『かりそめ天国』でマツコも驚嘆! 有吉さんの17km「都内散歩コース」、実際に歩いてみた
テレビ番組でエピソードを披露 テレビ朝日系のバラエティー番組『マツコ&有吉 かりそめ天国』でお笑いタレントの有吉弘行さんが、プライベートで浅草から六本木まで17㎞を歩いたと話していました。これに対してマツコ・デラックスさんが「ガチ老人ね」とツッコんでいて、思わず笑ってしまいました。 筆者はこれまで何度も浅草から六本木、あるいはその逆などを歩いた経験があるので、有吉さんはあの道を歩いたのか、あそこへは寄ったのかしらなどと妄想をしていましたが、辛抱できずに実際に歩いてみることにしました。 番組で有吉さんは、電車で浅草まで行ったと話していらっしゃいます。浅草駅とは、東京メトロ銀座線の浅草駅(台東区浅草)ではないかと検討をつけました。駅ホームのある地下から地上に上がります。 混雑を避けて雷門方面の出口ではなく、江戸通り方面の出口から地上へ上がりました。 吾妻橋のたもとにある銀座線4番出口の入り口は、江戸通り沿いにあります(画像:田中マリネ) 浅草から六本木を目指して歩くコースはいくつもあります。上野方面へ歩いて、東京メトロ日比谷線の上を歩いていけば六本木まで到着します。しかし、それだとけっこう「密」になりそうなので江戸通りを行くことにしました。 念のためスマホで道順を検索したところ、ふたつの選択肢が出てきました。ひとつは上野方面からで、もうひとつが江戸通りを行くコース。ちなみに長いコースを歩く場合はスマホのマップを使うと電池が心配なので、私はもっぱら車道上の看板に頼ることにしています。 お店を見たり、神社に寄ったりお店を見たり、神社に寄ったり 江戸通りを歩き始めてすぐ、駒形橋(台東区~墨田区)のところに都営浅草線の浅草駅の出口がありました。もしかしたら有吉さんは、こちらの浅草駅から歩き始めたのかもしれませんね。 長い距離を歩く場合はざっくりした方向がわかればいいので、車道上の案内表示に注目します(画像:田中マリネ) 江戸通りを南に歩くとおもちゃの問屋さんが軒を連ねています。小売りをしてくれるお店もあって、見て歩くだけでもけっこう楽しいものですね。番組で有吉さんは散歩の途中について「ちょっと店見たり、神社行ったり」とおっしゃっていました。 桜を眺めて、神田川を渡って そうだ、神社ですよ。というわけで、江戸通りから1本西の道に入ると、蔵前神社(台東区蔵前)がありました。 3月上旬、蔵前神社の桜がきれいに咲いていました(画像:田中マリネ) 江戸通りは隅田川と平行に南に延びています。JR浅草橋駅(同区浅草橋)を超えると、江戸通りは神田川を渡ることになります。橋の名前は浅草橋です。 浅草から六本木に向かうにはどこかで神田川を越えなくてはなりません。今回は浅草橋で神田川を渡りました。この先の下流で隅田川に合流します。 江戸通りは浅草橋を過ぎると、隅田川とは離れ、馬喰町交差点(中央区日本橋馬喰町)方向へ進んでいきます。住居表示が台東区から中央区になっていました。このあたりは繊維関係の問屋街です。小売りをしているところはほとんどありません。 いざ、山手線の内側へ突入いざ、山手線の内側へ突入 しばらく歩いていると東京メトロ日比谷線の小伝馬町駅(中央区日本橋小伝馬町)がありました。六本木へ行くなら、日比谷線の上を歩く沿いを歩くといいのですが、線路や電車は地下にあるので、見えません。ただし、入り口などは地上にあるので、それを目印にしてもいいですね。 昭和通りを越えて、さらに江戸通りを進みます。 先ほど、浅草から六本木へ行くなら、必ず神田川を越えなくてはならないと申し上げましたが、もうひとつ必ず通らなくてはいけないところがあります。それはJR山手線です。 今回は東京駅の北側で山手線をくぐりました。ここは高架になっていて、山手線以外にも新幹線など多くのJRの電車が通っています。この高架で江戸通りが終わります。この先は大手町です。このあたりから千代田区になりますね。道路は国道1号線を進みます。 大手町のサンケイビルの前にある印象的なモニュメント(画像:田中マリネ) 大手町までくるとサンケイビルの前にある赤いモニュメントに目が行きますね。 大手町から皇居方面へ歩きます。皇居前広場(千代田区皇居外苑)まできたところでランチ休憩にしました。先ほどコンビニで買ったお弁当をいただきました。この先にある日比谷公園(同区日比谷公園)でもよかったのですが、そちらは人が多そうなので皇居前広場にしました。こちらの公園は人がまばらです。 日比谷公園の脇を通り過ぎて、霞が関の官庁街を抜ければ虎ノ門です。千代田区から港区に変わります。 ついに港区、東京タワーがついに港区、東京タワーが このあたりは再開発でどこも大規模な工事をしています。そして新しくできた「虎ノ門ヒルズ」(港区虎ノ門)という駅を通り過ぎます。もう六本木はすぐですね。 神谷町の駅までくると左側に東京タワー(同区芝公園)が見えてきます。車道の案内板にも六本木という文字が出てきました。 国道1号線、車道の案内標識に六本木の表記が出てきました(画像:田中マリネ) 飯倉の交差点(同区麻布台)まで坂道を上がっていくと、ここから外苑東通りを右に曲がります。このあたりまでくると六本木はもうすぐです。 一応、目的は六本木の駅ということにしました。 変わった名前の坂がたくさん 飯倉の交差点にはロシア大使館があります。ここを右(西方向)へ曲がります。まっすぐ進めば六本木の交差点があります。外苑東通りは尾根になっていて、ここからいくつも下り坂があります。有名なところでは、狸穴坂(まみあなざか)、饂飩坂(うどんざか)、芋洗坂(いもあらいざか)などです。 外苑東通りから下る狸穴坂。案内板には「まみとは雌ダヌキ・ムササビまたはアナグマの類で、昔その穴(まぶ)が坂下にあったという。採鉱の穴であったという説もある」と書かれていました(画像:田中マリネ) 外苑東通りは古い道で歩道がかなり狭くなっています。歩く人も多く、ちょっと歩きづらいのは昔も今も変わりませんね。それが六本木という感じです。 歩いて分かった有吉さんのお人柄歩いて分かった有吉さんのお人柄 気がつけば六本木交差点に到着しました。けっこう脚が疲れました。ベンチなどはないので、六本木駅から東京メトロに乗り込みました。平日の午後なので電車は混んでいなくて、座ることができました。 ホッとしてスマホの歩数計をチェックすると1万5000歩ほど歩いたことになっています。番組で有吉さんは「浅草から六本木まで17㎞で2万5000歩ほど歩いた」とおっしゃっていました。 私の場合、少しだけ寄り道しましたが、ほぼ最短距離を歩きました。つまり有吉さんは、私よりも1万歩も多く歩かれていたことになります。 きっと、あちらこちらブラブラといろいろな場所を歩いていらっしゃったのですね。プライベートでお歩きになったようですが、カメラを回していたら、立派な散歩番組になっていたのではないかと思われます。 好奇心旺盛で行動派な有吉さんのお人柄を垣間見た気がして、あらためて「実際に歩いてみてよかった!」と強く思ったのでした。 今度は浅草から六本木を2万5000歩で歩いてみたいと思います。有吉さんファンの皆さんも、ご一緒にいかがでしょうか?
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