トイレやお風呂への持ち込みは当たり前⁉ 『肌身離せないスマホ』が招く、 新たな現代病の対策法とは

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トイレやお風呂への持ち込みは当たり前⁉ 『肌身離せないスマホ』が招く、 新たな現代病の対策法とは

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スマホやパソコンは私たちの生活に欠かせないものですが、使いすぎると目に大きな負担をかけてしまい、体の健康や元気な印象を損なうことも…。手放せないスマホだからこそ付き合い方を見直し、上手に対策を取り入れることが大切です。[監修:江東区森下 イシハラクリニック副院長 石原新菜医師]

若い世代に急増!「スマホ老眼」

 通勤中にニュースやSNSをチェック。職場ではパソコンとにらめっこ。家に帰ってからも、有益な情報を求めてスマホをひたすらスクロール…。1日の内で私たちが電子機器を使っている時間は、いったいどのくらいなのでしょうか。



 トレンド総研の調査によると、「1日のスマートフォンの利用時間」では平均は「3.3時間」という結果に。また、約3人に1人が「1日5時間以上」と回答しており、長時間利用の傾向が伺えます。さらにコロナ禍で普及したzoomミーティングや飲み会などの「オンライン化」は、便利で需要が増える一方、「スマホ酷使」を加速させている一因でもあります。

 そんなデジタル時代に急増化しているのが、20~30代の若い世代を中心とした「スマホ老眼」です。その名の通り、スマホの使いすぎによって「手元が見えにくい」「夕方になると物が見づらい」などといった老眼に似た症状が見られます。

【あなたも『スマホ老眼』? 予備軍チェックリスト】

□ 目が乾きやすかったり、ショボショボしたりする
□ 目が疲れやすく、凝ったような感覚がある
□ 夕方になると、目がかすみやすくなったり、ずっしりと重く感じるようになる
□ まぶたがピクピクと痙攣することがある
□ 最近視力が落ちた、または視力が不安定である(同じものを見て、見える日と見えない日がある)
□ 近くのものを見るときにピントが合わないことがある
□ スマートフォンの画面がかすんで見えづらいことがある
□ スマートフォンを連続で90分以上利用することがある
□ パソコンで仕事などをした後、気分転換でスマートフォンを利用することが多い
□ 満員電車、布団の中、暗い場所などでスマートフォンをよく使っている

▼2個以上当てはまる方は『スマホ老眼』予備軍!
【0~1個】 目の負担は少ないと言えます
【2~4個】 現在の症状・習慣が続くと、『スマホ老眼』になる可能性が
【5~7個】 目に負担がかかっています。早めに対策をする必要があります
【8~10個】 目に対して大変負担をかけています。症状によっては眼科の受診をおすすめします

※「スマホ老眼」に関するレポート(トレンド総研調べ)

スマホ老眼で疲れた目を放っておくと…?

 スマホ老眼によって疲れがたまった目は、肩こりやめまい、吐き気といった全身に不調を感じる「眼精疲労」を引き起こす恐れがあります。休息や睡眠をとっても十分に回復しないこともあり、仕事に集中できない、休日を楽しめないといった日常生活に支障をきたすことも。

 体の不調だけにとどまらず、「疲れ目によって与える印象」にも気をつけましょう。
「目は口ほどにモノを言う」と言いますが、人の表情でいちばん印象に残るのが目元です。やる気に満ち溢れるキラキラした表情は、目にも力強い輝きがあるもの。では、目が疲れたときはどんな表情になっているのでしょう? 知らないうちに、眉間にシワがよった不機嫌な表情や、なんだか覇気のない眠そうな表情に見えてしまい、心情とは裏腹に相手にマイナスの印象を与えてしまいます。さらに今はマスク生活で目元が特に強調されるので、疲れ目で損をしないためにも、イキイキとした目元は保っておきたいものです。

職場の上司にマイナス印象を与えてしまうことも…。

5月からは特に注意!スマホ老眼の原因「目の血行不良」

 スマホ老眼は、スマホの見すぎで目の血行が悪くなってしまうことで起こります。これからの季節は、目の大敵となる紫外線の量が増えることで眼病を引き起こすリスクも高まります。

【目の酷使による血行不良】

 私たちがものを見るとき、目はカメラのレンズのような働きをする水晶体の厚さを調節し、ピントを合わせています。この調節にかかわっているのが毛様体筋という目の筋肉で、遠くを見るときは緩まり、近くを見るときは緊張(収縮)します。そのため、スマホや新聞など近くをじっと見続けると、筋肉の緊張で疲労がたまり、血行が悪くなってしまいます。これが日常的な疲れ目の原因であり、スマホ老眼を引き起こします。

スマホの見すぎによって毛様体筋が緊張し、血行不良の状態に。



【紫外線による血行不良】

 紫外線が肌や髪にとって大敵のように、目にとっても紫外線は有害です。紫外線が目に入ると、目の老化の原因と言われる活性酸素が大量発生し、目の血行が悪くなります。さらに水晶体や角膜などがダメージを受け、白内障などのリスクも高めます。

紫外線は5月頃から強くなり始めます。日傘やサングラスを習慣づけましょう。

 スマホ老眼は通常の老眼と違い、対策をすれば改善すると言われています。次ページから紹介する対策法を普段の生活に取り入れ、目の健康を守りましょう!

目の5秒マッサージで血行を良くしよう

目のまわりをほぐして血行を促すことで、目の疲れなどの不調が和らぎます。

※1日2~3回を限度に、気持ちいいと思う程度に行ってください。



【マッサージのやり方】

①目の上にある眼球が収まる骨のくぼみの目頭側のふちに親指の腹を当て、軽く5秒ほど押して離す。目尻まで親指をずらしながら数回行う。

②目の下側、骨のくぼみの目頭側のふちに人さし指の腹を当て、①と同様に目尻まで行う。眼球を押さないように注意する。

即効性があるのはホットタオル

目の疲れだけでなく、クマやむくみにも効果的です。

【ホットタオルの作り方】

①タオルを水で濡らして、しっかり絞る
②電子レンジであたためる(500Wで約1分)
③タオルを広げ、適温にする

イシハラクリニック(江東区森下)副院長 石原新菜医師

【略歴】
自然医学の権威である石原結實の長女で現役医師。現在はイシハラクリニックにて、漢方医学、自然療法、食事療法による治療にあたるかたわら、主治医が見つかる診療所(テレビ東京)をはじめとしたテレビ・ラジオ、講演、執筆と幅広く活躍中。

【主な著作】
・お医者さんがすすめる不調を治す10倍ショウガの作り方 (アスコム)
・やせる 不調が消える 読む冷えとり (主婦の友社)
・オトナ女子の不調がみるみる改善する本 (新星出版社)
・バウエルダイエット (幻冬舎)
・空腹の時間が健康を決める (新星出版社)

【クリニック情報】
イシハラクリニック
・住所:東京都江東区森下1-5-5-607
・診療時間:10:00〜18:00(木・土は17:00)

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