下町を駆け抜け、いざスカイツリーへ! 新橋発の路線バス「業10」系統で楽しむ1時間プチ旅行とは
2020年12月5日
お出かけ新橋と東京スカイツリーを結ぶ都営バス「業10」系統。その魅力について、まち探訪家の鳴海侑さんが解説します。
新橋と東京スカイツリーを結ぶ系統
2012年に開業した、世界で最も高い電波塔・東京スカイツリー(墨田区押上)にはいまも多くの人が訪れています。タワーの下には商業施設「東京ソラマチ」があり、2020年はさらに「東京ミズマチ」が隣接地に開業、東京スカイツリーと浅草が結ばれ回遊性が強化されました。
東京スカイツリーへのアクセスは鉄道がメインですが、実は都心から路線バスでもアクセスできます。その路線バスが都営バス「業10」系統です。新橋と東京スカイツリーを結ぶ系統で毎時4本ほど走っています。

この「業10」系統は新橋から東京スカイツリーを結ぶという意外性もさることながら、ナゾがふたつあります。
ひとつめのナゾは系統番号の「業」の字です。都営バスの系統は多くが「漢字1文字+数字2ケタ」で表記することを基本としており、漢字には何らかの意味があります。
例えば「上」であれば上野エリア発着、「宿」であれば新宿エリア発着を指します(経由地の漢字の場合もあります)。また特殊な系統には学生バスを表す「学」や深夜バスを表す「深」といった漢字が割り当てられます。では今回紹介する「業10」系統の「業」は何を表すのでしょうか。
実は「とうきょうスカイツリー」駅の改称前の駅名、「業平橋」駅を表しています。もともと「業10」系統は日暮里から木場を結ぶ路線から始まっており、その後新橋に延長され、系統分割を経て業平橋~新橋の路線になったといういきさつがあります。そのため、業平橋駅前が始発地という扱いになり、現在も「業」という字を使っているようです。
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