【蔵前】カフェ激戦区で体験する特別な空間!2023年オープンの注目カフェ3選
住みやすい街として知られる蔵前は、実は隠れたカフェ激戦区と言われています。一体なぜ激戦区となっているのでしょうか? 本記事では“東京のブルックリン”ともいわれる蔵前に2023年オープンした注目のおすすめカフェとともに、不動産ライターの逆瀬川勇造さんがご紹介します。 東京を代表する下町の1つである蔵前。治安も良く、都営地下鉄浅草線と大江戸線の2路線を利用でき、JR浅草橋駅まで行けば総武線が利用できるなど、都心へのアクセスも抜群で住みやすい街としても人気です。
また、“東京のブルックリン”ともいわれ、さまざまなカフェがしのぎを削るカフェ激戦区でもあります。一体なぜ、都内でも有数のカフェ激戦区となっていったのでしょうか?
本記事では、蔵前が日本のブルックリンと言われている理由とともに、2023年上半期にオープンした蔵前のおすすめカフェについてもご紹介します。
蔵前は隅田川沿いに位置している(画像:photoAC)“東京のブルックリン”・蔵前 蔵前は、なぜ“東京のブルックリン“と呼ばれているのでしょうか?
蔵前の特徴の一つともいえるのが、駅の近くに墨田川が流れている点でしょう。この川沿いの雰囲気が、どこかアメリカのブルックリンを思わせる風景であることから、いつしか“東京のブルックリン”と呼ばれるようになったようです。
リバーサイドの雰囲気がブルックリンを思わせる(画像:photoAC) また、80年代のブルックリンで行われたように、古い倉庫や町工場をリノベーションし、レストランやカフェ、雑貨店、ホステルなどに利用している建物が多いのも理由の1つ。
もともと馬喰町~蔵前周辺にはものづくりの職人が多く、今もおもちゃ問屋街や衣料品問屋街などが集まるクリエイティブなエリア。銀座や丸の内といった都心に近い点なども、NYの下町・ブルックリンとの共通点といえるでしょう。
なぜ人気?蔵前がカフェ激戦区の理由とは “東京のブルックリン”と呼ばれる蔵前には、なぜこんなにもカフェや雑貨店が軒を連ねるようになったのでしょうか?
蔵前は、オフィス街と下町の両方の良さを合わせ持っている(画像:photoACより) その理由としては、「都心へのアクセスの良さ」と「治安の良さ」があげられます。
蔵前駅からは、都営地下鉄「浅草線」と「大江戸線」の2路線が利用でき、東京駅までなら約15分でアクセス可能です。都心部への通勤にも利用しやすく、子育て世代や働き盛りの30代~40代に人気のエリアとなっています。
また治安の面でも目立った繁華街があるわけではなく、比較的静かなため犯罪も少ないエリアです。家賃相場は台東区内では比較的高めですが、そのぶん暮らしている人の雰囲気は落ち着いており、カフェを出店した場合の利用が見込みやすいといった特性があります。
こうした点から、蔵前がカフェ激戦区となっていったと考えられるのです。
2023年上半期ニューオープンカフェ3選 蔵前がカフェ激戦区である理由をお伝えしました。ここからは、多くのカフェがしのぎを削る蔵前に、2023年上半期にオープンしたばかりのおすすめのカフェについてご紹介していきます。
【1】隈研吾デザインのサステナブルな空間が魅力!/KAWA KITCHEN まず、おすすめしたいのが、東京スカイツリーや隅田川沿いの景色を眺めながら、おいしい食事を楽しめるのが魅力の「KAWA KITCHEN(カワ キッチン)」です。店舗デザインは世界的建築家・隈研吾氏が手掛け、明るくオシャレな空間。
廃材をふんだんに取り入れた隈研吾氏のデザイン(画像:株式会社スライバルリリースより) 店名は、カリフォルニアの「カ」と日本の「和」の文化を融合させるといったアイデアが由来です。その名の通り、お米とお茶をベースとした「和風」と「カリフォルニア風」を融合した料理が楽しめます。
ヴィーガン仕様の色鮮やかな手巻き寿司やグルテンフリーのデザートなどがラインアップ(画像:株式会社スライバルリリースより) グルテンフリー、ベジタリアン、ヴィーガン、フレキシタリアン、ハラルといった多様な食文化に対応したメニューには、雑穀米と旬の野菜中心の原産地にこだわった食材を使っており、サステナブルでヘルシー志向なカフェとなっています。
隅田川が一望できる開放的なロケーション(画像:株式会社スライバルリリースより)■KAWA KITCHEN
住所:東京都台東区蔵前2-10-11
TEL:050-8884-9950
営業時間:水曜・木曜11:00~18:00(L.O.16:30)
金曜10:00~21:00(L.O.16:30)
土曜10:00~21:00(フードL.O.20:00/ドリンクL.O.20:30)
日曜10:00~18:00(L.O.16:30)
定休日:月曜・火曜
アクセス:都営大江戸線 蔵前駅A7出口より徒歩約3分、都営浅草線 蔵前駅A2出口より徒歩約5分
【2】焼き立てを味わうカヌレ専門店!ペアリングを楽しむスイーツプレートも/クラマエ・カヌレ 次におすすめしたいのが、できたてのカヌレを提供するカフェ「クラマエ・カヌレ」です。こちらは、1日に2,000個以上も販売する「ギンザコリドーカヌレ」の姉妹ブランド。焼き立てカヌレの専門店として2023年1月にオープンしました。
焼き上がり時間はSNSでお知らせ(画像:株式会社CLASSICリリースより) カヌレは焼き上げた後に一度冷ましてから常温で提供するのが一般的ですが、こちらでは、焼き立てのタイミングで店頭に並べられるため、外はカリッと、中はとろりとした食感が楽しめます。伝統的な製法を基に、日本人向けの味わいに仕上げられているのもポイント。
写真は冬季限定のスイーツプレート。6月28日から8月下旬の期間中は1日30食限定の「グランカヌレ&桃のパフェ」なども楽しめる(画像:株式会社CLASSICリリースより) 2階はプレミアム素材を使った「グランカヌレ」のオリジナルスイーツプレートを提供する「KURAMAE CANNELE CAFÉ(クラマエカヌレカフェ)」。カヌレとのペアリングにこだわったチーズケーキやティラミス、ショコラテリーヌや季節のフルーツといったスイーツがラインアップされています。カヌレに合わせてブレンドされた「カヌレ・ド・ティー」やアルコールメニューも提供。
1階はカヌレとソフトクリームのテイクアウトとベンチ、2階はカフェ(写真)、3階は「GINZA RECORDS & AUDIO KURAMAE(ギンザレコード クラマエ)」、5階はギャラリースペース(画像:株式会社CLASSICリリースより) また、カフェだけでなく、音楽やアートまで楽しめる5階建ての複合施設になっているのも特徴。焼き立てのカヌレだけでなく、レコードやアートにも触れられます。おいしいカヌレと音楽とアートを一度に楽しんでみてはいかがでしょうか?
■クラマエ・カヌレ
住所:東京都台東区蔵前2-1-23 蔵前第2ビルヂング
TEL:03-5839-2445
営業時間:11:00~18:00(L.O.17:00)/土日祝10:30~19:00(L.O.18:00)
※1Fのテイクアウトは19:00まで(売り切れ次第終了)
定休日:月曜
アクセス:都営浅草線・大江戸線 蔵前駅より徒歩1分
【3】コース形式で新しいコーヒー体験を楽しめる!/Lonich, 最後におすすめしたいのが、2023年4月にオープンしたばかりのコーヒーブランド。これまでにないコーヒー体験ができる「Lonich,(ロニック)」です。
パーソナルバリスタが、トップスペシャルティコーヒーに加え、シグネチャービバレッジ(コーヒーを使ったアレンジドリンク)やフードペアリング用のスイーツまでをコース形式で提供する「クリエイティブカウンター」(画像:株式会社Oriental Coffee Venturesリリースより) こちらでは、常時10種類前後のトップスペシャルティコーヒーの中から、お客さん一人ひとりにあった豆を選び1杯を抽出してくれる「クオリティカウンター」と、コース形式でのコーヒー体験が楽しめる事前予約制の「クリエイティブカウンター」が用意されています。
「クリエイティブカウンター」では、まるでカクテルのような味わいのコーヒーなど、今まで体験したことのない新しくてクリエイティブなコーヒーの世界を堪能できます。新感覚のコーヒー体験で非日常を感じてみてはいかがでしょうか?
味わいに集中できる無機質な空間。これまでのコーヒーの常識が覆されるかも?(画像:株式会社Oriental Coffee Venturesリリースより)■Lonich,
住所:東京都台東区蔵前1-7-4 K Bld 1F
TEL:050-3186-3733
営業時間:9:00~19:00
定休日:なし
アクセス:都営浅草線 蔵前駅A1出口より徒歩3分
都営大江戸線 蔵前駅より徒歩10分
東京のブルックリンでおいしい時間を過ごしてみては? 本記事では、カフェ激戦区・蔵前のおすすめカフェをご紹介しました。
隅田川沿いにあり、オシャレな雰囲気が漂う蔵前。昔からあるカフェだけでなく、新たにオープンしたばかりのカフェなど数多くのカフェでにぎわっており、カフェ巡りにおすすめの場所です。
オシャレな雰囲気を味わいつつ、おいしいスイーツや料理でほっと癒やされる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
※2023年6月29日情報修正