アリ?ナシ? 皿や家電を「壊しまくる遊び」が東京で話題、人気の理由とは

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アリ?ナシ? 皿や家電を「壊しまくる遊び」が東京で話題、人気の理由とは

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Konomi

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多かれ少なかれ、誰もがストレスを感じている現代。そんなストレスを思いきり発散できるとして、物を壊しまくれる体験スポットが東京で注目を集めているといいます。一体どのような場所なのでしょうか?

コロナ禍の自粛ストレスも影響?

 皆さんは日々のストレスをどうやって発散していますか? 何かと疲れやすい現代、「気持ちが沈む」「心がモヤモヤする」など、毎日生活する中でストレスは切っても切り離せないものです。

東京などで人気を集め始めている、皿や家電などの物を壊しまくる体験とは?(画像:写真AC)



 さらに新型コロナウイルスの影響で、不便な生活が長く続いています。精神的なストレスを感じている人も少なくないでしょう。

 そんななか東京などでは今、食器や家電製品などをわざと壊して遊べる体験スポットが人気を集め始めているといいます。

 今回は、自粛ストレスを発散! 物を壊せる都内の遊び体験スポット3選を、人気の理由とともに紹介します。

物を壊す「破壊セラピー」とは

 物を壊すというのは、暴力的なイメージも強く、幼い頃に親や学校の先生から「どんなにイライラしても、人や物にあたってはいけない」と教えられた人も多いのではないでしょうか?

 破壊セラピーは、その「やってはいけないこと」へのプレッシャーや恐怖を逆転の発想でとらえたセラピーで、「緊張」と「緩和」の効果を利用しています。

 物を壊したり、お皿を投げつけて割るという日常(理性)を逸脱した行動が緊張と緩和をもたらしていて、人は緊張すればするほど、それが解消されたときの安堵感が大きいと心理学的にも実証されています。

 スペインでは心理学者や精神科医の指導の下、使われなくなった自動車や住宅を患者に壊させる破壊セラピーが本格的に普及しているそうです(参照:「八つ当たりどころ」公式サイト)。

 SNSユーザーたちからは、物を壊すことができる遊び体験スポットについて、

「お皿を思いっきり投げたい!」
「コロナが終息したら、自粛のストレスを発散したい」
「割ってもリサイクルになるなら、ためらいなく出来そう」

などといった書き込みが寄せられていて、興味を持っている人が多く見られます。

非日常のスリルを体験

「やってはいけないことを、より楽しく、よりFUNNYに!!」というコンセプトの下、五つの新感覚エンターテイメントをひとつの施設内で体験できるのが、池袋駅から徒歩約5分のところにある「REEAST ROOM(リーストルーム)池袋店」(豊島区東池袋)です。

物を壊したり、壁に落書きしたりできる「REEAST ROOM池袋店」(画像:BrickWall)



 物が壊せる「BREAK ROOM」、壁いっぱいに自由に落書きができる「FREE ART WALL」、暗闇で物が壊せる「NEON SMASH」、斧(おの)を投げられる「AXE THROWING」、誰でも交流できるカフェバー「REEAST ROOM BASE」の五つです。

 このように多種多様なエンターテイメントが用意されているので、そのときの気分に合わせて選んで、ストレスを発散するのも楽しそうです。

「BREAK ROOM」のスタンダードコースでは、お皿やグラス、ビンなどのワレモノに加えて、ラジオや炊飯器などの小型家電1個を壊すことができるそう。

 破壊中は破片が飛び散るため、服の上から専用のつなぎを着て、ヘルメットやグローブを身に付けるので、けがの心配もないそう。

 しかしながら、物を壊すということに、やはりためらいがあるひともいるでしょう。でもどうかご安心を。壊す対象物は廃棄品を仕入れており、壊すことで再利用が可能となります。廃棄品も業者が分別しているので、環境への配慮も行われているそうです。

 このときばかりは理性から解き放たれて、日頃の疲れや不満も思う存分発散しましょう! 体験が終わる頃には気分もすっきり晴れやかになるかも――?

願掛けや開運にも? 瓦割り

 武道や武術、格闘技などで力試しやパフォーマンスとして行われてきた瓦割り。その瓦割りにチャレンジできるお店が浅草駅から徒歩10分ほどのところにある「瓦割りカワラナ」(台東区浅草)です。

瓦割りカワラナ入り口(画像:Konomi)



 瓦割りはストレス解消だけではなく、願掛けや開運、SNS映えなど、さまざまな目的でチャレンジする人が多くいるそう。精神統一して気合いを入れ、瓦に向けて一撃を放つ! 割り切った後の爽快感・達成感は、ほかでは体験できません。

 瓦割りは、けがをしないように瓦の上にタオルを敷いて、グローブをはめて行います。

 さまざまなプランが用意されていますが、女性や子どもでもチャレンジしやすいよう、瓦1枚から割ることも可能です。

 さらに、バッキバキに画面が割れているiPhoneを提示すると割り引きしてもらえるサービス「割れiPhone割り」や、バッキバキに割れている腹筋を提示すると割り引きしてもらえる「腹筋割り」などのユニークな割引プランもあるそう。

 コロナが収束したら、友人や家族などを誘って瓦割りチャレンジに挑戦してみるのはいかがでしょうか。

実はリサイクル事業に一役?

 最後に紹介するのは、出張サービスで日本全国を回り、オフィスや店舗の一角にテントを立てたり、または移動式ワゴンを利用したりして皿割りイベントを開催している、「八つ当たりどころ」(多摩市永山)。ユニークなネーミングの会社です。

「八つ当たりどころ」の公式サイト(画像:八つ当たりどころ)



 出張でどのように皿割りを行うかというと、ワゴンやテント内にビニールシートを敷き、設置してあるコンクリートブロックに向かって皿を投げる、というもの。

 皿を割る際も、フェイスガードと手袋を装着して行うので、安心して楽しむことができます。

 割るお皿は廃棄品となった美濃焼。製造過程でやむなく売り物にならなくなってしまったお皿を、安価で譲り受けて使っているとのことで、割ったお皿はすべて回収し、最終的にはリサイクル工場で再生されるのだそう。

 身体にも環境にも良い仕組みであることから、内閣府の「環境新モデル事業」に認定されています。

 同社の公式サイトには、「もったいないなんて思わないで思い切り割ってください。ストレスの度合いに応じて大きいものから小さいものまでご用意しております」と書かれていて、ストレスを思いきり発散できそうです。

 皿割りを体験できる出張サービスは珍しいので、オフィスやお祭り、イベントへの出張でもきっと盛り上がること間違いなし。

ときには非日常体験を

 現代人はストレスフルと言われて久しい現代。日々の疲れや不満を少しでも解消して、気持ちよく毎日を送りたいものです。

 新型コロナウイルスが収束したあかつきには、自粛中にため込んだストレスを思い切り発散! というのはいかがでしょうか。スカッとしたい人はぜひ一度、利用してみてください。

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