おむすび守りで縁結び！アイドルのライブで盛り上がる押上・高木神社―東京神社案内【11】

　東京スカイツリーに程近い、墨田区押上にある高木神社は「高皇産霊神（タカミムスビノカミ）」をお祀りする神社です。

　今回は、禰宜の田中康雅さんに神社を案内していただきました。

　「神社は室町時代の創建と伝えられており、古くは『第六天社』と呼ばれていました。明治の神仏分離の際に、高皇産霊神の別名が『高木の神』である事から高木神社となり、今年でちょうど御鎮座555年になります」（田中さん）

＞＞【画像】ころころしたおむすびになごみます

　「高皇産霊神は日本神話において2番目に現れる神で、『産霊（むすび）』という名から『生産や生成』を意味し、また男女の縁など『むすび』を象徴する神でもあります」（田中さん）

　この「むすび」の御神徳から、境内には多くの「おむすび」があります。

　「もともと家族が、おむすびグッズを境内に置き始めたのですが、参拝者の方も置くようになり、いつの間にか多くのおむすびが並ぶようになりました」（田中さん）

　神社は朱塗りの社殿が多いのですが、高木神社の社殿は紫色をしています。

　「平成30年に御鎮座550年記念で社殿の色を塗り替えることになり、元々の朱色から思い切って紫に塗りました。そもそも紫は高貴な色ですので、神社にも似合う色なんです」（田中さん）

　高木神社では、人気アニメとのコラボや例大祭でのライブなど、さまざまなイベントが行われてきました。

　「御鎮座555年の例大祭では、神楽殿でアイドルグループ・おむすびコロコロさんに奉納ライブを行なっていただきました。境内には多くのファンが集まり、大いに盛り上がりました」（田中さん）

　禰宜の田中さんは、かつてテレビ局や芸能事務所に勤務していた経験を生かし、このようなイベントを思い付いたといいます。

　「氏子の方にも、ライブイベントは好評でした。神社が盛り上がることで、街にも活気が出ると思います」（田中さん）

　授与品は「おむすび」にちなんだ品や、御鎮座555年を記念した品が人気です。月替わりの御朱印もあり、毎月15日には神社印がおむすび印になります。

　「おむすびが三角形なのは実は山を表していて、そして昔は山の山頂に神社があった事から『お米を食べると神様と結ばれる』というような説があったようです。おむすびは、御守りや絵馬などでも人気です」（田中さん）

■高木神社（たかぎじんじゃ）
住所：東京都墨田区押上2-37-9
TEL：03-3611-3459
受付時間：9:00～16:00
【令和5年度隅田川花火大会御朱印】
頒布日時：7月29日（土）9:00～16:00
※クリア御朱印書置きのみ
アクセス：東武スカイツリーライン 曳舟駅より徒歩5分
京成押上線 京成曳舟駅より徒歩7分
東京メトロ半蔵門線・都営浅草線 押上駅より徒歩7分