北区「HOTランドみどり湯」は、ネオン輝く外観とうらはらにヒノキ風呂がすてき【連載】TOKYO銭湯ザンブリコ(9)
ソーシャルディスタンスな散歩を満喫したら、街角の銭湯でザンブリコ――。散歩と銭湯巡りをこよなく愛するコラムニストの島本慶さんが、東京の魅力的なコースへとお連れします。第9回は、北区の志茂駅からスタートです。ヘンテコな塔のようなオブジェ発見 東京メトロ南北線は志茂駅。その昔はにぎやかだったでしょうって感じの志茂銀座商店街をズズッと荒川方面へ。まぁその途中右側に今回の目的である「HOTランドみどり湯」(北区志茂3)ってのが右側にあるんだけど、ここはあえて散歩を優先して通り越して進みます。 なにせ広大な緑地がスグそこに待ち受けているからねぇ。おぉっと川に出ましたよ。いやぁこの日はいい天気で、思いっ切り青空が広がっております。人も出てるけど、あまりの広さに思わずマスクを外して深呼吸していまいました。 犬を連れて散歩している人もいれば、ジョギングしている人、カップルでデートしている人、釣りざおを持って川辺に陣取る人などさまざま。でも広いからポツポツとしか人がいないのがいいねぇ。春先は桜の木があるから、もうちょいしたら花見客でいっぱいになりそう。 歩いていると、バーベキューができる有料ブースもあるのにはビックリ。今はやってないけど、ここってひょっとして北区の名所なのかも。てなわけで新志茂橋を渡って赤水門も渡りいい雰囲気の小島へ。 何かヘンテコな塔のようなオブジェのような、あっやっぱりアートでした。ほかにはカップルふたりが向かい合わせに座るベンチっての? 角がカットされてて座れるようになってるのもいい感じ。 でも荒川治水資料館(志茂5)に入れなかったのが残念。今はこのご時世だから、完全予約制なんだそうです。それにしてもトイレは無いのかなぁ? あれがそうなかぁ~って歩いて行って見ると、ありましたよ。あ~良かった。でもどうやら男性用だけやってて女性用は閉まってる。入ろうとしてた女のコがカワイソーでした。 北区志茂の銭湯「HOTランドみどり湯」の外観(画像:島本慶さん制作) というわけでやってきた道を戻ります。そうです。商店街を戻って銭湯に向かいます。あぁここです。日も暮れてきたので、「みどり湯」のネオンが輝いてます。 塩が入ったヒノキ風呂を満喫塩が入ったヒノキ風呂を満喫 フロントで470円を払い脱衣場、そしてサクサク脱いで洗い場へ。ふーんサウナもあるのね。350円か。 私はすかさずカランを確保してシャワーで頭をぬらしてから体を洗います。いつものように最後に頭を洗ってから、さて浴槽を見渡すと、アラアラ丸いジェットバスがあって、取りあえずザンブリコ。これがぬるくていい気持ち。誰も入ってないから独占です。 さてお次は? ジェット3本の浴槽か。リラックスバスもあるねぇ。サウナはまぁ関係ないけど、何々? サウナ客の休憩室まであるのか。えーっと、露天風呂は? あっ岩風呂がドアの向こうね。のぞいて見ると、おやおや子どもたちでいっぱい。これはかなりぬるいんだろうなぁ。 あっ熱湯がありましたよ。こちらはヒノキ風呂ね。こりゃいいやってんでザンブリコ。あ~いい気持ち、こうでなくっちゃねぇ。これが体に良さげです。説明書にソルト(塩)が含まれたお湯らしい。あっあぁ~う~、なんてついため息お漏らししちゃいます。 「HOTランドみどり湯」までの散歩コースの風景(画像:島本慶さん制作) 十分体を温めてから、入り口近くのシャワーブースで洗い流し、タオルをこれでもかと絞ってから体をフキフキ。頭もフキフキしてから脱衣場へ。乾いたタオルでよおくフキフキしまくってから身支度を整えて出ると、フロントの周りには丸いテーブル席があって、どうやらそこでビールが飲めるみたい。 ふーん。生ビールジョッキ480円、小ジョッキ380円にミニグラス250円か。それにサワー類が360円ねぇ。あっホッピーもあるみたい。セット460円に外260円、中200円か。 えっ? 冷ややっこ150円にゆで卵50円。どうやらおでんもあるみたいです。でも私、我慢します。だって志茂駅近くに「平大将」(志茂2)っつういい中華屋さんがあるの知ってるし。サンザシハイボールがうまいんだよなぁ!
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