桜500本も満開に!豪華列車レストランや特撮映画アトラクションが登場する2023年の「西武園ゆうえんち」

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桜500本も満開に!豪華列車レストランや特撮映画アトラクションが登場する2023年の「西武園ゆうえんち」

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日野京子

エデュケーショナルライター

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レトロ好きはもちろん特撮映画好きの心も動かす「エモい」スポット、「西武園ゆうえんち」。初夏には1960年代に始まった『ウルトラマン』のライドが登場予定です。食べ歩きできる商店街やレトロメニューも種類が多く人気。2023年新しくオープンしたレストランなどを中心に、エデュケーショナルライターの日野京子さんがご紹介します。

 観覧車にジェットコースター、メリーゴーランド。遊園地は昭和の子ども達にとって特別な日に行くスポットでした。

 時代は移り変わり、最新技術をふんだんに使った刺激的なアトラクションや、人気キャラクターのいる世界を再現したテーマパークが子ども達の憧れの場所になり、既存の遊園地にとっては厳しい状況が続いています。

 有名テーマパークと差別化を図り、「1960年代の商店街を忠実に再現」という斬新なアイデアで大胆なリニューアルをし、成功したのが「西武園ゆうえんち」です。

 今回は、新宿から電車で約50分と都心からのアクセスがよく、勢いの衰えないレトロブームの魅力が凝縮した西武園ゆうえんちの2023年の取り組みについてご紹介していきます。

「ゴジラ・ザ・ライド」のある夕陽館(画像:株式会社西武園ゆうえんちリリースより)



活気あふれる60年代の風景

 2021年5月にリニューアルオープンした西武園ゆうえんちは、「心あたたまる幸福感に包まれる世界」をコンセプトに1960年代の町並みをベースに昭和の人々の生活を感じる娯楽施設として来場者の心をつかんでいます。

 学校の社会で習う高度経済成長期が1955年~1973年ですから、ちょうど日本が活気に満ちていた時代の風景を見ることができます。

 1960年代を年号で言うと昭和35年~45年。当時子どもだった人たちは50~60代になり、その下の世代にとっては「未知の世界」。インターネットやスマートフォン、そしてテレビゲームもなかった時代は、不便ながらもゆるさや過剰さにあたたかみを感じるノスタルジックなものとして捉えられています。

 西武園ゆうえんちには、そういった何とも言えない憧れを抱き、「エモい」を駆り立てるレトロな世界を簡単に味わえる魅力があります。

「舶來グリル」では、「ゴジラフット 大盛黒カレー(中辛)」などキャラクターコラボメニューが登場。今後はウルトラマンコラボメニューも登場予定(画像:株式会社西武園ゆうえんちリリースより)

タイムスリップしたような空間

 園内での買い物や飲食、アトラクションは西武園内のオリジナル通貨「園」を使用し、没入感をアップさせています。

 リニューアル後の目玉施設でもある「夕日の丘商店街」はアーケード型なので、天候に左右されず散策できます。テイクアウト可能なお店も多数あり、「肉屋のクロケット」や団子、できたてのポン菓子など、食べ歩きメニューが豊富。

 約30店舗が並ぶ商店街は1960年代の看板やフォント、建物や店先を忠実に再現しており、タイムスリップしたかのように当時の雰囲気を楽しめます。商店街内では予告なしにバナナの叩き売りや泥棒と警察官の寸劇が行われ、エンターテインメント性も高いです。

 夕日の丘商店街には、実際に食事もできる「喫茶ビクトリア」「食堂助六」もあります。60年代を再現した店内で、当時のメニューをほうふつとさせる品々を味わえることも魅力の一つ。「クリイムソーダ」や「スパゲッティ・ナポレターナ」など昭和レトロなメニューは、SNSに投稿する題材にもなりやすく、フォトジェニックです。

新設された「食堂車レストラン 黄昏号」限定の「クリイムソーダ 常夜」(70園)※アルコール入り(80園)は全3種(画像:株式会社西武園ゆうえんちリリースより)
「軽食売店 ミルクホール」ではテイクアウト可能なクリイムソーダ(全3種)や、西武園ゆうえんち限定グッズも登場(画像:株式会社西武園ゆうえんちリリースより)

 3月17日~5月7日の午後12時から20分間は、「桜まみれフェス」と題して商店街のあちこちで花吹雪が舞うイベントも行われます。(4月10日~28日の平日を除く)

 園内は約500本の桜が咲く花見の名所として知られているので、レトロな街並みをバックに桜の写真を撮ってみるのもいいですね。

人気ショー「商店街名物 ブギウギ祭」では、通常の約20倍もの紙吹雪が舞う「桜まみれフェス」を開催(画像:株式会社西武園ゆうえんちリリースより)

映画館や昭和っ子になじみのあるキャラクターが登場

 新しく生まれ変わった西武園ゆうえんちには、商店街だけでなく、1960年代を感じる新設されたエリアが二つあります。

 一つは坂道を上った小高い丘にそびえ立つ映画館という設定の「夕陽館」。立派な建物は、娯楽の王様だった映画全盛期の時代を令和の今に伝えてくれます。

夕陽館の前だけでなく、園内には約500本の桜が。地上80mの「富士見天望塔」からは、遊園地じゅうが淡いピンク色に染まる雲海のような桜景色を楽しめる(画像:株式会社西武園ゆうえんちリリースより)

 昔懐かしい映画のポスターが貼られたリアルな映画館かと思いきや、そこは最新技術を駆使したゴジラのアトラクション「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」。ゴジラやキングギドラが暴れまわる町の中を特殊車両で逃げ回るスリル満点の体験ができるとあって、人気を集めています。2023年初夏にはウルトラマンをテーマにしたアトラクション「ウルトラマン・ザ・ライド」が新たに始まることが発表され、ますます目が離せません。

2023年初夏に登場予定の「ウルトラマン・ザ・ライド」(C)TSUBURAYA PROD.(画像:株式会社西武園ゆうえんちリリースより)

 もう一つは、屋外のアトラクションコーナー「レッツゴー!レオランド」。漫画の神様・手塚治虫氏の人気キャラクターをモチーフにした、遊園地の定番アトラクションがそろっています。

 『ジャングル大帝レオ』の登場キャラクターのイラストが描かれたコーヒーカップは、ノスタルジーを感じさせます。リニューアル前からある、昭和感が漂うオクトパス・アドベンチャーやバイキングも、古き良き遊園地の雰囲気を漂わせています。

特別な日を追体験できる

 リニューアルオープンから2年目を迎える今年、豪華列車での旅気分を味わえる「食堂車レストラン 黄昏号」もオープンし、初夏にはゴジラ・ザ・ライドに続き「ウルトラマン・ザ・ライド」が登場予定です。ますます昭和レトロの世界が充実する西武園ゆうえんち。

 レトロ好きにはもちろん、映画好きの人にとってもおすすめのスポットです。どんどん進化している西武園ゆうえんちに足を運んでみてはいかがでしょうか?

3月17日に新たに新設されたばかりの「食堂車レストラン 黄昏号」。豪華列車で本格西洋料理が楽しめる(画像:株式会社西武園ゆうえんちリリースより)(画像:株式会社西武園ゆうえんちリリースより)

西武園ゆうえんち
所在地:埼玉県所沢市山口2964
TEL: 04-2929-5354
営業時間:10:00~17:00(※時期等により異なる)
開園日:不定休
アクセス:西武山口線 西武園ゆうえんち駅よりすぐ
※予約など詳細は公式サイトをご確認ください

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