羽田より成田がお得!実は意外と安くて便利な飛行機での旅テクニック

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羽田より成田がお得!実は意外と安くて便利な飛行機での旅テクニック

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シカマアキ

旅行ジャーナリスト、フォトグラファー

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LCC(格安航空会社)の就航で再注目を浴びる成田空港。都内からのアクセスも改善され、以前のような「遠い」「不便」というイメージとは変わってきています。LCCを利用した格安の空の旅について、旅行ジャーナリストのシカマアキさんが解説します。

成田空港、運賃が安いLCCで再び注目を浴びる

 都内在住者にとって、まずぱっと思い浮かぶ空港といえば羽田空港(東京国際空港)でしょう。そして首都圏にはもう1つの大きな空港、成田空港(成田国際空港)もあります。ただ、成田空港と聞くと「遠い」「不便」というイメージを抱くかもしれません。

ジェットスター・ジャパンの航空機と成田空港(画像:シカマアキ)



 首都圏の空港はかつて「国内線は羽田、国際線は成田」という位置づけでした。しかし、2010(平成22)年から、羽田空港の再国際化の動きが始まり、国際線も羽田発着の動きが活発化しています。成田空港から羽田空港へ移管する路線が増える一方、2012(平成24)年から日本でLCC(格安航空会社)が次々登場。それによって成田空港が再注目されることになりました。

 成田空港は羽田空港と比べると、立地面で多くの人々にとって不便なのは確か。ただこれは当然ながら、すべての都内在住者に当てはまるわけではありません。さらに、LCCの普及で、東京都内から成田空港の交通アクセスの利便性も向上。しかも「LCCは航空券が安い」という何物にも代え難いメリットがあります。意外と便利で使える成田空港の魅力を今回ご紹介します。

LCCはメリット大だが、デメリットも知っておこう

 まず、大手航空会社よりも運賃が安いLCCは、成田空港の発着です。日本国内線では、ピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、スプリング・ジャパン(旧名:春秋航空日本)3社の運航便があります。一方、羽田空港にはこのLCC3社の運航便はなく、大手航空会社のみです。

 例えば、ジェットスター・ジャパンの場合、東京(成田)-沖縄(那覇)線の運賃は、5,290円から。セール時にはさらに安い場合も。一方、ANAの東京(羽田)-沖縄(那覇)の最安値は8,800円(ANAスーパーバリュー75。2023年1~3月。執筆当時)です。

ジェットスターの機内から見えた沖縄・那覇(画像:シカマアキ)

 ANAとジェットスターでたった3,500円しか変わらないと思うかもしれません。しかし、ANAが出発75日前までに買わなければいけないのに対し、ジェットスターの場合は運賃変動制で、もし空席が多くあれば、出発直前でも安い運賃のままであることも。ANAをはじめ大手航空会社は早く購入すれば安く、直前だと非常に高額なのが基本です。

 ただ、LCCと大手航空会社は、利用方法が異なります。LCCは「手荷物ルールが厳しい」「変更や払い戻し条件が厳しい」「チェックインなどの締め切り時間が早い」「受託手荷物や座席指定が有料」「搭乗ゲートが遠い」などのデメリットもあります。

東京駅~成田空港の「エアポートバス」が便利で安い

 近年、都内と成田空港を結ぶ交通アクセスが改善されました。以前は鉄道やリムジンバスのみだったのが、東京駅と成田空港を結ぶバスが新規開設され、訪日外国人旅行者やLCC利用客に人気に。現在は「エアポートバス東京・成田」という名称で、京成バスとジェイアールバス関東が共同運行しています。

成田空港を発着するリムジンバス(画像:photoAC)

 東京駅では乗り場は八重洲南口、降り場は日本橋口にあって便利。東京メトロ銀座駅の乗り場もあり、場合によってはこの乗り場の利用勝手が良いことも。所要時間は、東京駅~成田空港が約65分、銀座駅からは約77分で、運賃は大人片道1,300円から。しかも、確実に着席でき、荷物はトランクに入れられるため、楽に移動できるほか、電源やWi-Fiが利用できるバスもあります。

 また、成田空港への直通便を利用できる場所も豊富です。例えば、京成電鉄「スカイライナー」の停車駅である上野駅と日暮里駅や、「アクセス特急」の利用できる都営浅草線直通の京成押上線青砥駅など、成田空港へ行く交通アクセスはいくつもあります。

実は使い勝手がいい成田空港「第3ターミナル」

 成田空港には3つのターミナルがあります。そのうち、第3ターミナルは、LCC専用ターミナルです。実はこの第3ターミナルこそ、成田空港で最も利便性が高いターミナルでもあります。

成田空港第3ターミナル(画像:photoAC)

 第3ターミナルは、他のターミナルと比べるとそれほど大きくありません。ターミナルがコンパクトだと移動が少なく、シンプルでわかりやすいというメリットがあります。建物の造りが簡素ではあるものの、コンビニエンスストアや土産物店など必要な設備はしっかり揃っています。

 出発口の前には広いフードコートがあり、飲食や休憩ができます。「エアポートバス東京・成田」も、第3ターミナルに停留所があって便利。第2ターミナルや鉄道駅とは、ターミナル連絡バス(無料)や連絡通路(300メートル、所要時間約6分)で結ばれています。

LCCはまずは利用してみて慣れるのが大事

 LCCは、使い慣れないと利用がなかなか難しいかもしれません。しかし、安く旅行ができる手段としてはおすすめの選択肢です。

 成田空港も東京駅からバスで1時間ほど、しかも着席できれば楽に移動できます。LCCは国際線も多くあります。まずは日本国内線からトライしてみてはいかがでしょうか。

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