猫カフェだけじゃない! 都内で猫と出会える「密回避スポット」5選

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猫カフェだけじゃない! 都内で猫と出会える「密回避スポット」5選

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マサト

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コロナ禍で猫カフェへも行きづらい昨今、屋外で猫と会える都内の場所をご紹介します。

リアルな猫に会いたい

 最近、猫の動画をYouTubeで見ることが多くなりました。ほかにも猫は、漫画・アニメの題材にもなっています。テレビアニメ化もされた、『俺、つしま』はその好例といえるでしょう。

 こうしたコンテンツが、こんなご時世ゆえの閉塞(へいそく)感やストレスを癒やしてくれているのかもしれません。

お寺にいる猫(画像:写真AC)



 その一方で、「生身の猫を愛(め)でたい!」という人もいるのではないでしょうか? しかし誰もが猫を飼えるわけではありませんし、コロナ禍で猫カフェへも行きづらく感じます。

 ならば、屋外で猫と会える場所はいかがでしょうか。今回はそんな場所を五つ紹介します。

1.谷中霊園

 谷中霊園(台東区谷中)はJR・京成線日暮里駅から徒歩6分の場所に位置する、台東区の霊園です。春は桜の名所として有名なほか、大河ドラマでおなじみの渋沢栄一や徳川慶喜など、著名人が眠ることでも知られています。

台東区谷中にある谷中霊園(画像:写真AC)

 そんな谷中霊園は、猫スポットとしても人気の場所。カメラ片手に来訪したり、遠く海外から訪れたりする愛猫家もいるほどです。

 ここにいる猫たちは、お墓の周りや通路で、のんびり日なたぼっこやお昼寝している姿を見せてくれます。また墓石の隙間からひょっこり顔を出したりする姿もかわいらしいです。

 また霊園からすぐ近く、御殿坂(ごてんざか)を10分ほど下った商店街「谷中銀座」でも、猫と出会うチャンスがあります。

 比較的見つけやすいのは、「夕焼けだんだん」の階段脇から路地へ入ったところ。この路地は、表のにぎやかさとは一変して静かな通りなのです。注意深く歩いていれば、向こうからひょいと顔を出してくれるかもしれません。

 谷中霊園は感染拡大防止への協力を呼びかけつつ、通常通り開所。商店街側は不要不急の来街を控えるよう呼びかけています。

2.大井ふ頭中央海浜公園

 大井ふ頭中央海浜公園(品川区、大田区)は、東京モノレールの大井競馬場前駅から徒歩8分の場所に位置する品川区の自然公園。「スポーツの森」と「なぎさの森」から構成されています。

品川区と大田区にまたがる大井ふ頭中央海浜公園(画像:写真AC)



 野球に釣り、花見に野鳥観察と、広くアウトドアを楽しめる場所です。またドッグランも整備されており、愛犬の運動もできます。

 この大井ふ頭中央海浜公園も、猫を見られる場所として有名です。その規模は都内最多といわれています。公園のベンチなどでくつろいでいる様子を見ると、つい頬を緩ませてしまうでしょう。

 とはいえ基本的に彼らを見つけるのは難しいです。茂みのなかに身を潜めていたり、木々と同化しているかのようにたたずんでいたりするので、本当にいるのか不安に感じることもあるでしょう。

 そのためドッグランの近くにある広場で探してみる、あるいは日が暮れる時間帯に訪れるのがおすすめです。特に運動場から徒歩15分ほどの川辺は、暗くなると猫が来やすいとされています。

 また土日はバーベキューなどでにぎわっているので、比較的静かな平日に訪れるのも猫を見つける上でのポイントです。

 なお五輪開催中につき、7月24日から8月9日までの間はスポーツの森は利用休止です。

3.雑司ケ谷霊園

 雑司ケ谷霊園(豊島区南池袋)は池袋駅からほど近い、住宅地のなかにあります。雑木林をイメージして作られたことから、自然豊かな空間という印象です。

豊島区南池袋にある雑司ケ谷霊園(画像:写真AC)

 そんな自然の趣ある雑司ケ谷霊園でも、猫が来訪者を出迎えてくれます。彼らの存在だけでも十分魅力的なのですが、ここで注目したいのは、『吾輩は猫である』で有名な夏目漱石のお墓がある点です。

『吾輩は猫である』といえば、世の中を猫の目線から観察・哲学し、人間の滑稽さや皮肉さを分析している名著。

 その作者のお墓と猫の組み合わせとは、何とも意味ありげに思えてしまいます。例えば漱石のお墓のすぐ近くで、猫がフッと現れるときもあるでしょう。ひょっとするとその猫は、『吾輩は猫である』に登場する猫の末裔(まつえい)か生まれ変わりかも……。そんな想像をかき立てられるかもしれません。

 このようにほかとは違う不思議な感覚とともに、猫との遭遇を楽しめるのが雑司ケ谷霊園なのです。

 雑司ケ谷霊園は感染拡大防止への協力を呼びかけつつ、通常通り開所しています。

4.等々力渓谷

 大井町線の等々力駅から歩いて約3分、「ゴルフ橋」脇の階段を下りると、世田谷区とは思えない渓谷の風景が広がっています。

世田谷区等々力にある等々力渓谷(画像:写真AC)



 等々力渓谷(世田谷区等々力)では、シラカシやクヌギなどの大木、多摩川に流れる谷沢川、そして川沿いの散策路を楽しむことが可能です。

 また等々力渓谷は全体が自然公園になっています。敷地内には等々力のお不動さまと親しまれる「等々力不動尊」をはじめ、古墳の石室、お茶屋さんなどが点在。ここで少し足を止めてみるのもいいかもしれません。

 そんな等々力渓谷において、比較的猫に会いやすいのは、不動尊近くの階段、広場のベンチ付近などです。散策ルートに現れる猫たちには、人慣れしている子が多いのもうれしいポイント。餌付けは禁止されていますが、ちょっとしたあいさつくらいならできるかもしれません。そんな渓谷という場所で、リフレッシュがてら猫を探してみてはいかがでしょうか?

 等々力渓谷は感染拡大防止への協力を呼びかけつつ、通常通り開所しています。

5.護国寺

 最後に紹介するのは文京区大塚にある護国寺(文京区大塚)です。御本尊として如意輪観音(にょいりんかんのん)を祭っています。また「月光殿(げっこうでん)」や「大師堂(だいしどう)」など、貴重な建造物も多いです。

文京区大塚にある護国寺(画像:写真AC)

 さらに護国寺には、江戸幕府の5代将軍・徳川綱吉が、生母・桂昌院(けいしょういん)の願いで開山したという由緒があります。

 綱吉は、「生類憐れみの令」で有名な将軍です。そんな綱吉ゆかりのお寺に猫たちが集まったのも、何かの縁なのかもしれません。

 彼らは石段や寺院入り口の階段、広縁(ひろえん)で寝そべっていることが多いです。タイミング次第ではさい銭箱の上など、「え、そこなの?」と思える場所にいることも。

 護国寺もまた、猫目当てで来る人が多くいます。人慣れしておりカメラを向けても平気な子が多いようなので、写真を撮りたい人には絶好のスポットなのでしょう。お寺だということを念頭に置きつつ、カメラ片手に出掛けるのもいいかもしれませんね。

 護国寺は感染拡大防止の一環として、本堂内への参拝時間を午前10時から午後3時に設定。

都内の猫スポットに出掛けてみよう

 以上、都内で猫と出会える五つのスポットを紹介してきました。

 公園や霊園など、比較的落ち着いた場所に猫たちは集まるようです。こうした場所では猫たちを怖がらせないよう、マナーを意識して訪問したいものです。

 不安なことが多い世の中ですが、猫たちを見ていると不思議と肩の力が抜け優しい気持ちになれます。ちなみに皆さんのお気に入りスポットはどこでしょうか?

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