豊島区「健康ランド末広湯」の薬湯は生薬が効き過ぎてマニアにはたまらない【連載】TOKYO銭湯ザンブリコ(11)
ソーシャルディスタンスな散歩を満喫したら、街角の銭湯でザンブリコ――。散歩と銭湯巡りをこよなく愛するコラムニストの島本慶さんが、東京の魅力的なコースへとお連れします。第11回は、豊島区の要町駅からスタートです。池袋から地下鉄で2分の場所へ 池袋から有楽町線・副都心線で2分の要町へ行ってみました。 駅を出て、キレイになった広々とした通りを千川駅方向へ歩くと、おぉっと右に「えびす通り商店街」なんてシミジミした飲み屋街が見えます。 それを横目にしばらく行くわけですが、目的は1930(昭和5)年に創業、1990(平成2)年にリニューアルした健康ランド末広湯(豊島区千早)ですよ。 でまぁ要小学校(同区要町)の前を通りすぎてスグ左の路地を入って、スグまた右へググッと歩きます。 まてよ、そういえばこのあたりに熊谷守一美術館(同区千早)があったなぁと思い出し、寄り道することに。 あっここだ! と思って入り口に行くと、あっ17時半まかでかぁ~。 もぉ6時だもんなぁ、と諦めて行こうとすると、ドアが開いて中からお兄さんが出て来て、美術館のパンフとイベントのフライヤー36周年展を手渡してくれました。優しい方です。 内装は白いタイルでシンプル というわけで来た道を戻り、2本目を右に行くとそこに健康ランド末広湯が見えました。 豊島区千早にある銭湯「健康ランド末広湯」の外観(画像:島本慶さん制作) ん? 隣がコインシャワー(200円)もあるのね。ふーんなどと思いつつ、げた箱に靴を入れてフロントへ。470円と、サウナ400円タオルとバスタオル付を払い脱衣場へ。 けっこう人が入ってますなぁ。私も服を脱いでロッカーに入れて洗い場へ。 見渡すと白いタイルのシンプルな内装だけど、おじいちゃんが多くて活気がありますよ。みーんな地元の常連さんみたいでワキアイアイ。中には若い親子連れもいてアットホームな雰囲気。カランを確保すっと、おやおやみんなノズルシャワー付です。 6~7人は入れそうなサウナ6~7人は入れそうなサウナ シャワーでしっかり頭をぬらしてから全身を洗い、シャンプー少なめで頭を洗ってからさて、サウナに入りますか。 うん? 広さとしては6~7人が限界って感じ。ちょいと見づらいけど温度計は88度ね。 しっかり温まってから、そうそうここって水風呂2種類あって20度と30度の浴槽があります。 でも私、露天風呂に入っちゃおってんで向かうと、おぉっと真っ白な湯ですよ。これは足元が不安ですな。 チョロチョロドドッの打たせ湯をすぎて岩をつかんで慎重に入ります。何しろ白くて足元に気を付ないとヤバイっすから。 でも入ればいい気持ち。ぬるくていつまで入っていたい気分。 なぜか四つもある水槽 さてお次は漢方の延寿薬湯に入ります。いやぁ最高! 生薬が効きますよマジで。あ~いい気持ち。 豊島区千早にある銭湯「健康ランド末広湯」の内観(画像:島本慶さん制作) ちなみに他には座風呂にブクブクバイブラもありますよ。 私はカランに戻ってシャワーで全身を洗い流して、例によってよおく絞ったタオルで体をフキフキ。さらに絞って頭もフキフキ。で、脱衣場に出て体重を測るとこれが54kg。異常無しですな。 ロッカーから乾いたタオルを取り出して頭および体をフキフキ。 あっそういえば、2階にサウナの専用ロッカーがあるって聞いたことを思い出し階段を上がると、なるほどそこにはテレビや足を伸ばせる椅子に健康器具、トイレに洗面所、ドライヤーもありますよ。20円で3分ね。 身支度も調えてフロント前のソファに腰を下ろしてテレビの大画面を見ていると、その横に大きな水槽があって魚が泳いでおります。えっ? ここって水槽がいくつもあるみたいで数えると、大中小小の四つもありますよ。 そばに座ってる常連客の人たちがフロントのおじさんと世間話して楽しそう。みんな毎日来てんだろうなぁ。などと思いつつ、さて出ましょうってんで腰を上げ、外に出ます。 クネクネしてる飲み屋街を発見クネクネしてる飲み屋街を発見 えーっと要町の駅へ向かいます。それにしても込み合ってたなぁ。 あっそぉだ! 来る時に見かけたアノ、シミジミした「えびす通り商店街」をのぞいて見ることに。 ほーお、クネクネしてて昔からある飲み屋街みたい。 豊島区要町にある串焼き店「やきとん かなめ」の内観(画像:(C)Google) おやおやいきなり、やきとんかなめ(同区要町)っつう居酒屋さんが左手に。生ビール飲もっと!
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