王道古典柄VS個性派アレンジ…2023年の浴衣のトレンドをプロに聞いてみた!【東京】

  • ライフ
  • 池袋駅
王道古典柄VS個性派アレンジ…2023年の浴衣のトレンドをプロに聞いてみた!【東京】

\ この記事を書いた人 /

加藤朋美のプロフィール画像

加藤朋美

ライター・エディター

ライターページへ

花火大会やお祭りが復活しているこの夏、久しぶりに浴衣を着てお出かけしたい人も多いはず。そこで今回はZ世代の女性へのアンケート調査データを元に、幅広い層に支持されるきもの・浴衣専門店の「ふりふ」さんから今季の浴衣のトレンドや着こなしのコツをお聞きしました。
※価格はすべて税込になります。

●浴衣のトレンドカラーは、涼しげ&くすみ色!

Q. この夏着たい浴衣の色は?

 1位 白系 20.6%
 2位 紺系 17.5%
 3位 水色系 14.4%
 4位 ベージュ系 11.3%
 5位 ピンク系 9.3%

(出典:MERY Z世代研究所「夏のトレンドに関するMERYアンケート」2023年7月19日調査レポートより)

 白、紺、水色と浴衣の王道、涼し気なカラーが今年も人気のよう。2枚目以降の浴衣を選ぶなら、ベージュやピンクの女の子らしいくすみカラーの浴衣も雰囲気が変わっておすすめ。

左:大きなモモの柄も流行のくすみカラーで華やかな印象に。モモストライプ(19,800円・Natural Furifu)/右:紺地に白のひまわりの浴衣に白の帯で涼し気に。飽きの来ないひまわり柄(19,800円・Natural Furifu)(画像提供:ふりふ)



●レースやチュールで魅せるレトロモダンな着こなしも人気

―Q. どんなデザインがいい?

1位 古典柄(花火、金魚、蝶々、しぼりなど) 57.3%
2位 花柄                  38.5%
3位 モダン柄(ストライプ、格子、チェック、ドット柄など) 25%
4位 レース                 22.9%
5位 シフォンやチュール素材         12.5%

(出典:MERY Z世代研究所「夏のトレンドに関するMERYアンケート」2023年7月19日調査レポートより)

 浴衣の柄は、定番の古典柄や花柄に加え、洋服感覚で着られるモダン柄やレースもランクイン。さらに、今年はかっちりとした帯よりも、くしゅくしゅっとした兵児帯(へこおび)で手軽かつ華やかにアレンジしたり、レースやフリルを重ね着する個性派スタイルも人気があります。

左:透け感のあるシフォン地で、後ろ姿が華やかになるのはもちろん、帯の着崩れ防止にもおすすめ。ふりふ定番人気の兵児帯「無地ヘコ」(7,480円・ふりふ)/右:手持ちの浴衣に羽織るだけでレトロかわいく仕上がる。カサブランカ羽織(60,500円・ふりふ)、レース足袋(2,200円・ふりふ)(画像提供:ふりふ)

●個性的な着こなしでファッショナブルに楽しむ浴衣も!

 ふりふでは、フリルの裾除けスカートを浴衣の下に合わせた和洋ミックススタイルや、浴衣や帯、帯留めをキュートな猫でトータルコーディネートした浴衣も人気。

左:フリルスカート裾除け(20,900円・ふりふ)/右:ゆかた(41,800円・ふりふ)、帯(27,500円・ふりふ)(画像提供:ふりふ)

●プロに聞いた、浴衣を着るなら知っておきたい基礎知識!

 最後に、浴衣のプロである「ふりふ」の広報・金澤七重さんに、浴衣を着る上で知っておきたいことについてアドバイスをいただきました。

――上手に着こなすコツやNGルールはありますか?

浴衣を着る前にタオルなどで補正をしたり、和装インナーを着るなど、浴衣を着る前のベースを整えると浴衣自体が綺麗に着られます。また、胸元の合わせが開きやすい方は、コーリンベルトで衿元を押さえていただくと胸元が着崩れしにくくなります。
浴衣はカジュアル着の中でも、さらに格が低いものですので、特にNGルールはございません。自由に楽しくきていただけると嬉しいです!(金澤さん)

――自分で着られるためにはどうやって練習すればいいですか?

着付け教室に行くのももちろん良いですが、今はYouTubeなどの動画コンテンツが充実しておりますので、涼しい部屋で動画を見ながら練習するのがおすすめです。

また、できればご着用日の1週間前に浴衣の着付けの練習をして、そのままご近所を散策していただくと、着崩れやすい部分がどこかわかったり、歩き方はどんな感じがベストか分かったりするかと思います。(金澤さん)

――浴衣のお手入れや保管方法はどうすればいいですか?

浴衣の素材によってお手入れ方法は異なりますので、まずはどんな素材の浴衣なのか確認してください。綿の浴衣の場合は、着用後、ハンガーに掛けて陰干しで汗を飛ばして風通しの良い場所に干せば、ある程度湿気やシワがとれます。夏の間に何度か着て今年はもう浴衣を着ないなというタイミングがきたら、浴衣を専門店にクリーニングに出しましょう(素材は綿なので、家庭で優しく手で押し洗いも可能です)。

セオαなどのポリエステル素材の浴衣の場合は、着用後、きれいに畳んで洗濯用ネットに入れ、家庭用洗濯機の手洗いコースで洗濯が可能です(特殊なプリントや、縫製のものは手洗いで)。洗い終わったら広げて干してください。クリーニングや洗濯が終了した状態で、浴衣を畳み、たとう紙に入れ、風通しの良い日陰で来年まで保管してください。その際小さく畳みすぎるとシワの原因になるので、なるべく余裕のある空間に保管を。また、下着や補正用のタオルはかなり汗を吸っているので、その都度洗濯しましょう。(金澤さん)

■ふりふ池袋店
住所:東京都豊島区南池袋1-28-2 PARCO 5F
TEL:03-5958-3447
営業時間:11:00~21:00
アクセス:JR・東武東上線、西武池袋線、東京メトロ丸ノ内線・有楽町線・副都心線「池袋駅」直結

(https://furifu.com/)

店内には、浴衣はもちろん、成人式に向けた振袖、卒業式用レンタル袴、個性的なテキスタイルの洋服、持つだけでワクワクするバッグや小物など、ふりふならではの「和」のアイテムがそろう。

関連記事