昭和レトロな横丁やアートスポットが豊富!再開発進む品川エリアで遊ぼう

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昭和レトロな横丁やアートスポットが豊富!再開発進む品川エリアで遊ぼう

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日野京子

エデュケーショナルライター

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古来より交易がさかんな港町で、今も宿場町の面影を残す品川エリア。倉庫を利用したアートスポットやおしゃれな湾岸カフェなどの集まる天王洲にかけては、レトロとおしゃれが交錯する魅力的なスポットです。今回はエデュケーショナルライターの日野京子さんが、街歩きしながら一日遊びつくしたい品川の期間限定イベントをご紹介します。

  品川と聞くと、高層ビルが立ち並ぶオフィス街やタワーマンションと、観光スポットが少ないように見えますが、実は休日や仕事帰りにふらりと立ち寄れる魅力的なスポットが多いエリアです。

 江戸時代には港町、そして東海道の宿場町として大いににぎわった歴史があり、小学校の教科書にも登場する「日本考古学発祥の地」と言われる「大森貝塚」もある品川区。遺跡が多く出土し、古来より人の集まる地として知られています。昭和から平成にかけては、京浜工業地帯として栄えた工場跡地が再開発され、急速に発展しました。

 今回は、2024年の高輪ゲートウェイ駅周辺再開発の完成を前に、レトロとおしゃれが交錯する品川のお出かけスポットをご紹介していきます。

●昭和レトロを再現した「品川横丁テラス2023」/9月6日~8日

 街の居酒屋に人が戻り、以前のようなにぎわいを取り戻しつつある夜の街。その一方で、この数年で入社した若い社員にとっては「仕事帰りにふらりと立ち寄って飲む」という経験を積んでいません。

昭和の居酒屋を盛り上げた「流し」が、ギターを片手に会場内を練り歩き、リクエストに応えてくれる(画像:株式会社クオルリリース)



 行きつけのお店を探したいけれどちょっとハードルが高いと感じている方や、職場の仲間と退社後に軽く一杯したい方にオススメのイベントが「品川横丁テラス2023」。9月6日~8日の3日間限定で開催予定です。

串カツ、枝豆、やみつきキャベツなどで気軽に飲みにケーション(画像:株式会社クオルリリース)

 4年ぶりに開催されるこのイベントは、品川シーズンテラスに昭和の横丁をイメージした屋外居酒屋がオープン。昭和の懐かしいレトロ玩具の展示や、駄菓子の詰め放題ができるコーナーもあります。昭和世代は幼き頃を思い出し、平成世代にとっては新鮮で温かみのある空間を満喫できる時間となりそうです。

昭和レトロ感を演出(画像:株式会社クオルリリース)

 会場にはアナログレコードや、昭和の酒場界隈には欠かせない存在だった「流し」がギター片手に歩き回り、来場者からのリクエスト曲を歌って場を盛り上げてくれます。

 ビール、おつまみはなんと500円以下で提供されます。物価高騰中のご時世にうれしい値段設定ですね。開放的な屋外で職場の仲間と気兼ねなく飲んでみてはいかがでしょうか。

開放的なイベント会場(画像:株式会社クオルリリース)

●倉庫で開催中の「金曜ロードショーとジブリ展」/~9月24日まで

 日本テレビ系で1985年から放映がスタートした「金曜ロードショー」は、数多くのジブリ作品を200回以上テレビ放映し、多くの視聴者に作品を届けています。定期的に放映される度に、SNSでは関連ワードがトレンド入りしたりネットニュースで取り上げられたりすることもありますね。

 天王洲アイルの寺田倉庫では「金曜ロードショーとジブリ展」が9月24日(日)まで開催中。ジブリ作品の世界観を体感することができます。

造形作家・竹谷隆之氏が手がけた「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」 (C)Studio Ghibli (画像:日本テレビ放送網株式会社リリース)

 会場ではほぼ全作品の絵コンテや関連番組のアーカイブ映像が展示され、映画の公開年と初放送された年の世相を振り返りながら、作品の魅力に迫る内容となっています。

 特に、造形作家の竹谷隆之氏が手がけた「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」や、富山のガラス作家たちの技を結集し作り上げた「ジブリの幻燈楼」が注目を集めています。

天井や壁に映し出されるジブリのキャラクター (C)Studio Ghibli (画像:日本テレビ放送網株式会社リリース)

 開催場所となっている寺田倉庫は、温度や湿度調整が重視されるワインや映像フィルム、美術作品を保管する場として使用されているだけでなく、アート作品の発信を通じて天王洲アイル地域の活性化を担う場所として注目を集めています。

 展覧会はもちろんのこと、天王州運河沿いの風景を楽しむことができるスポットです。

ミュージアムやギャラリーカフェ、画材店なども人気。品川・天王洲運河沿いには人気レストランも(画像:photoAC)

●幻想的な夏限定の装飾が美しい「マクセル アクアパーク品川」/~10月22日まで

 品川駅から徒歩2分の場所にある都市型水族館の「マクセル アクアパーク品川」は、品川プリンスホテルの敷地内にあります。

 10月22日(日)までは夏期限定プログラム「NAKED 花火アクアリウム」を開催中です。展示室がクリエイティブカンパニー『NAKED, INC.(ネイキッド)』によるデジタル花火アートで演出され、真夏の縁日の雰囲気を演出しています。

鮮やかな色彩が魅力的なデジタルアート×圧巻のドルフィンパフォーマンス(ナイトver.):「瑠璃花火-Digital Fireworks-」(画像:株式会社横浜八景島リリース)

 「ウミノ縁日」「祭り花火」といったテーマの作品に彩られた展示室「パターンズ」では、水族館とは思えないほど華やかで幻想的な空間が広がっています。

イマーシブ(没入型)エリア パターンズ:「ウミノ縁日」(画像:株式会社横浜八景島リリース)

 同施設の看板イベントであるドルフィンパフォーマンスは、昼と夜ではプログラムが異なります。デジタルアートとの共演が見られるのは夜19時からのパフォーマンス。1日1回限りの「瑠璃花火-Digital Firework-」です。

 音と光、そしてイルカの息の合った演技は優雅で迫力満点。秋が近づき、過ぎ行く夏を感じてみてはいかがでしょうか。

カフェバー:「宴花火」(画像:株式会社ネイキッド リリース)

●お洒落&レトロな品川エリアに出かけてみよう

 港町や宿場町として栄え、都内ではベイエリアの大先輩でもある品川エリアは2020年春に高輪ゲートウェイ駅が開業し、2024年には商業施設やホテルなどを含む再開発が完成する予定。その一方で、品川駅周辺の路地裏にはワーカーたちを支えてきた老舗もたくさん残り、京浜急行の北品川駅周辺には古い宿場町の雰囲気が残るエリアも。天王洲へ向かう途中にさんぽするのもおすすめです。

 おしゃれからレトロまでお出かけスポットが多くある魅力的な品川エリア、通り過ぎていた人は再発見も兼ねてお出かけしてみてはいかがでしょうか。

■品川横丁テラス2023
開催期間:2023年9月6日(水)~8日(金)
開催場所:品川シーズンテラス イベント広場(東京都港区港南1-2-70)
TEL:03-6433-2848
開催時間:17:00~22:00(雨天中止)
入場料:無料(飲食は別途料金)
アクセス:JR「品川駅」港南口より徒歩6分
京浜急行電鉄「品川駅」高輪口より徒歩9分
※詳細については公式サイトをご確認ください

■金曜ロードショーとジブリ展
開催期間:開催中〜2023年9月24日(日)
開催場所:寺田倉庫B&C HALL、E HALL(東京都品川区東品川区2-1-3)
TEL:050-5541-8600(9:00~20:00)
営業時間:10:00~20:00(最終入場は19:30まで)
入場料:大人1,800円/中学生・高校生1,500円/小学生1,100円
アクセス:りんかい線「天王洲アイル駅」より徒歩4分
東京モノレール 羽田空港線「天王洲アイル駅」より徒歩5分
※日時指定予約制です。詳細については公式サイトをご確認ください

■NAKED 花火アクアリウム
開催期間:開催中〜2023年10月22日(日)
開催場所:マクセル アクアパーク品川(東京都港区高輪4-10-30 品川プリンスホテル内)
TEL:03-5421-1111(音声ガイド)
営業時間:10:00~20:00(最終入場は 19:00まで)
入場料:2,500円 (高校生以上)/1,300円(小・中学生)/800円(4歳以上)
アクセス:JR・京急線「品川駅」高輪口より徒歩2分
※詳細については公式サイトをご確認ください

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