紅葉ライトアップもアートイルミも!縁起だるま発祥の地・群馬で出会うフォトジェニックトリップ
せっかくプチトリップするならゆったり癒やされて見どころたっぷりの場所へ行きたいもの。今回はエデュケーショナルライターの日野京子さんが、東京都心よりも早く見頃を迎えた群馬の紅葉スポットと、話題のホテルが手がけるアートイルミネーションについてご紹介します。 秋の深まりを感じる11月。暑かった夏の影響もあり紅葉の季節は例年よりも遅れていましたが、紅葉の便りも山から街へと南下し、徐々に街路樹も色付き始めてきました。 木々が黄色や赤に染まるとともに冬の足音もたしかに聞こえるこの季節、空も澄みイルミネーションの光も美しく輝き始めます。秋から冬へと季節が移り変わるこの時期、紅葉狩りを楽しめるスポットに日帰りで足を運んでみてはいかがでしょうか。 今回は東京都心よりも葉の色づきが早い北関東・群馬の紅葉スポットと、話題のホテルが手がけるアートイルミネーションについてご紹介していきます。 だるまともみじと青空と(画像:photoAC)【その他の画像】>> 【桐生】関東では珍しい床もみじが鑑賞できる宝徳寺/開催中~11月30日 ピカピカの床に紅葉が映り込む「床もみじ」はSNSの投稿でも注目を集める秋のワードです。京都を中心に関西地方のお寺が有名ですが、関東随一の床もみじが見られるのが桐生市にある宝徳寺です。 紅葉の頃の宝徳寺(画像:photoAC) 室町時代の宝徳年間(1450年頃)に創建された禅寺で、初夏は新緑、そして秋は紅葉が磨き上げられた床に映ることから人気となり、夏や秋になると大勢の拝観者が訪れます。 紅葉の見頃を迎える10月から11月に「秋の床もみじ特別公開」を実施しています。2023年は11月30日(木)まで開催され、ライトアップ拝観は11月28日(火)まで行われます。燃えるように赤いもみじと床に映り込む姿は息をのむほどの美しさです。 宝徳寺の床もみじ(画像:photoAC)【高崎】だるまと紅葉の写真が撮れる少林山 達磨寺 高崎市郊外にある「少林山 達磨寺」は縁起物のだるま発祥の地。子授け、安産、縁結びのご利益があるとされる有名なお寺です。本堂にはさまざまなサイズのだるまが置かれており、一目で「達磨寺」と分かります。 季節を問わず参拝客が訪れるお寺ですが、秋になると境内には銀杏の木やカエデなどの木々がきれいに色づく紅葉スポットです。 本堂にはたくさんのだるまが積まれている(画像:photoAC) 紅葉の名所は山というイメージがありますが、達磨寺は高崎市街地からも遠くない場所にあり、気軽に紅葉狩りができるスポットとして人気があります。 また、寺の敷地内にはドイツ出身の世界的建築家ブルーノ・タウトが来日した際に2年3カ月の長きにわたり滞在した洗心亭も現存しており、昭和初期の木造建造物を眺めてみるのもいいですね。 高崎と言えばだるまは外せない(画像:photoAC)【高崎】呉服商が私財を投じて作り上げた徳明園/11⽉11⽇〜26⽇は土日祝限定ライトアップも 約6000坪という広大な敷地を誇る高崎市の「徳明園」は回遊式庭園であり、群馬有数の紅葉の名所としても知られています。 隣接する洞窟観音と共に、大正時代に呉服商・貿易商の事業を成功させた山田徳蔵が「高崎観光振興と洞窟観音一周が札所巡りと童謡のご利益があるように」という信仰心から、死去するまでの半世紀近くにわたり私財を投げ込んで作り上げた施設です。 北関東随一の名庭園と言われる徳明園(画像:photoAC) 広々とした庭園は四季折々の自然の風景を楽しめますが、とくに秋になると赤や黄色で染まり紅葉スポットとして多くの人でにぎわいます。 見頃を迎える時期には土日祝日限定で園内がライトアップされ、夕闇に浮かび上がる紅葉の姿を堪能することができます。ゆっくりと歩きながら、今の時期にしか見ることのできない紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか。 秋は紅葉を目当てに多くの人でにぎわう(画像:photoAC)【前橋】白井屋x三家俊彦|アートイルミネーション2023/11⽉17⽇〜12 ⽉27⽇ 群馬県前橋市の中心部にある「白井屋ホテル」は2020年12月に誕生したアートホテルです。今年11月17日(金)から毎年恒例の冬のイベント「アートイルミネーション」が12月27日(水)までの期間開催されます。 アートホテルとして注目を集める白井屋ホテル(画像:白井屋ホテル株式会社リリース) 今年はベルリン在住のアーティスト・三家俊彦氏が手がけるアルミホイルを使用した作品『A landscape or the ghost』のインスタレーションで白井屋ホテルが彩られます。敷地であり、宿泊者以外でも通行可能な国道50号線から馬場川通りに抜ける小径「パサージュ」にて展示されます。 ベルリンでのワークショップの風景(イメージ画像:白井屋ホテル株式会社リリース) 現在、国内外から注目を集める同ホテルの前身である白井屋は江戸時代の創業。300年以上の歴史を誇る老舗旅館でした。2008年に廃業しましたが、2014年に前橋市の市街地活性化の一環としてリニューアルプロジェクトに着手。 ナショナルジオグラフィックトラベラーの「2021年世界のベストホテル 39」にも選出された人気ホテル(画像:白井屋ホテル株式会社リリース) 建築家の藤本壮介氏が設計を手がけ、6年の時を経て「白井屋ホテル」として生まれ変わりました。旧ホテルを基にリノベーションした「ヘリテージタワー」と、新築した「グリーンタワー」の2棟からなるホテルの客室25室は国内外のアーティストが手がけており、どれも個性的です。購入可能なアート作品も展示されています。 過去のアートイルミネーション(左)2022年 小金沢健人氏作品/(右)2021年鬼頭健吾氏作品 (C)Shinya Kigure.(画像:白井屋ホテル株式会社リリース) また2024年2月12日(月・祝)までは、写真家、映画監督としても活躍する蜷川実花氏が手がけた作品『残照』がホテルロビーに特別展示されています。近隣のアーツ前橋で行われている企画展連動企画です。館内ではロビーの他、期間限定の宿泊プラン「蜷川実花ルーム」も登場。アートとイルミネーションを存分に味わうことができます。 『残照』 まえばしガレリアでの展示風景 (C)mika ninagawa、 Courtesy of Tomio Koyama Gallery(画像:白井屋ホテル株式会社リリース)忙しさを忘れる旅に出かけてみよう 群馬は都心からの日帰り旅行先として人気のあるエリアです。秋が深まり紅葉狩りやイルミネーションが楽しめるスポットに出かければ、日々の忙しさや都心の騒々しさを忘れてリフレッシュできるはず。 ■宝徳寺 秋の床もみじ特別公開 開催期間:開催中~2023年11月30日(木) ※ライトアップ拝観は11月11日(土)~28日(火)まで 住所:群馬県桐生市川内町5-1608 拝観受付時間:9:00~16:00(閉門16:30) ライトアップ拝観受付時間:17:00~20:00(閉門20:30) 拝観料:大人1,200円/高校生以下無料 TEL:027-765-9165 交通アクセス:JR両毛線「桐生駅」より名久木行きバスで25分「旧川内北小学校前」 停留所下車 または吹上行きバスで25分「宝徳寺入口」停留所下車 ※詳細については公式サイトでご確認ください ■少林山 達磨寺 住所:群馬県高崎市鼻高町296 寺務所受付時間:9:00~17:00 だるま絵付け体験受付:10:00~15:40 TEL:027-322-8800 交通アクセス:JR「高崎駅」より「ぐるりんバス」で約30分、少林山線乗附先回り「少林山入口」停留所下車 JR「群馬八幡駅」より徒歩20分 ※詳細については公式サイトでご確認ください ■徳明園 紅葉ライトアップ2023 開催期間:2023年11月11日(土)・12日(日)、18日(土)・19日(日)、23(木祝)、25日(土)・26日(日) 住所:群馬県高崎市石原町2857 ライトアップ時間:16:00頃~19:30消灯(最終入場19:00) 入場料:大人800円/子ども400円(小学生・中学生) TEL:027-323-3766 交通アクセス:JR「高崎駅」より片岡方面行きバスで約20分「洞窟観音入り口」停留所下車 関越道 前橋IC、高崎IC、玉村スマートIC、それぞれから約20分 ※詳細については公式サイトでご確認ください ■白井屋×三家俊彦 アートイルミネーション2023 開催期間:2023年11月17日(金)~12月27日(水) 開催場所:白井屋ホテルパサージュ(群馬県前橋市本町2-2-15) 点灯時間:18:00~24:00 入場料:無料 TEL:027-231-4618 交通アクセス:JR両毛線「前橋駅」より徒歩約15分 関越自動車道「前橋IC」から約15分 ※詳細については公式サイトでご確認ください
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