこの場所を気に入ったことをきっかけに1906(明治39)年に誕生しました。 日本庭園は都会のど真ん中とは思えないほどの広さで、緑豊かな四季の移ろいを楽しめます。散策中に立ち寄れる日本庭園内にある「NEZUCAFE(ネヅカフェ)」は、壁面の大部分がガラス張りとなっており、豊かな緑に囲まれながら食事やお茶を楽しめます。 日本庭園は日常の「特別なスポット」 というわけで、いかがでしたでしょうか? 今まで見てきたように、「映える」を探して多くの若者が、日本庭園に足を運び、美しい風景や新たな体験を写真に収めたり、普段は味わえないようなぜいたくな時間を求めて過ごしていたりと、日本庭園は日常のなかにある「特別なスポット」として私たちのそばにあるのかもしれません。 都内にある日本庭園のイメージ(画像:写真AC) ぜひ、あなたも都内にあるたくさんの日本庭園のその土地や歴史に触れたり、豊かな自然を味わったり、新しい体験をしたりして、日本庭園でのすてきな過ごし方を見つけてみてください。
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