緑茶に多様性を。苦くて甘い新感覚「日本茶ミルクティー専門店」が生まれたワケ
2019年3月27日
お出かけ日本で初という「日本茶ミルクティー専門店」が新宿にオープンしました。ミルクと合う緑茶を探して奔走し、抽出方法にもこだわったという同店。なぜミルクティーの相棒に「日本茶」を選んだのでしょうか。話を聞きました。
黒蜜入りわらび餅が入った「日本茶ミルクティー」
2019年3月22日(金)、日本茶ミルクティーの専門店「OCHABA(オチャバ)」がオープンしました。場所は新宿ルミネエストのB1階。JR新宿駅東口から数十秒ほど歩いた先にある、丸ノ内線新宿駅との間を結ぶ階段の手前です。

記者が現場に到着した13時ごろには、60人近い人が行列をなしていた同店。静岡の緑茶を使用した「緑茶ロイヤルミルクティー」(580円)のほか、「ほうじ茶ロイヤルミルクティー」(580円)「玄米茶ロイヤルミルクティー」(550円)など、メニューには、店名のとおり日本茶のミルクティーばかりが並びます。
カップの下方に沈殿する黒く丸い粒は「黒蜜入りわらび餅」。見た目はタピオカに似ていますが、タピオカよりもハリや弾力が強く、歯ごたえがしっかりしているといいます。また、プラス50円で白玉を入れることも可能とのこと。
伝統を踏襲しながらも新しさを感じるこのドリンク。なぜつくられ、専門店が立ち上がったのでしょうか。同店をプロデュースした、オペレーションファクトリー(大阪市西区)の市川貴洋(たかひろ)さんに話を聞きました。
日本茶を甘くすることで、軽食やスイーツの代わりに
「日本茶の飲み方に、多様性を持たせたいと考えました」(市川さん)
具体的には「日本茶を甘く飲めるようにしたかった」のだと、市川さんは話します。
「コーヒーや紅茶は、無糖や微糖にする、甘くするなど、自分で調整する選択肢がありますが、日本茶にお砂糖を入れて飲まれる方は、少ないように思います」
確かに、甘い緑茶は日本では珍しい存在です。海外では日常的に砂糖入り緑茶のペットボトルが販売されていますが、その事実を知り、衝撃を受けたという人も多いのではないでしょうか。依然、私たちにとって「緑茶=無糖」という概念は強いもの。ですが、甘さを加えることで新しい楽しみ方ができるのでは、と市川さんは提案します。
「タピオカドリンクが好きな方に話を聞いたところ、タピオカドリンクを、単に飲み物としてだけでなく、ちょっとした軽食やスイーツの代わりにしていると。日本茶も、甘くすることで、そのような多様性が生まれるのでは、と考えました」
そのためにこだわったのは、甘みと渋みのバランス。さらに牛乳の風味との兼ね合いだといいます。緑茶の味は繊細なため、お湯や水で淹れた際には感じられる味わいが、ミルクと合わせると、感じにくくなってしまうことも多いといいます。
「ミルクの味と合わさった際にも、お茶の持つ味や旨みがしっかりと感じられるような緑茶を選びました」
おすすめ

New Article
新着記事
Weekly Ranking
ランキング
- 知る!
TOKYO - お出かけ
- ライフ
- オリジナル
漫画