【医師監修】医療痩身・ダイエットがおすすめなクリニック13選！エステとの違いやデメリットも解説

　メリハリのあるボディになってかっこよく洋服を着こなしたい、体型コンプレックスを克服したい、異性にモテたい、健康のためになんとかしなきゃ……などなど、痩せたい理由はさまざまですが、実際、取り組んでみるとそう簡単にはいかないもの。トレーニングやランニング、食事制限などをしても、苦しいだけで思うようにダイエット効果が出ない人が多いのではないでしょうか。ダイエットサプリやダイエットコスメがあふれているのも、現代人にとって痩せることがいかに難しいかの表れでしょう。苦しいのも時間がかかるのもイヤだけど痩せたい、と考えるなら「医療ダイエット（メディカルダイエット）」を検討してみてはいかがでしょうか。本記事では注目の医療ダイエットについて、詳しく調べてみました。

※本記事はアーバンライフメトロが独自に記事を制作し、クリニック紹介にはアフィリエイトプログラムの協力をいただいています。

　医療（メディカル）ダイエットは、医療機関で医師のサポートにより行うダイエットのことをいいます。もともと病的な肥満や生活習慣病など、健康上の問題があって痩せなければならない患者さんのための治療行為を、ダイエット目的に応用したものです。医療ダイエットには、投薬、注射、手術など、様々なアプローチがありますが、医学的に根拠があり、その効果が立証されている方法だけが取り入れられています。どれも医療行為ですから、国家資格を持った正式な医師や看護師しか行うことができません。また病気治療ではなく、きれいになりたいという目的で行うため、健康保険は適用外。実施するクリニックが自由に価格を設定できる自由診療が基本です。

　医療ダイエットと痩身エステの違いは、その効果です。エステでは美容機器や人の手による施術、またサプリなどを提供しています。一見、医療ダイエットとそう変わらないように思えますが、エステの施術は医療行為ではなく、またエステで扱うサプリも医薬品ではありません。脂肪細胞ではなく、むくみの元となる水分や基礎代謝を上げる筋肉に働きかけて、痩せやすい体質になるよう改善していくのが、痩身エステです。エステでスムーズに痩せるには、施術と同時に運動や食事など生活習慣の見直しも必要になるでしょう。医療ダイエットは医師が医療機器や医薬品を用いて、医学的根拠の認められた方法で痩身にアプローチするものです。施術内容によっては数日程度で効果が表れるものもあります。

　つらい運動や食事制限をしなくても効果があり、部分痩せも可能、そのうえリバウンドしにくいというのが医療ダイエットのメリット。しかし一方で費用が高額になりがち、ダウンタイムが必要、持病によっては受けられない場合がある、などのデメリットも存在します。それぞれについて見てみましょう。

• 過度な運動、過度な食事制限が不要

　医療ダイエットでは、苦しい運動やつらい食事制限は不要です。これまで運動を続けられなかった人や、つい食べ過ぎてしまったり、お付き合いでの会食が多い人でも、ダイエット効果が得られやすいのがメリットです。

• リバウンドしにくくする

　医療ダイエットは科学的に効果が立証されている方法で、肥満の原因である脂肪細胞や糖の吸収、食欲などに働きかけます。医療行為ですから効果が表れやすく、根本に働きかけるためリバウンドしにくいという特徴があります。

•  部分的に痩せることが可能

　脂肪は人体の全身にあるため、食事制限をメインとした通常のダイエット方法では全身痩せしかかないません。しかし医療ダイエットなら、痩せにくい二の腕や下腹部など、部位を限定してのアプローチも可能です。

• 手術なしでできる方法もある

　医療ダイエットと聞くと「手術が恐い」とイメージされる方も多いでしょう。しかし注射するだけ、薬を飲むだけの医療ダイエットもあります。（様々な医療ダイエットの方法については後述します）

• 医療行為であるため、高額なことが多い

　医療ダイエットは、医療行為であっても病気の治療ではないため、各種健康保険の適用外となります。費用を施術するクリニックが設定する自由診療になり、料金はクリニックによって大きく幅があります。カウンセリングの際などによく確認しておくことが大切です。

• 腫れや内出血などダウンタイムがあるため、日々の生活に影響がある

　医療ダイエットは、腫れや内出血などのダウンタイムがあります。施術スケジュールは余裕を持っておくようにしましょう。また、医師や看護師などの元で行われるため低リスクですが、副作用などのリスクはゼロではありません。

•   持病によっては、受けられないことがある

　医療ダイエットは実際に施術する前に、医師による診察があります。妊娠中の方や重篤な持病がある方、診察の結果ダイエットに適さないと医師が判断した方などは、医療ダイエットを受けることができません。

• 楽して痩せたい方

　つらい食事制限や苦しい運動など、一般的なダイエットにはガマンがつきもの。しかも頑張っても効果はすぐに表れてくれません。医療ダイエットなら、ガマンは少なく、しかも効果は、早ければ数日で表れます。楽して痩せたい方におすすめのダイエット法と言えるでしょう。

• 部分的に痩せたい方

　落ちにくい下腹部や二の腕などを集中して部分的に痩せたいという方にも、気になる部分にだけピンポイントでアプローチできる医療ダイエットが適しています。医療ダイエットなら部分痩せが可能ですから「痩せたらバストも減ってしまった」「筋肉ばかり付いてしまった」という結果にはなりません。

•  何度もリバウンドして、ダイエットを失敗してきた方

　何度もダイエットに挑戦して、そのたびにリバウンドをしている方は、残念ながら通常の方法では痩せにくくなってしまっていることがあります。医療ダイエットは科学的に正しい方法で人体にアプローチするので、リバウンドをくり返して痩せにくくなってしまった方でも大丈夫。ダイエットによる効果を実感できます。

　医療ダイエットは多くの医療機関で行われています。クリニックを選ぶには、まず自分に合ったアプローチ方法について理解することが大切です。そのうえで、痩せたい部位のプランの有無、通いやすさ、実績や症例、価格、支払方法などでクリニックを絞り込んでいきましょう。

	内服薬	GLP-1	脂肪溶解注射	脂肪冷却	脂肪吸引
方法	服用	注射または内服	注射で脂肪細胞を破壊する	脂肪を冷却して破壊する	脂肪細胞を吸引して除去する
副作用	低血糖、下痢、吐き気	低血糖、便秘、吐き気	腫れ、痛み	凍傷	内出血、腫れ
料金相場	毎月2～5万円（1剤）	リベルサス：１万5000～5万円 サクセンダ：1万7000～5万円 ピクトーザ：1万円前後	BNLS（1cc）1980～5000円 カペリン：3480～1万2000円	1回5万～10万円	1回40万～100万円（部位による）
メリット	簡単、比較的楽に痩せることができる	食欲を抑える	部分痩せができる ダウンタイムが軽めで日常生活に支障が出にくい	部分痩せができる リバウンドしにくい 比較的身体への負担が少なめ	部分痩せができる すぐに効果がある
デメリット	単剤では効果が出にくい	自己注射を毎日する必要がある	広い部位には向かない	1回の施術では効果が実感しにくく、効果が出るまで1カ月以上かかる	メスを入れるので肌に小さな傷が残る 期待ほど脂肪を吸引できないこともある
おすすめな方	自宅で医療ダイエットに挑戦したい方	痩せ体質になりたい方	素早く部分痩せしたい方	ゆっくり確実に部分痩せしたい方	短期間で確実に部分痩せしたい方

　内服薬を医師の指導のもと、自宅など好きな場所で飲むだけの医療ダイエットです。食事の脂肪を吸収されないようにする「脂肪吸引抑制薬」、食欲中枢に作用して食べ過ぎを減らす「食欲抑制薬」、痩せホルモンと言われている「GLP-1ホルモン」などが一般的です。ダウンタイムがなく、普段の生活を変えずにダイエットできるので、忙しい方や、人に知られずダイエットしたい方、手軽に始めたい方におすすめです。

　別名「痩せホルモン」と言われるGLP-1を注射する方法です。GLP-1は長年糖尿病の治療薬としても使われてきた薬で、血糖値をコントロールするインスリンの分泌をうながし、食欲を抑える効果があります。注射針は細く痛みはあまりありません。食欲を抑える方法のため、部分痩せには向きませんが、しっかり全身痩せをしたい方、痩せ体質になりたい方におすすめの方法です。

　二の腕や下腹部など、気になる部分に皮下脂肪を溶かす効果のある薬剤を直接注射し、その部分の脂肪だけを減らすダイエット方法です。しつこいセルライトや、脂肪が落としにくい部位にも効果がありますが、痩せたい部分が広範囲になると内臓に負担がかかってしまいます。ピンポイントで痩せたい部分がハッキリ決まっている人に向いています。

　脂肪冷却は4℃という低温で痩せたい部位を冷やし、脂肪細胞だけを破壊して体外に排出させる方法です。気になる部位だけをピンポイントで施術できるので、痩せたい部分に効果を集中することができますが、破壊された脂肪細胞が体外に排出されていくまで1カ月以上かかってしまいます。リバウンドが少ないため、時間がかかっても確実に部分痩せしたいという人におすすめです。

　痩せたい部分にメスを入れ、脂肪そのものを吸引する脂肪吸引は、手術を用いる医療ダイエットの中で最も有名な方法でしょう。メスを入れるため小さな傷が肌に残ってしまいますが、物理的に脂肪を除去するため、その効果が非常にわかりやすいのが特徴です。短期間で確実にダイエットしたい方、通常のダイエットでは痩せにくい方、リバウンドの経験がある方にもおすすめです。

　全体的にスッキリしたいのか、気になるところの脂肪だけを落としてメリハリをつけたいのか、顔周りだけを小さくしたいのか、「痩せたい」と言ってもいろいろな痩せ方があります。最終的にめざすスタイルもひとりひとり違うでしょう。自分がどんな風になりたいか、カウンセリングの前にできるだけ具体的にイメージを固めておくことをおすすめします。目標がハッキリしているほど、それを最短距離でかなえるプランをすすめてもらいやすくなります。

　最近では施術の回数でセットになっているプランの他、栄養指導などがセットになって、普段の生活からもリバウンドしにくい身体作りをフォローするプランが増えています。

　医療ダイエットは内容によって何度か通って施術を受けたり、経過観察が必要になるケースが多々あります。どんなに気に入ったクリニックであっても、通いにくいエリアでは負担に感じてしまいます。休日に家から通うのか、それとも平日の会社帰りなのか、クリニック選びの際には、実際に通うことになったシーンを具体的にイメージしてみましょう。また見逃しがちなのが店舗の営業時間です。会社帰りに通おうと思って通勤途中の駅にあるクリニックを選んだのに、会社が終わってから行くとクリニックはもう閉まっている……なんてことのないよう、きちんとチェックしておきましょう。また、急な転勤の可能性があったり、転居を控えている場合は、ターミナル駅に店舗を多く構える大手クリニックがおすすめ。引っ越ししても、別の支店で同じように治療が続けられます。

　医療ダイエットは、効果もある反面、リスクもあります。想定内の副作用やデメリットは仕方がないとしても、万が一にも事故などが起きないよう、クリニック選び、医師選びは慎重にすすめましょう。

　主治医を決める際に、ひとつの目安になるのが、クリニックや医師自身の実績です。事前にしっかりホームページをチェックして、自分が受けたい施術の症例が多くのあるクリニックを選びましょう。ここで大切なのは、ホームページの情報だけを鵜呑みにせずに、医師と直接会話をすること。クリニックの症例がそのまま担当医師の実績だとは限らないからです。カウンセリングは必ず数カ所足を運び、複数のクリニックを比較検討することをおすすめします。  

　医療ダイエットは保険がきかず、クリニックが好きなように料金を決められる自由診療であるため、どうしても高額になってしまう傾向にあります。カウンセリングに向かう前に、複数のクリニックのホームページを比較検討して、だいたいの相場を知っておきましょう。なかには、積極的に「モニター」を募集していたり、LINE友達追加でクーポンを配っていたりと、お得なキャンペーンを行っているクリニックもあります。

　カード払いができるクリニックがほとんどですが、契約前に支払方法についても確認しておきましょう。

店舗名		東京中央美容外科	品川美容外科	湘南美容クリニック	レジーナクリニック	ディオクリニック
画像
店舗数		全国55院	全国37院	全国110院	1店舗	全国7院
特徴		脂肪溶解注射で効果的に部分痩せ	自己流ダイエットで挫折した人にも	全国各地にクリニックがあり通いやすい	1カ月できっちり結果を出したい人に	医療ダイエット専門クリニック
対応可能な施術	内服薬		○	○	○	○
	GLP-脂肪溶解注射	○	○	○	○	○
	脂肪冷却		○		○	○
	脂肪吸引	○
	その他					○
主な料金（最安プラン）		1,980円（税込）～	1,980円（税込）～	1,980円（税込）～	月々1,900円(税込)〜	短期集中医療ダイエットプログラム：月々19,600円(税込)
キャンペーン		最大100％の症例モニター募集中、LINE友達登録で割引チケットほか美容グッズなどを抽選でプレゼント	症例モニター募集中、ポイント付き診察券、対象治療が20％OFFになる会員制度あり	LINE友達追加で合計５万円分のお得なチケットプレゼント	新宿院にて症例モニター募集中、医療ダイエットプログラム先着15名最大60％割引キャンペーン	モニター価格あり
営業時間		10:00～17:30	10:00~20:00（店舗により異なる）	10:00~19:00（店舗によって異なる）	平日 12:00～21:00 土日祝 11:00～20:00	10:00～20:00
初回カウンセリング		無料	無料	無料	無料	無料
保証		なし	あり（一部対象外）	あり	なし	なし
支払い方法		現金・クレジットカード・デビットカード・メディカルローン	現金・クレジットカード・デビットカード・メディカルローン	現金・ビットコイン・クレジットカード・デビットカード・メディカルローン	現金・クレジットカード・メディカルローン	現金・クレジットカード・メディカルローン
公式サイトリンク		公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト

　医療ダイエットを扱うクリニックの中でも、おすすめできるクリニックを13件選びました。それぞれの特徴やどんな人に向いていそうか、店舗情報など、知りたい情報をまとめましたので、ぜひクリニック選びの参考にしてください。

　医療ダイエットは保険適用にできるのか、怪しくないのか、持病があっても受けられるのか、もし痩せられなかったらどうしたらいいかなど、医療ダイエットに関する、よくある質問をまとめました。こちらに掲載した答えはあくまでも一般的な例ですので、疑問に思ったことは、カウンセリングの際などに確認してみることをおすすめします。

　医療ダイエットも健康保険が適用になったらいいのに、と思いますよね。しかし医療ダイエットは病気の治療ではなく、自由診療のため、基本的には社会保険・国民健康保険は適用になりません。

　でも例外はないわけではありません。病的にBMIが高く、治療のために痩せなければならないなどの場合に保険が適用されることがあります。該当する場合は、カウンセリング時に保険適用について聞いてみましょう。

　医療ダイエットは医療行為ですから、そこで使う薬剤、薬品、機械などは、おかしなモノでないかどうかきちんと確認、認証、許可されているものだけ、しかも医師が監督して使用しています。どうしても安全性が気になる方は、厚生労働省やアメリカの専門機関から認証を受けているものだけを選択してみてはいかがでしょうか。また、効果を最大限に引き出すには、医師から副作用の説明や服薬指導などをしっかり受けて、間違いのないよう使用することも大切です。

　持病があって食事制限や運動はなかなか難しい、医療ダイエットで痩せられないか、と考えている方もいるでしょう。

　持病があっても医療ダイエットは受けられるのか？　答えは「ケースバイケース」です。持病の種類や状態などによっては、差し支えなく医療ダイエットが出来るケースもありますが、持病のために医療ダイエットは出来ない、と医師が判断するケースもあるからです。

　持病のある人が医療ダイエットを考えたら、まずは主治医に相談、そのあとカウンセリングの場で施術する医師に相談してみましょう。

　妊娠中の方や成長期のお子様については、よほどの場合でない限り、医療ダイエットはできない、と判断されることが多いようです。

　脂肪吸引で思ったほど脂肪が摂れなかった、処方された薬があまり効かないようだ…など、

　せっかく思い切って医療ダイエットに挑戦したのに、施術が終わっても思うように痩せられていなかった……なんてことになったらショックですよね。そうならないため、まずはカウンセリング前にイメージを固め、しっかりと自分の要望を伝えると同時に、医師から施術についてしっかり説明してもらうことが必要です。

　さらに、もし痩せられなかった時に保障が付くかどうかを確認しておきましょう。なかには条件付きで返金保障、100％返金保障、というクリニックもあります。

　医療ダイエットのクリニックでは、通常よりかなりお得な条件で「モニター」を募集していることがあります。このモニターは、よくクリニックのホームページに紹介されている「施術前・施術後」の症例写真のモデルなどです。クリニックは施術前や施術中、施術後の写真や動画を撮影し、医師の技術向上や、クリニックの宣伝に活用しています。宣伝用に顔出しありで協力する場合、100％割引つまり無料になることさえあります。

　とてもお得なモニターですが「やってみたい」という人すべてが採用されるわけではありません。

　モニターは希望者の中からクリニックが条件に合う人だけを選びます。条件が合わなければ選ばれません。モニター募集のお知らせは各クリニックのホームページに掲載されているので、こまめにチェックしておきましょう。

　ぽっこりと出たいわゆる「ビール腹」や、運動不足から来る身体のラインのゆるみ、男性だってダイエットをしたい人は大勢いるでしょう。

　一般に、女性は皮下脂肪が蓄積しやすく、男性は内臓脂肪が蓄積しやすいという特徴があります。内臓脂肪の方が落ちやすいため、軽い食事制限で痩せられる場合も多いのですが……運動や食事制限なしで痩せたい、医療ダイエットで痩せたいという場合はぜひクリニックに相談してみてください。

　今回、この記事でご紹介したクリニックのほとんどでは、男性の施術も受け入れています。（一部女性専用のクリニックもあります）。

　ほとんどのクリニックでは、カウンセリングは予約制をとっているため、他の患者さんと顔を合わせることはありません。

　医療痩身、メディカルダイエットについて、基礎知識から始まり、おすすめクリニック、素朴な疑問まで、さまざまな情報をお伝えしました。

　痩せたい、痩せなければと思いながらも、つらい食事制限や運動などは、なかなか続けられない現代人にとって、薬や注射、手術などで、思い通りのスタイルをかなえる医療ダイエットは、とてもありがたい存在。お金には代え難い価値があるのではないでしょうか。

　まだまだ医療ダイエットは一般的とはいえませんが、今後、医療ダイエットを活用して健康に美しくなる人が増えていけば「普通」のことになっていくのでしょう。