渋谷駅直結の大展望台「SHIBUYA SKY」が都会人の心を奪う3つの理由
11月1日に開業した渋谷スクランブルスクエア。その上層階にある展望施設「SHIBUYA SKY」の魅力について、日本夜景オフィス代表の中村勇太さんが解説します。渋谷に登場した新夜景スポット 東京の展望台と言えば、東京タワーや東京スカイツリーなどがおなじみですが、2019年11月に新たなスポットが渋谷に誕生したのをご存じでしょうか? その名も「SHIBUYA SKY」。渋谷スクランブルスクエア(渋谷区渋谷2)という超高層ビルの上層階に整備された展望施設で、メディアやSNSでも早速話題に。今回はSHIBUYA SKYの見どころと、人々を魅了する理由について解説します。 まだ訪れたことがない人も多いはずなので、まずはSHIBUYA SKYがどういったスポットなのかをご紹介します。 SHIBUYA SKYは、3つの空間から構成されており、まず最初に足を踏み入れるのが「SKY GATE」です。14階から45階へ続く移動空間で、この空間上にさまざまな仕掛けがあります。エレベーター内の天井には光が流れるような映像が映し出され、まるで空に向かって飛んでいるような感覚を味わうことができます。エレベーターを降りると、人ではなく光が展望台へ導くような演出を見せてくれます。 屋上の「SKY STAGE」に通じるエスカレーター(画像:中村勇太) そしてたどり着くのが屋上展望台「SKY STAGE」で、ここが同スポットのメインステージとなります。超高層ビルの展望台としては数少ないオープンエア型で、展望台に入った瞬間、都会の風とともに大都会の夜景が目の前に飛び込んできます。オープンエア型の展望台と言えば、東京港区にある六本木ヒルズ(港区六本木6)の東京シティビュー・スカイデッキや、大阪にある梅田スカイビル・空中庭園展望台(大阪市)などが挙げられますが、それらにはない見どころが3つあるのです。 正真正銘360度の夜景正真正銘360度の夜景 ひとつめは、360度を誇る大パノラマ夜景です。「360度のパノラマ夜景」と謳っていても厳密には見えない角度があったり、360度の眺望があってもそれを一望することが難しかったりすることもあります。しかしSKY STAGEはビルのど真ん中に立つことができるため、360度広がる夜景を一望できるのです。地平線まで広がる夜景は、関東平野の広大さを感じさせてくれます。 ふたつめは、リラックスできる空間。カップルがくつろげるようなソファー席が設けられており、目の前に輝く東京タワーや東京スカイツリーを含めた東京の夜景をゆっくりと鑑賞することができます。展望台内の照明は控えめで、窓ガラスへの光の写り込みは少なくクリアな夜景で、まるで大スクリーンに映し出される「夜景」という映画を鑑賞しているような感覚も味わえます。ハンモックも設置されており、夜風に吹かれながら夜空を眺めると都会にいることを忘れさせてくれます。 3つめは、「クロッシングライト」と呼ばれるサーチライト18台による演出です。展望台内を光で盛り上げる演出はおなじみですが、都会の空を光で染める演出はなかなか見ることはできません。 地上から眺めた渋谷スクランブルスクエアの屋上展望台「SKY STAGE」(画像:写真AC) 最後に、室内展望台「SKY GALLERY」をご紹介します。SKY GALLERYからも夜景が観賞できますが、注目すべきはここならではの仕掛けです。「時空の川」はスクリーンと連動する装置があり、装置に触れると現在の時の流れがスクリーンに映し出され、ここにいる自分を意識することができます。他にも、東京や渋谷にまつわるデータを景色として表現してスクリーンで楽しめる仕組みなど、展望台の定番であるフォトスポットや双眼鏡などではなく、最新のテクノロジーを駆使した仕掛けで人々を楽しませてくれます。 なぜSHIBUYA SKYは人々を魅了するのか?なぜSHIBUYA SKYは人々を魅了するのか? SHIBUYA SKYは連日、多くの観光客や仕事帰りのカップルなどで大変賑わっており、その空間と夜景に感動している姿を目にすることができます。数ある夜景スポットを見てきた私も、初めて訪れた時は興奮を抑えることができませんでした。なぜ、SHIBUYA SKYは人々を魅了するのでしょうか。ポイントは3つあると考えます。 「SKY STAGE」から見える夜景(画像:中村勇太) ひとつめは、唯一無二の存在であることです。かつて、2012(平成24)年に東京スカイツリー(墨田区押上)、2013年にあべのハルカス(大阪市)が誕生した際も、連日メディアでも取り上げられ行列ができました。これだけ注目されたのはそれぞれ「世界一高いタワー」「日本一高いビル」という圧倒的なスペックに、人々が惹かれたためでしょう。SHIBUYA SKYも「日本最大級の屋上展望空間」という他の展望台を圧倒する広さで、人々の関心を惹きつけています。 ふたつめは、展望台を越える存在であることです。従来の展望台は景色を眺めるだけの施設でしたが、近年は展望台までの導線や演出にこだわるなど、レベルが格段にアップしています。 SHIBUYA SKYも先にご紹介した通り、空間のこだわりや光の演出、最新のテクノロジーを取り込んだ体験型のスクリーンの導入など、他の展望台にはない要素が詰め込まれており、展望台の圧倒的なスケールも合わせて考えると、もはや展望台を越えてテーマパークにいるかのような感覚を味わうことができます。それが流行に敏感な街である渋谷のど真ん中で体験できてしまうのですから、注目されるのは必然と言えます。 3つめは、写真映え抜群のロケーションと空間です。近年はSNS、特に写真共有アプリ「Instagram」の流行もあり、写真映えするグルメやスポットが注目を集めています。SHIBUYA SKYの日本トップクラスの夜景、空に浮かぶような空間など写真映えする要素が詰まっており、インスタ映えを狙い訪れる方も少なくないはずです。実際に、熱心にスマホで撮影をされている人が多く、その場でInstagramに投稿されている様子も目にします。 SHIBUYA SKYの魅力、伝わりましたでしょうか? 特に今は、夜景シーズン真っ最中。空気が澄んでいるため、地平線まで美しい夜景が望めます。アクセスも良いので、仕事帰りに立ち寄り異次元の空間と夜景を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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