創業60年の老舗ラーメンチェーン「どさん子」がわざわざ「SNS映え」メニューにかじを切ったワケ
2020年12月8日
お出かけかつて全国に1000店舗以上を誇ったラーメンチェーン「どさん子」が、7色のチーズソースをトッピングした「ハッピーレインボーラーメン」を発売しました。質実剛健なイメージの老舗がなぜ、SNS映えメニューに乗り出したのか? そこには日本の昭和史をなぞる同社の葛藤と挑戦がありました。
「老舗」の葛藤と挑戦を物語る1杯
「どさん子」という名のラーメン店をご存じでしょうか。
創業は1961(昭和36)年。札幌みそラーメンが看板メニューの、東京をはじめ全国に約120店舗を展開する老舗チェーンです。
太麺にコクのあるみそスープ、ひき肉にきざみネギ、メンマ、それにチャーシューがのった見た目も、味も、老舗ならではの歴史を感じさせる“質実剛健”な1杯。近年、変わり種ばかりが目にとどまるラーメン業界において、昭和の香りを残す貴重な店として歴の長いファンを抱えています。
そんなどさん子に2020年12月8日(火)、「ハッピーレインボーラーメン」なるメニューが登場しました。
ピンク、オレンジ、イエロー、グリーン、スカイブルー、ブルー、パープルという7色は一見、InstagramなどのSNSで見掛けるパンケーキかソフトクリームのようですが、れっきとしたラーメンの具。
その正体は色付けしたチーズフォンデュのソースで、それぞれの色のソースを細長く切ったチャーシューに絡め、7枚並べて配置することで虹を表現しているのだそう。
麺を箸で持ち上げると7色のソースが絡んでこれまたインパクト大。シャキシャキ食感の野菜ととろり半熟味付け卵、食べ応えのあるチャーシューがいっそう食欲を加速させる味も自慢の1杯なのだとか。
いわずもがな、これは流行の「SNS映え」を狙って作られたメニューですが、老舗の「どさん子」がなぜ今、“映え”メニューを投入したのでしょうか?
発売までの道のりを訪ねると、そこには間もなく創業60年を迎える老舗ならではの葛藤や挑戦の足跡が垣間見えてきました。
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