バブル期は「発掘調査」バイトが多かった! 常に人手不足だった2つの遺跡とは

多くの遺跡の発掘調査が行われていたバブル期。その当時の様子をライターの越野すみれさんが解説します。皆さんは「汐留遺跡」「大橋遺跡」をご存じでしょうか。


「ザ・発掘調査」は全体の1%だけ

 景気がよく、求人雑誌も分厚かったバブル期(1980年代後半~1990年代初頭)には多くの場所が再開発され、遺跡の発掘調査が行われました。そのため、発掘調査のアルバイトに精を出した人も多かったようです。今回はそんな発掘調査の実態について、当時を知る人に話を聞きました。

※ ※ ※

 遺跡の発掘といえば、

・土器などについた土を刷毛(はけ)で払うシーンを想像する人
・インディ・ジョーンズのような冒険を思い出す人
・エジプトのミイラに思いをはせる人

などさまざまでしょう。しかし、実際の遺跡発掘は甘くありません。ロマンが全くないとはいわないものの、それとは「別次元の現実」と相対しながら作業をすることがほとんどです。

大橋遺跡第2次調査地点の住居跡(画像:目黒区)

 発掘調査は日本中のどこかで必ず行われており、年数千件にも上ります。発掘調査にはいくつかの種類があり、なかでも研究者のグループが任意の場所を発掘したり、行政機関が保存整備のために指定史跡を発掘したりすることは「学術調査」と呼ばれます。

 しかし現状は、学術調査にかける資金が足りずなかなか行えません。それではなぜ発掘しているかといえば、法律で建物や道路を作る際、その前に何があったかを調べておくことが法律で決められているからです。これが「行政発掘」と呼ばれる調査で、日本における発掘調査の実に99%を占めるともいわれています。

 学術調査にって発掘された遺跡は調査後に埋め戻されますが、行政発掘は遺跡を保存せず、破壊して新たな建物を建てることがほとんどです。そのため、発掘は「壊すため」の発掘であることが多いのです(よほど貴重な遺跡であることが判明した場合には、地権者等との話し合いで保存されることもあります)。

品川駅改良工事中に発見された遺跡


【画像】汐留で見つかった「転車台跡」

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