鉄道空白地帯で高まるニーズ 湾岸のタワマン住民は早朝から“争奪戦”も【連載】シェアサイクルだよ人生は(2)
2021年6月15日
お出かけ都心部を中心に注目を集め始めている新たな交通手段、シェアサイクル。その魅力をもっと多くの人に広めたいと意気込むシェアサイクル愛好家の石坪マナミさんが、東京の街をシェアサイクルで華麗に駆け抜け、現状や課題、そして将来展望についてリポートします。
タワマン最寄り駅では改札に長い行列も
何年か前、川崎市のJR・東横線の武蔵小杉駅まで、毎日早朝から駅の改札前に長い行列ができる光景が世間で話題になりました。

同エリアは超高層マンション(タワマン)が次々に建設されたことで住民が急増し、駅改札のキャパシティーが通勤・通学の人の波に追いつかなかったことが原因とされます。
まだ歴史の浅いタワマンとその住民たちの思わぬ課題を突き付けた出来事でしたが、交通手段をめぐるまた別の事象が今、東京都心で見受けられるようになっています。
※ ※ ※
コロナ禍の影響で、都内で需要が急拡大している「シェア自転車(シェアサイクル)」。
東京でエリアを増やしているサービスのひとつ、ドコモの「バイクシェア」は、行政と連携し、千代田区・港区・中央区・文京区・新宿区・江東区など11の区が「東京・自転車シェアリング」として、一度登録すれば共通のサービスを受けられる仕組みを整えました。
シェアサイクルを通勤や通学に利用する人に理由を尋ねたところ、やはり大多数の人は「新型コロナウイルスの感染を少しでも避けるため」だといいます。
感染拡大以降、電車や路線バスといった従来の交通機関も換気などの対策を徹底しています。都営バスに乗ってみると、車内のふたり掛け座席にふたり座っている場面はほとんど見なくなりました。
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