「おむつ」のケーキが出現! インスタ映え抜群イベント「ベビーシャワー」とは?
SNSやニュース・メディアからの発信によって認知度が上昇 近年、日本でも認知度が高まりつつある、妊婦を祝う「ベビーシャワー」。普及に取り組むベビーシャワージャパン(港区南青山)が、6月6日を「ベビーシャワーの日」と定め、記念日として正式に認定を受けました。普及の背景や意義はどんなところにあるのでしょうか。 ベビーシャワーイメージ(画像:ベビーシャワージャパン) 同協会が普及を目指す北米発のベビーシャワーは、妊婦の友達や親族の女性が主催者となり、自宅などに親しい仲間を呼び集めて行います。そして、ダイパー(おむつ)ケーキほか、あらかじめ妊婦が制作したリストを基にゲストがプレゼントを贈ったり、皆でビンゴなどのゲームをしたり、軽食をとったりとバースデーパーティのように楽しいひとときを過ごすイベントです。 ベビーシャワージャパンが実施した、東京都在住の20~40代の既婚女性426人を対象とした調査(2018年8月)で、「ベビーシャワー」について聞いたことがあるかとの問いに対し、58%が「聞いたことがある」と回答。そのうち、「何をやるか知っている」「なんとなく知っている」と回答した人は93%で、「実際に参加したことがある」「参加しようとしたことがある」と回答した人は35%でした。 日本でベビーシャワーの普及活動を同協会が開始した2013年には、ほとんど認知されていなかったそうです。しかし、インスタ映えするベビーシャワーの可愛らしい写真や楽しむ様子をSNSで発信する女性が増え、またニュースメディアにも芸能関係者のベビーシャワーが頻繁に取り上げられるなど認知度が上昇したといいます。 ベビーシャワージャパンの理事が運営するサロンドール(港区南麻布)が企画した、カフェなどで気軽に行えるベビーシャワーの開催者は、2014年は10組程度だったのが、2018年は実施店舗数も増えて150組に及んだそうです。 ベビーシャワーを通して、社会全体で出産を応援ベビーシャワーを通して、社会全体で出産を応援 ベビーシャワージャパンが6月6日を「ベビーシャワーの日」と定めたのは、「6」の形を妊婦さんのお腹の形に見立ててのことだそうです。令和元年スタートとなる「ベビーシャワーの日」に、SNSでの応募者のなかから10組20人の妊婦と同伴者を体験イベントに招待。アグネスホテルアンドアパートメンツ東京(新宿区神楽坂)にて同イベントを行います。 ベビーシャワーの象徴のひとつ、ダイパーケーキ(画像:ベビーシャワージャパン) 内容は、協会がベビーシャワーの象徴とするダイパーケーキ作りやゲームなどを体験してもらうもの。ダイパーケーキとは、おむつを使って作るケーキ型のデコレーションです。 同日にイベントとは別に、このダイパーケーキのコンテストも開催します。コンテストの開催は3回めを数え、テーマを「絆」としています。時代が変わっても、ベビーシャワーが「絆」を結び、産前産後をより一層楽しく、ハッピーにできるよう願いを込めてこのテーマを選んだそうです。 コンテストの応募方法は、メールに作品の正面、上、後ろの計3枚の写真を添付し、必要事項を記載のうえ送付。応募期間は5月24日(金)までで、一次審査通過者には5月31日(金)までにメールで連絡し、二次審査について案内するとしています。 ベビーシャワージャパンはベビーシャワー普及の目的について、次にように話します。 「マタニティーライフは楽しいことばかりでなく、不妊、つわり、妊娠中のトラブルなどさまざまな困難もあります。また働く女性にとって『産休』は不安や職場に対する後ろめたい気持ちもあるのが現状。ベビーシャワー開催により、もっと楽に、もっと楽しく出産を迎えられるよう社会全体で応援していくことが求められています。『ベビーシャワーの日』制定を機に、性別や世代を越えてさらに幅広くベビーシャワーの楽しさと意義を伝えていくことを目的としています」 今回のイベント招待者はすでに決まっていますが、同社のHPでベビーシャワーの内容や楽しめるお店を紹介しています。また、ダイパーケーキのコンテストの見学は自由だそうです。 ●ダイパーケーキコンテスト 募集内容 ・テーマ:「絆」 ・内容:おむつを使用したものであれば形・色など問わず ・大きさ制限:2m×2m以内。2次審査は作品を郵送するため郵送可能なもの ・応募期間:5月24日(金)まで ・問い合わせ:ベビーシャワージャパン 本部事務局 TEL 03-6869-1089
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