渋谷と秋葉原、なぜ人気に差がついたのか? 90年代から振り返って考える
2020年5月3日
知る!TOKYO東京を代表する街として知られる渋谷と秋葉原。そんな両エリアのこれまでとこれからについて、20世紀研究家の星野正子さんが解説します。
渋谷と秋葉原の差はどこにあったのか
いきなりですが、東京で最もにぎわっている街はどこでしょうか?
この問いへの答えは、自分のホームタウンがどこかによってまったく異なります。これまで取材してきた多くの東京人の中には、地元の大田区を愛するあまり、「蒲田ほどにぎわっている街はない」と主張する人がいました。はたまた「荻窪こそ最高」という人も。
客観的に考えて、いつも多くの人でにぎわっているのは渋谷と秋葉原ではないでしょうか。あまりにいつもにぎわっているので、コロナ禍で人通りが絶えた最近の様子にはがくぜんとしています。

しかし、最近の渋谷が秋葉原に勝っているとは到底思えません。これまでの取材の経験上、渋谷について「昔はもっとにぎわっていたのに」という声をよく聞きますが、秋葉原はそうした声をまず聞きません。
渋谷と秋葉原は、どちらも1990年代にマニアの集まる街として台頭したエリアです。
当時の渋谷と秋葉原の差はどこにあったのか――調査して見つけたのは、流行観測雑誌『アクロス』1996年9月号に掲載された「シブヤ系VSアキバ系 オタク大調査」という調査報告です。
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