東京駅の地下駐車場に直結! 知られざる首都高「八重洲線」をご存じか

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東京駅の地下駐車場に直結! 知られざる首都高「八重洲線」をご存じか

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東京都心と周辺地域をつなぐ自動車道路網「首都高」。そんな首都高に知名度が低いものの、とても便利な路線「八重洲線」があります。その魅力について、「のっぴードライブログ」管理人ののっぴーさんが解説します。

知られざる便利な路線

 さまざまな路線が入りくんで形成された首都高速道路(以下、首都高)は、東京都心部の車移動をより便利に、よりスムーズにしてくれます。そのため、首都高を上手に使うと東京都心部の移動が一気に快適となります。

 首都高には3号渋谷線や4号新宿線などの主要高速道路と接続している路線がある一方、意外と存在を知られていない路線もあります。そのひとつが首都高速八重洲線(以下、八重洲線)です。

首都高速八重洲線(画像:のっぴー)



 八重洲線は、千代田区の神田橋ジャンクションから港区の汐留ジャンクションまでを結ぶ路線です。神田橋ジャンクションから中央区の西銀座ジャンクションまでは八重洲トンネル、西銀座ジャンクションから汐留ジャンクションまでは東京高速道路(無料)という、ふたつの区間から構成されています。

 東京駅の東側、八重洲近郊を通り、ほとんどが地下部分を走行することもあってか、歩行者はもちろんのこと、東京駅周辺を車で運転する人すらあまり存在を知りません。

 ただ、上手に使えば八重洲線は利便性の高い路線です。加えてさまざまな利用方法があり、その目的によって幅広く対応しています。

 今回はそんな八重洲線の利便性についてご紹介します。ぜひ活用して、運転をもっと便利で快適なものにしていきましょう。

5号池袋線~1号羽田線の通行に便利

 前述のとおり、八重洲線は神田橋ジャンクションから汐留ジャンクションまでを結んでおり、この区間は首都高速都心環状線(以下、都心環状線)とルートが被ります。

首都高と東京高速道路(画像:首都高速道路)



 都心環状線は神田橋ジャンクションから汐留ジャンクションまでを若干大回りして結んでいるのに対し、八重洲線はこの区間をほぼ一直線で結んでいます。

 そのため、八重洲線は神田橋ジャンクションから汐留ジャンクションまでのショートカットとして使えます。ピーク時の都心環状線は渋滞が激しくなりますが、八重洲線は交通量が常にまばらで、ほとんど渋滞しないため、迂回(うかい)路としても最適です。

 具体的には埼玉・池袋方面と、横浜・羽田空港方面の通行に便利です。両方面を通る際、八重洲線を知っている人は都心環状線を通らず、八重洲線を通ることが多いです。

 今挙げた地域を通る際、事前に経路をしっかり確認して、八重洲線の通行を検討してみるのはいかがでしょうか。距離と時間が大幅に短縮され、運転をスムーズに行えます。

東京駅八重洲口直結の駐車場に直接入れる

 八重洲線にある八重洲ランプは首都高のなかでも特徴ある出入り口となっています。なんと、地下駐車場に直結で出入り口が設置されているのです。しかもそれは、鉄道交通の大動脈・東京駅八重洲口にある「東京駅八重洲パーキング」で、利用価値はかなり高いものとなっています。

東京駅八重洲パーキング(画像:のっぴー)

 東京駅といえば、東海道新幹線・東北新幹線をはじめとする新幹線の起点駅となっているため、新幹線を利用するために駐車場まで車を運転することもできますし、新幹線を利用する人の送迎に重宝します(地下のため、雨の日に役立ちます)。

 また、駐車場を利用しないで地上に出たい場合でも、八重洲ランプを降りてそのまま駐車場の出口へ向かえば、八重洲口周辺の道路に出られます。ただし駐車場を出るのに料金がかかるため、注意が必要です。

 八重洲ランプは両側に出入り口が設置されており、埼玉・池袋方面からやって来た場合は東駐車場に、横浜・羽田空港方面からやって来た場合は西駐車場に接続しています。両側とも東京駅八重洲口に直結しているため、東京駅を利用する際にぜひ使ってみたください。

丸の内ランプはオフィス街が目の前

 埼玉・池袋方面からやって来た場合は、丸の内ランプの出口も利用できます。こちらは、東京駅の丸の内側の地上に出る構造です。

丸の内オフィス街(画像:のっぴー)



 丸の内ランプの出口は鍛冶橋通りに面しており、降りて線路のガード下をくぐると左側に東京国際フォーラム(千代田区丸の内)が、右側に三菱UFJ銀行本店(同)が見えるという、丸の内のオフィス街へとつながっていきます。

 また、東京駅丸の内南口の南側に位置するため、東京駅の丸の内側を利用する際に便利な出口となっています。丸の内口は東京駅の在来線を利用するのに便利です。

 丸の内口側には八重洲口のような地下駐車場はないため、駐車場を利用したいときは、近隣のコインパーキングに止めるか八重洲の地下駐車場を利用するようにしましょう。送迎の場合は、丸の内中央口にロータリーがあるので、そちらが便利です。

全国的にも珍しいスポット

 意外と知られていませんが、八重洲線は、利便性の高い路線です。都心環状線の距離と時間を短縮できるのは、かなり大きいといえるでしょう。

 また、東京駅を利用する際も最適な路線です。全国的に見ても駅と直結しているランプは珍しく、東京駅を利用しなくても、珍しいスポットを見に行くだけでも十分価値があります。

首都高速八重洲線(画像:のっぴー)

 八重洲線の大部分はトンネル内の走行で、制限速度は時速40kmです。車間距離と速度に気をつけながら運転してください。

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