大手カフェチェーンに飽きたら行くべき創業50年以上の都内「純喫茶」4選

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大手カフェチェーンに飽きたら行くべき創業50年以上の都内「純喫茶」4選

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Konomi

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喫茶スペースといえばカフェチェーンばかりの都心。そんなときこそ、古くからある純喫茶でゆったりするのはいかがでしょうか。今回は心落ち着く都内4選を紹介します。

純喫茶の魅力とは

 日本中どこへ行ってもチェーン店が目につきます。オシャレなカフェやチェーン店もいいけれど、味わいあるコーヒーや懐かしさを与えてくれる純喫茶(アルコール類を扱わず、コーヒー・紅茶類だけを出す純粋な喫茶店)でゆっくり過ごしてみるのはいかがでしょうか?

 今やコンビニやファストフード店でも気軽においしいコーヒーが飲めるようになり、近年ではオシャレなカフェやチェーン店も続々とオープンしています。生き残り競争の激しいなかでなぜ、純喫茶は長く愛されているのでしょうか。

 その理由はおいしいコーヒーが飲めることはもちろん、外観のたたずまいや店主の人柄、窓越しから見える風景など一言では語れないほどの魅力が詰まっているからです。

 そこで今回は、創業から50年以上の歴史と伝統を受け継いだ都内の老舗純喫茶をご紹介します。

1.銀座カフェーパウリスタ(中央区銀座)

 銀座カフェーパウリスタ(中央区銀座)は1911(明治44)年創業の、100年以上の歴史のあるお店です。ブラジル移民の父・水野龍さんがサンパウロ州政府からコーヒー豆の無償提供と、日本におけるブラジルコーヒーの普及事業を委託されたのが店の始まりです。

中央区銀座にある銀座カフェーパウリスタ(画像:(C)Google)



「もり・かけ・銭湯3銭」という時代に、5銭出せば誰でも豪華で文化的な雰囲気に浸りながら、西洋のハイカラな飲み物が飲めるということで、たちまちお客が殺到。9時から23時の営業時間で、多い日にはおよそ4000杯のコーヒーが飲まれたほどの盛況でした。

 常連客には芥川龍之介や菊池寛、与謝野晶子などの文化人も多く、ジョン・レノン、オノヨーコ夫婦が訪れたお店としても有名。

 こちらのお店の看板メニューは森のコーヒー。農薬や化学肥料を一切使用せずに育てたブラジルの有機栽培コーヒーで、酸味とコク、フルーティーな甘さが感じられます。このコーヒーを求めて来店する人も多いのだとか。長い歴史の中で、多くの著名人に愛された老舗の名店です。

2.名曲喫茶ライオン(渋谷区道玄坂)

 名曲喫茶ライオン(渋谷区道玄坂)は創業1926(昭和元)年の、クラシック音楽が流れるお店です。場所は渋谷駅から徒歩5分。

渋谷区道玄坂にある名曲喫茶ライオン(画像:(C)Google)



 こちらのお店はこだわりのコーヒーとともに、クラシック音楽の世界に心の底から浸ることができます。そのため私語禁止、店内撮影禁止といったルールがありますが、日常ではなかなか味わうことのできない体験ができます。

 毎日15時と19時に定時コンサートがあり、曲のリクエストもできます。オーナーこだわりの大きなスピーカーで、ここでしか体感することのできない音を聞けるのだそう。床もテーブルも木製で、店内に響くクラシックの音色と相まって、教会に迷い込んだような不思議な空間が魅力的です。

 コーヒーの香りに包まれて、クラシック音楽と向き合う、ゆったりとした時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか?

3.セブン(世田谷区三軒茶屋)

 オシャレな街として若者も多く集まる三軒茶屋。駅から徒歩4分のところにセブン(世田谷区三軒茶屋)があります。1963(昭和38)年創業。58年にわたり、たくさんの人に愛されてきました。

 246号線から栄通り商店街に入って少し歩くと、右手にある2階建ての建物はまるでジブリ映画に出てきそうな雰囲気です。

世田谷区三軒茶屋にあるセブン(画像:(C)Google)

 目の前を通り過ぎるだけでも、どんなお店なんだろうと興味がそそられます。広い店内は暗めの照明で、静かなヨーロッパ調の音楽が流れており、落ち着く空間です。

 フードメニューやスイーツも充実しており、ナポリタンやトーストなどの純喫茶の定番メニューから、ミックスピザやオムナポ(ナポリタンをオムライスで包んだもの)などのオリジナルメニューも人気。若者から年配の人まで幅広く、年齢問わず支持されている三軒茶屋の人気の純喫茶です。

4.ぽえむ下高井戸店(世田谷区赤堤)

 1966(昭和41)年に、阿佐ヶ谷に創業したコーヒー専門店のぽえむ。同店の下高井戸店(世田谷区赤堤)は1970年にオープンし、その歴史は長く創業51年になります。

世田谷区赤堤にあるぽえむ下高井戸店(画像:(C)Google)



 下高井戸駅から徒歩1分、ビルの2階に上がると、コーヒーの香りが優しく広がる、昔ながらの純喫。あめ色の木でできた大きなテーブルや椅子、優しい光が差し込む店内は、コーヒーを飲みながら、ただただぼーっと過ごすだけでも癒やされます。

 個人経営のようなあたたかい雰囲気あふれるぽえむですが、実はチェーン店として全国に展開しています。日々の生活のなかで、コーヒーを通じて「ほっとするひととき」がコンセプト。風味豊かなコーヒーが味わえます。

 約100種類のコーヒー豆を取りそろえていて、各店舗によって、店主やスタッフのこだわりと、お客さまの希望や地域に沿ったメニューが楽しめるそうです。ついつい長居したくなるような、懐かしさと安心感漂う居心地のよい純喫茶です。

 ここまで4店舗を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? 歴史と伝統を受け継いだ純喫茶で、あなただけの居心地のよい時間をぜひ堪能してみてください。

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