「公認会計士はやめておけ」と言われる理由とは?|メリットとデメリットを紹介します

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「公認会計士はやめておけ」と言われる理由とは?|メリットとデメリットを紹介します

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アーバンライフメトロ編集部

高年収や三大国家資格といわれる資格であることから、多くの方が憧れる公認会計士ですが、一部では「公認会計士を目指すのはやめておけ」といわれていることをご存知でしょうか?そこでこの記事では、なぜ公認会計士がやめておけといわれているのか、実際はどうなのかなどを中心に、公認会計士について解説していきます。

 公認会計士は、「三大国家資格」と呼ばれており、多くの方が憧れる職業の一種です。

 「将来職を失う心配がない」という理由で、実際に公認会計士を目指す方も少なくありません。

 一方で、2chのようなサイトでは「公認会計士になるのはやめておけ」などと言われていています。

 では、実際のところはどうなのでしょうか?

 この記事では、「公認会計士になるのはやめておけ」といわれている理由と、公認会計士のメリット・デメリットを中心に解説していきます。

 大変な思いをして公認会計士になったあとに、「思っていたものと違った」とならないよう、公認会計士という職業について詳しく知っておきましょう。

 おすすめの勉強方法についても紹介していますので、記事を読んで、改めて公認会計士を目指したいと感じた方は、ぜひ参考にしてくださいね。

「公認会計士になるのはやめておけ」と言われる理由は?

 「公認会計士になるのはやめておけ」と言われるようになったのには、いくつかの理由があります。

 その主な理由は、以下の通りです。

  • 合格率が低いこと
  • 仕事が忙しく、大変なこと
  • 公認会計士は食べていけないという噂があること

 ここでは、それぞれの理由について詳しく説明していきます。

難易度が高くて試験に合格できない

 公認会計士の試験を受ける際には、年齢や学歴、国籍などの受験資格がありません。
 そのため、どなたでも受験可能です。

 その一方で、公認会計士の試験は非常に難しく、合格できるのはわずかな人数のみです。
 この難易度の高さが、「公認会計士になるのはやめておけ」といわれる一番の理由になります。

合格率10%の狭き門

 公認会計士は、弁護士や医師と並び、「三大国家資格」といわれる非常に難易度の高い資格になります。

 公認会計士の合格率は、例年10%前後を推移しており、2021年度に至っては、合格率9.6%と10%を切っています。

 つまり、公認会計士の試験に合格できるのは、10人に1人いるかどうかの割合です。

試験合格率には東大、京大合格レベルの勉強時間が必要

 公認会計士は試験の範囲が非常に広く、難解なため、試験に合格するためには、東大や京大レベルの勉強時間が必要です。

 一般的に、初めて公認会計士の勉強をする方が、合格するために必要な勉強時間は3,500時間以上と言われています。

 単純に計算すると、1日10時間勉強をすると1年間で公認会計士試験の勉強が完了します。

 しかし、1年6カ月~2年ほどかけて勉強していくのが一般的な受験プランですので、実際には1日5~6時間ほど勉強が必要です。

 さらに、試験までのスケジュール別に具体的な勉強時間を見ていくと、基礎知識を学ぶ初期は1日6.2時間、本試験の約6カ月前から始める追い込みの時期には1日6時間の勉強時間が必要といわれています。(TAC公認会計士講座の合格体験記内アンケートより)

 また、簿記の知識が合うかどうかでも勉強時間は変わってきます。

 簿記の資格を取得するには、3級の場合100時間、2級の場合300時間の勉強時間を要すといわれています。

 そこからさらに1級を取得するには、最低800時間は勉強しなくてはならず、ゼロから簿記1級を取得するまでにはトータルで1,000~1,500時間ほどの時間が必要です。

 そのため、すでに簿記1級の知識のある方であれば、公認会計士試験の勉強は2,000時間ほどで完了します。

 2,000時間を、1日あたりの勉強時間に換算すると、1年で受験する場合5.5時間、1年6カ月で受験する場合3.6時間、2年で受験する場合2.7時間の勉強が必要です。

公認会計士の試験に合格するためには、あまりにも長い時間勉強しなければならないため、人によっては「頭がおかしくなるほど勉強が必要」と表現するほどです。

合格までにお金がかかる

 公認会計士の勉強は非常に難解なため、基本的には独学はおすすめできません。
 そのため、公認会計士になるには、学校に通うのが一般的です。

 その中でも特におすすめなのが、大学と合わせて予備校に通う「ダブルスクール」です。
 公認会計士の勉強の中には、簿記に関する内容も含まれています。
 そのため、簿記の資格を取得できる大学に入学すれば、単位を取りつつ、公認会計士の試験勉強にもなるというメリットがあります。
 また、万一公認会計士の試験に不合格になってしまったとしても、大学に通っていれば、「大学卒業資格」が取得できるといったメリットもあります。

 しかし、ダブルスクールには、「費用が高い」というデメリットもあります。
 公立大学の場合には、約580万円、私立大学の場合には、約811万円の費用が必要といわれています。
 さらに、公認会計士の予備校の相場は、約28万~84万円なので、ダブルスクールで勉強するとなると、最低でも600万円以上かかります。 

 この金額はあくまで一例ですので、通信講座のみで勉強をすれば、費用は比較的抑えられます。
 それでも、公認会計士になるためには、お金がかかることを覚えておきましょう。

公認会計士の仕事で「地獄」を見ることがある!?

 公認会計士の仕事は非常に厳しく、「地獄を見る」という意見も出るほどです。

 特に、公認会計士の独占業務を行う「監査法人」での勤務の忙しさが、地獄を見るといわれる一番の理由です。

 ここからは、公認会計士の仕事の大変な部分について説明していきます。
 就職してから「こんなに多忙だと思わなかった」などとならないよう、ぜひ目を通しておいてくださいね。

繁忙期が激務すぎる

 監査法人は、公認会計士5名以上で設立される会計監査業務をする法人です。
 主な仕事内容は、企業の会計処理や、決算の内容が間違っていないかを、第三者の立場から確認していくことです

 公認会計士の仕事は、

  • コンピュータではなく、人の力に頼る必要がある
  • 専門職のため、業務をこなせる人が限られており、人手が増やせない
  • 決算期が集中するため、その際の繁忙が半端ではない

 といった理由で、基本的には常に忙しいのが特徴です。

 特に、決算準備期にあたる3~5月の繁忙期には、大量の業務処理に追われるため、長時間労働や休日出勤を余儀なくされます。

 「公認会計士の仕事は今後AIが担うことになる」といった話もありますが、その性質上、現状では人の手で行う以外の選択肢はありません。
 また、公認会計士は、常に人手不足のため、その中から優秀な人材を探し出すのは容易ではありません。

プレッシャーがつらい

 公認会計士は、仕事の性質上、常にプレッシャーを感じやすい職種でもあります。
 主なプレッシャーの要因には以下のようなものがあります。

  • 第三者目線で公平な判断をしなければならない大変さ
  • 企業の方が苦労して作った書類の誤りを指摘しなければならない辛さ
  • 企業側を考慮し、嘘や間違いなどに目をつむることが許されない厳しさ

 企業側の大変さを考慮し、書類の誤りや嘘などを指摘せずに、後々発覚してしまうようなことがあると、会社の責任を問われますし、公認会計士としての立場も危ぶまれます。
 そのため、公認会計士の仕事は、あくまで機械的に行っていく必要がありますが、これがプレッシャーの原因です。

 ただし、こうした公平な態度こそが、公認会計士が必要とされる理由でもあります。
 また、価値のある仕事といわれるのも、このためです。

新人は仕事がつまらない

 公認会計士の仕事は、証拠収集や書類整備といった同じことを繰り返すルーティーンワークです。
 ほとんどの仕事内容が、監査マニュアルや監査指示書に従って行うものですし、新人に至っては、前年度監査調査の数字を変更していくだけという場合もあります。

 また、監査業務はとにかく仕事量が多いため、ひたすら仕事を処理していくので精いっぱいにもなります。

 したがって、クリエイティブな側面が乏しく、これが、公認会計士の仕事がつまらないといわれる要因です。

 ほかにも、公認会計士の仕事は、企業側の誤りなどをしていくものでもありますし、企業が大きければ大きいほど仕事量も膨大になるため、迷路に迷い込むような感覚に陥ります。

 仕事をしていると、何をしているか分からなくなってしまったり、頑張っても、企業側から嫌な顔をされてしまったりして、やりがいを感じられなくなってしまいます。
それどころか、モチベーションが下がっていく一方にもなります。

 ただし、実際には、公認会計士の仕事は、企業側から見ると大切なことであり、社会的意義は非常に高いことも覚えておきましょう。

公認会計士の仕事では食えない?

 「公認会計士の仕事では食べていけない」といった噂がありますが、結論から述べると、これは間違いで、公認会計士は食べていけます

 公認会計士の仕事では食べていけないといわれるようになった理由の一つに、2010年ごろに発生した「リーマンショック」があります。
 この頃は、一般企業の就職率がおしなべて低下したため、公認会計士の試験の合格者の大半が就職出来なかったためです。

 つぎに、「AIにとってかわられる」といった理由があります。
 これは、近年よくいわれている問題ですね。
 確かに、公認会計士の仕事は、AIに代替される部分もあると思います。
 しかし、クライアントと関係性を築いていく点や、判断が求められる点などは、機械ではなく人だからできる点でもあり、公認会計士の仕事が完全にAIに代替されるのは、ほぼ不可能でしょう。

 最後に、公認会計士の独立は難しく、「独立したら仕事がなくなった」ことが、公認会計士が食べていけないといわれるようになった理由です。
 しかし、これは、監査法人として独立した場合です。
 独立の方法には様々あり、独立したからといって完全に仕事がなくなるわけではありません。

 以上のことから、公認会計士の仕事が食べていけないといわれていたのは以前の話で、現在ではそのようなことはありません。

やりがいのある公認会計士の仕事

 仕事の何にやりがいを感じるかは人それぞれで、それは公認会計士も同様です。
 「公認会計士の仕事はつまらない」といった意見もありますが、多くの方は、以下のようなやりがいを感じています。

経済界最高峰の資格であり社会に必要な仕事

 公認会計士は、経済に関しての高い知識を持っており、経営者は公認会計者を頼りにします
 また、近年では、国際化に伴って企業の大規模化が進んだため、公認会計士の需要は高まっています。

 公認会計士は、医師・弁護士と同様に、国家試験の中でも難関であるといわれる「三大国
家資格」の一つです。
 そのため、もともと社会的地位の高い仕事ですが、需要が高まるに伴って、今後さらに社会的地位が高くなることが予想されます。

高収入である

 厚生労働省の賃金構造基本統計調査2017~2019年平均値によると、公認会計士の平均年収は、992万円です。
 産業全体の平均年収は506万円のため、公認会計士は高収入であることが分かります。

 また、15年前の平均年収と比較すると、約15%も金額がアップしており、今後も安定した給与をもらえることが予想されます。

 さらに、平均年収に男女差がないことも特徴で、2018年の男女別平均年収は、男性が910万円、女性が804万円です。

 職業別に比較しても、公認会計士の年収は、医師、航空機操縦士、大学教授に次いで、4番目に高い年収となっています。

収入比較表

多用な働き方ができる

 公認会計士の働き方と聞くと、独占業務である監査を行う「監査法人」での仕事を想像する方が多いと思います。
 しかし、実際には、もっと多様な働き方ができるのが、公認会計士です。

 たとえば、公認会計士は、税理士としても登録ができます。
 そのため、税理士として仕事を行っている方も多くみられます。

 ほかにも、財務コンサルタント、事業再編アドバイザリーなどの、コンサルティング業務を仕事にすることもできます。

 公認会計士になったからといって、必ずしも監査法人で働かなくてはいけないわけではありません。
 公認会計士の資格ひとつで、多数の職種から自身にあった仕事を見つけられるのも、公認会計士の魅力のひとつです。

公認会計士はおススメ? やめた方がいい?

 では実際に公認会計士の仕事は、おすすめなのでしょうか?
 それともやめた方が良いのでしょうか?

 ここからは、公認会計士をおすすめしたい方と、やめておいた方が良い方に分けて紹介していきます。
 自身がどちらにあてはまるのか、確認してみてください。

公認会計士をおススメしたい人

 まずは、公認会計士をおすすめしたい人を紹介していきます。

コツコツと地道に努力できる人

 公認会計士の仕事内容は、基本的に地道な作業ばかりです。
 また、公認会計士の仕事は、表立ったものではなく、言うなれば「縁の下の力持ち」です。
 頑張って行った仕事でも、目に見える結果が出るわけではありません。

 そのため、公認会計士の仕事は、すぐに結果が出なくても、投げ出さず、地道に努力できる方におすすめです。

数字に苦手意識が無い

 公認会計士の仕事は、計算などの数字に関わるものです。

 公認会計士がチェックをする財務諸表は、企業の価値や強さを数値化して表しています。
 そして、その数字から、企業の状況を正しく把握しなければなりません。
 また、財務諸表の数字から虚偽の申告を見つけ出さなければならず、数字に対して敏感である必要があります。

 数字に苦手意識がある方では、このような仕事はできません。
 そのため、数字に苦手意識のない方が、公認会計士におすすめです。

責任感がある人

 公認会計士の仕事は、第三者からの目線で、公平な立場で、企業の誤りや嘘などを指摘することです。
 つまり、不正をただす仕事であるため、責任感に加えて、正義感も持ち合わせている方がおすすめです。

 誤りを指摘すると、こちらが正しくても嫌な顔をされてしまうのが実情です。
 だからといって、誤りをそのままにして良いわけではありません。

 そのため、公認会計士は、社会への影響を考えて行動ができる規範的な方が向いています。

勉強が好きで成長したい人

 公認会計士は、資格を取得するまでにも長時間の勉強が必要になりますが、働き始めてからも多くの勉強を求められる仕事です。

 毎日の仕事で常に勉強することが求められるため、勉強することに苦痛を感じる方では、公認会計士として仕事がしていけません。

 公認会計士に向いているのは、勉強が好きで、向上心がある方だといえます。

コミュニケーション力がありチームワークを大切にする人

 公認会計士の仕事を行っていくには、チームワークを大切にできるかどうかが重要なポイントとなってきます。

 まず、公認会計士の独占業務である監査の仕事は、疑問点や問題点を解決していくために、進捗状況をこまめに伝え合い、お互いの業務内容などをすり合わせていく必要があります。

 さらに、近年増えてきたコンサル業務は、クライアントと話し合うことで、業務を進めたり、問題点の解決策を発見していきます。

 このため、公認会計士として仕事をしていくには、コミュニケーション能力と、チームワークを大切にできる力が必要不可欠です。

会社経営に興味のある人

 公認会計士は仕事柄、経営に関わる機会が多くあります。

 たとえば、若いうちから経営者やそれに近い方と接する機会が多かったり、複数の会社に触れる機会や、内部から会社を見る機会もあります。
 そのため、経営について学ぼうと思えば学べるのが、公認会計士の仕事なのです。

 このことから、「経営者になりたい」「経営に携わりたい」といった考えのある方は、公認会計士が向いているといえます。

公認会計士はやめておいた方がいい人

 次に、公認会計士になるのはやめておいた方がいい人について紹介していきます。

 ただし、これから紹介するのは、あくまで「やめておいた方がいい」というだけです。
 当てはまるからといって、絶対に公認会計士になれないわけではありません。
 参考程度にしてください。

数字が苦手

 公認会計士は、数字やお金を扱う国内最高峰の職務です。
 そのため、仕事をしていれば必ず数字が関わってきます。

 数字が苦手だからといって、絶対に公認会計士の仕事ができないわけではありませんが、毎日の仕事が苦痛になりうるのは確かです。

収入だけで公認会計士に興味を持っている

 公認会計士は、三大国家資格といわれる職業であり、他の職種と比較しても圧倒的に高収入なのが魅力のひとつです。
 さらに、公認会計士になるには、学歴や年齢が問われないため、高卒であっても高収入を期待できます。

 しかし、当然ながら、高収入に見合うだけの仕事もこなさなければなりません。
 そもそも、公認会計士になるためには、膨大な量の勉強量が必要です。

 収入面だけに魅力を感じて公認会計士を目指している方は、途中でついていけなくなる可能性があります
 公認会計士は、収入面以外にも、仕事に対する強い熱意がなければ、試験に合格することも、勤務を継続していくことはできません。

人づきあいが苦手な人

 公認会計士の仕事は、チームプレイで行っていくため、コミュニケーション能力が必須になります。
 さらに、企業側は、誤った点がないかをチェックされる側ということもあり、常にピリピリした空気感が漂っています。
 そのピリピリした空気感の中、どれだけ良好なコミュニケーションをとっていけるかが、仕事を円滑に進められるかのカギになります。

 そのため、人付き合いが苦手な方だと、スムーズに仕事を進めることができず、嫌になってしまう可能性が考えられます。

勉強が苦手

 公認会計士は、まず、資格を取得するまでに膨大の量の勉強が必要になります。
 さらに、働き始めてからも多くの勉強を求められる仕事です。

 毎日の仕事の中で、常に勉強することを求められるため、勉強が苦手だと仕事が苦痛になり、仕事を継続していけません

公認会計士を「おススメしたい人」と「やめておいた方がいい人」

 ここまで、公認会計士を「おススメしたい人」と「やめておいた方がいい人」、それぞれについて説明してきました。

 これをまとめると以下の通りになります。

公認会計士をおススメしたい人公認会計士をやめておいた方がいい人
・就職後もコツコツ地道に努力ができる人
・数字に苦手意識がない人
・責任感かつ、正義感のある人
・勉強が好きで、向上心のある人コミュニケーション能力があり、チームワークを大切にできる人
・会社経営をしたい人、または、会社経営に携わりたい人
・数字に苦手意識のある人
・公認会計士の収入面だけに魅力を感じている人
・人付き合いが苦手でコミュニケーションがうまく取れない人
・勉強が苦手な人

公認会計士を目指すなら!合格するための勉強法

 公認会計士を目指すための勉強法には、「独学」「専門学校・資格スクール」「通信講座」の三つの方法があります。

勉強方法独学専門学校・資格スクール通信講座
費用低い非常に高い通学と比較すると低い
難易度高い低い普通
おすすめしたい人・公認会計士の試験がどのようなものか知るための勉強をする人
・試験に慣れていて自分でスケジュールを組み勉強を継続していける人
・決まった時間に塾に通える時間のある人
・同じ目標を持つ仲間がほしい人
・忙しい合間を縫って自分のペースで勉強したい人
・低コストで通学と同じ講義を受けたい人

 ここからは、これらの勉強法について詳しく解説していきます。
 専門学校・資格スクール、通信講座においては、おすすめの予備校についても紹介していきます。

 自身にあった勉強法や予備校を見つけてくださいね。

お金をかけないなら独学

 まず初めに考えられるのが、勉強スケジュールの立案や参考書の購入などをすべて自身で行っていく「独学」です。

 独学には、

  • テキストの費用のみで済むため低コスト
  • 好きなタイミングで勉強できる

 といったメリットがある半面、以下のようなデメリットもあります。

  • なかなか合格ができない
  • 範囲が広く、勉強のスケジュールを立てるのが難しい
  • テキストだけで内容を理解するのは難しく、勉強時間が余分にかかる
  • モチベーションを保つのが難しい

 公認会計士の試験がどのようなものかを知るために、まずは独学で勉強してみる、という方法なら良いと思いますが、本格的な試験の勉強には、独学はおすすめできません。

専門学校・資格スクール

 次におすすめの勉強方法が、専門学校や資格スクールに通う「通塾」です。
 通学での勉強は、比較的自由に時間を取りやすい学生や無職の方におすすめです。

 通学での勉強には、以下のメリットがあります。

  • 実際に公認会計士の試験に合格した講師に、直接相談ができる
  • 分からないことはその場で解決できる
  • 決まった時間に、決まった範囲の勉強を進めることができる
  • 同じ目標を持った仲間に出会うことができ、モチベーションを保ちやすい

 一方で、以下のデメリットがあることも知っておきましょう。

  • 授業料や交通費など費用が高い
  • 決まった時間に決まった場所に行く必要があるため、働きながら通うのは大変
  • 周りと比べてしまいモチベーションが保てなくなる可能性がある

TAC

 

 TACは、公認会計士に限らず、様々な資格で多くの実績を積み上げてきた大手の予備校です。

 TACの講師は、実際に公認会計士の試験に合格した方を厳選して採用しており、講師自らの実績に基づいた講義で受講者を確実に合格へと導いてくれます。
 受講者一人ひとりに合った個別のアドバイスを、公認会計士試験に合格した講師からもらえるため、何が足らないのかがわかり、確実に合格へと近づけます。
 また、戦略的なカリキュラムを組み、無駄のない学習を行うことで、一発合格を目指します。

 さらにTACでは、合格するまでだけではなく、合格後の就活まで全部で18個のサポート体制が整っています。
 オンラインにも対応した合格講師による個別アドバイス、短答式の問題演習をアプリでできる、などの合格までのサポートや、合格後の就活サポートで就職の心配もありません。

 TACは、2006年〜2021年の合格者数累計9,307名で、多くの公認会計士受験生に選ばれ続けています。
 2006年~2021年の合格者占有率は37.9%で、合格者の約40%がTAC出身者ですし、最年少合格者もTACから輩出されています。

基本情報

総費用【2023年合格目標】
・初学者向けコース・短期集中L本科生(Aレベル)教室(ビデオブース)+Web講座/Web通信講座:750,000円
・初学者向けコース・短期集中L本科生(Bレベル)教室(ビデオブース)+Web講座/Web通信講座:745,000円
・初学者向けコース・短期集中L本科生(Cレベル)教室(ビデオブース)+Web講座/Web通信講座:740,000円

【2024年合格目標】
・1.5年L本科生(Aレベル)教室(ビデオブース)+Web講座/Web通信講座:770,000円
・1.5年L本科生(Bレベル)教室(ビデオブース)+Web講座/Web通信講座:765,000円
・1.5年L本科生(Cレベル)教室(ビデオブース)+Web講座/Web通信講座:765,000円
合格者数(合格率)合格者累計実績9,307名
2006年~2021年本試験合格者に占める、TAC本科生合格者の割合は実に37.9%(合格者の約4割)
キャンペーン1.5年L本科生秋割キャンペーン
期間1.5~2年
給付制度奨学生選抜制度
成績順位に応じて受講料が80%OFF!

LEC

LEC公認会計士バナー

 LECは、科目別の専門講師制を取り入れています。

 科目別の講師による専門性を高めた講義で受講生をフォローし、近年の公認会計士試験の傾向に基づいて、短答式試験にいち早く合格できるようなカリキュラムを組んでいます。

 さらに、答練や模試は、本試験の論点を多数的中させているため、試験前の対策も番算にできます。

 また、インターネット専用コンテンツで、専任のアドバイザーによる質疑に答えてくれます。

 このインターネットのページは、LEC側と相談者のみが閲覧できるページのため、周りを気にすることなく、自分の進捗状況に合わせた質疑ができます。

 LECでは、具体的な合格実績を記載していませんが、LECのホームページ内の「合格体験記」には、実際にLECを受講し、公認会計士に合格した方の声が載っています。

基本情報

総費用2023年短答合格コース:278,000円+論文コース:50,000円(一発合格の場合)合計 328,000円
合格者数(合格率)記載なし
キャンペーン早期申込割引・退職者、離職者応援割引・再受講割引・大学生、書籍部割引、代理店書店割引・資格説明会当日申込割引、資格説明会予約割引
期間2023年短答合格コース
〈秋生〉2022年8月~2023年1月開始から2023年12月
給付制度奨学金
第一種(貸与型・無利子):月額50,000円または88,000円
第二種(貸与型・有利子):月額50.000円・80,000円・100,000円・130,000円・150,000円から選択

通信講座

 最後におすすめするのが、タブレットやスマートフォン、DVDなどの端末を利用して自宅で勉強する「通信講座」です。

 通信講座は、最近人気が出てきている勉強方法で、社会人など忙しい合間を縫って勉強したい方におすすめの方法です。

 通信講座には、以下のメリットがあります。

  • 受講費が通学よりも安く、交通費もかからないため、コストパフォーマンスが高い
  • 分からなかった部分や復習したい部分は、何度でも繰り返し見ることができる
  • 必要ないと感じる部分は早送りも可能
  • 好きな時間に好きな場所で勉強ができる

 一方で、以下のデメリットがあることも知っておきましょう。

  • 一人で勉強しなければならないため、モチベーションを保ちにくい
  • 通学のように勉強時間が決まっていないため、勉強のスケジュールを組む必要がある
  • 勉強する時間が早朝や夜間遅くだと、すぐにサポートが受けられない可能性がある

CPA会計学院

 CPA会計学院の通信講座では、個別指導を徹底し、質の高い講義と強力なバックアップを提供しています。
 CPAの常駐専任講師がマンツーマンで、受講生一人ひとりの進捗状況や成績を把握し、その人に合った最適なアドバイスで合格へと導いてくれます。

 通信講座で心配なのが、分からない問題をどうフォローしてくれるのか、といった点だと思います。
 しかし、CPA会計学院では、「校舎で直接」「メール」「電話」「オンライン」の中から自分に合った方法で質問できるため、安心です。

 講義のスタイルは、「Web通信」「スマホ・タブレットWeb通信」「音声ダウンロード」「アプリダウンロード」の4種類から、
テキストは、「テキスト冊子」「Webテキスト」「PDF教材」の3種類から選ぶことができ、組み合わせ自由に、自身にあった方法で勉強ができます。

 CPA会計学院は、初学者であっても、高い一発合格率を誇っており、2021年度の公認会計士試験の合格者1,360名のうち、510名がCPA受講者で、合格率は35%です。

基本情報

総費用・二年スタンダードコース:790,000円
・二年速習コース:760,000円
・一年スタンダードコース:680,000円
合格者数(合格率)2021年度510名 35%
キャンペーン記載なし
期間1.5年~2.5年
給付制度入学時に受講料と同額を無利子貸与:月額 5,000〜30,000円を毎月分割して返済する。
返済開始時期
①公認会計士試験に合格した年の翌年4月
②奨学金支給後満3年経過後

資格の大原

 資格の大原の通信講座は、Web通信またはDVD通信で、勉強ができます。
 Web通信は、アプリをダウンロードして勉強することもできるため、スマートフォンまたはタブレットがあればどこででも勉強が可能です。

 また、資格の大原は、映像に大きなこだわりを持っています。
 1つのチャプターを10分程度に凝縮し、さらに項目ごとに細分化しているため、通勤・通学などのスキマ時間に勉強がしやすい講義になっています。

 ほかにも、講義内容はそのままで、時間を180分から100分以内に短縮することで、必要な部分のみを勉強、苦手な所を繰り返し学べるようになっています。

 資格の大原の2020年の合格実績は、全国1・2・5・9位の合格者を輩出しており、合格者のうち全科目を大原で受講した方は399名、そのうち初学者コースでの合格者は187名です。
 2013、2014、2015、2015年にも総合成績全国1位の合格者を輩出しています。

基本情報

総費用【2023年合格目標1年初学者合格コース】
・教室通学:740.000円
・映像通学:740,000円
・Web通信:720,000円
【2023年合格目標2年初学者合格コース】
・教室通学:780,000円
・映像通学:780,000円
・Web通信:760,000円
合格者数(合格率)2021年 社会人講座360名 専門課程 37名 計 397名
キャンペーン受講料最大20,000円OFF!
大学生協等割引との併用も可能
期間記載なし
給付制度記載なし

まとめ

 公認会計士には、多くのメリットや、やりがいがあります。
 しかし、資格を取るまでも、取った後も、非常に大変な仕事でもあります。

 実際に、公認会計士を目指す前に、「自分に公認会計士は向いているのか」「資格取得後も仕事を続けられそうなのか」を見極めていても良いかもしれません。

 見極めたうえで、公認会計士を目指す場合には、おすすめの予備校や通信講座を参考に、試験に挑んでくださいね。

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