ツイッターで話題のハッシュタグ「#育児の三種の神器」 一児のママが真剣に考えてみた
ツイッター上で先日話題となったハッシュタグ「#育児の三種の神器」。筆者が自身の育児経験をふまえて、ふたつの方向性から三種の神器について考えました。育児そのものにおいて役に立っているモノ3つ 先日、ツイッターで「#育児の三種の神器」というハッシュタグが話題になりました。きっかけは、投稿者が「これがなければ育児できない(できなかった)という物は何?」と最近出産した友人に聞かれたことから、同様の質問をツイッター上で呼びかけたもの。。 皆さんの「#育児の三種の神器」はなんですか?(画像:写真AC) 育児グッズや便利家電はもちろんのこと、さまざまな人が「福沢諭吉、樋口一葉、野口英世」「荷物持ってくれる旦那、運転してくれる旦那、子供の面倒を見てくれる旦那」「私×3」など、大喜利のような形で反応を見せ、盛り上がりました。 現在1歳の子どもをほぼワンオペ状態で育てている筆者も、この「育児の三種の神器」についてふたつの方向性から考えてみました。 まず育児をする上で助かっているモノについて。オムツや抱っこ紐、バウンサーやベビーチェア、ベビーカーなどの、育児必需品ではないものを考えました。 ガス乾燥機「再び運転ボタンを押す」手間はぶく ひとつめは子どものヨダレかけや靴下、タオルなど、とにかく毎日大量に出る洗濯物を素早く乾かしてくれる「ガス乾燥機」です。 洗濯や乾燥をラクにしてくれる家電としては、ドラム式洗濯乾燥機がメジャーですが、筆者宅では「普通の洗濯機 + ガス乾燥機」というスタイルにしています。ガス乾燥機はガスならではのパワフルな力で一気に洗濯物を乾燥してくれます。その乾燥時間、なんと約50分。一度でしっかり乾くので、「しっかり乾いていないから再び運転ボタンを押す」ということがありません。「すぐにこの衣類が必要」「洗濯物を干すのが面倒」ということが多い育児中の洗濯を助けてくれます。 ベビーフードのイメージ(画像:写真AC) ふたつめは「ベビーフード」です。離乳食をはじめてしばらくした頃、それまでなんでも食べていた子どもが離乳食を食べなくなり、体重も増えず、心配な日々が数日続きました。 もともと「離乳食はちゃんと手作りしよう」と思っていた筆者でしたが、子どもの栄養補給が心配になったため、試しにベビーフードを食べさせてみることに。すると子どもは、鼻息荒くしながらムシャムシャと食べ始めました。 そのとき、「私が作ったのはおいしくなかったのか」と妙に納得。それからは「離乳食は手作りのものを食べさせたい」というこだわりは捨て、離乳食準備に困ったときや気分によって食べたり食べなかったりする子どもにイライラしそうになったときには、ベビーフードに頼るようになっています。 社会との繋がりを満たしてくれたモノ社会との繋がりを満たしてくれたモノ 最後は、耳にタコができるほどに言われている「体力」です。育児において体力が必要だなと感じるのは、仕事と家事育児の両立でヘトヘトになったとき。少しの余力があれば、「心のゆとり」が生まれることに気付いたからです。心のゆとりは子どもへの対応やパートナーとの関係においても、とても重要になっていると感じます。 そのため妊活を頑張っている人に会うと、筆者は基礎体温の検温や規則正しい食生活以上に、産後確実に必要になる体力作りを勧めるようになりました。 体力はとても大事(画像:写真AC) また子どもを育てていると、これまでやっていたことやスムーズな人間関係を維持するのが難しくなることへのストレスが、なによりも大きいという事実に直面します。筆者は産後、仕事や友達と遊びに行くことができない期間が2~3か月続くと、「外の世界との繋がり」が希薄になっていくように感じられて、辛かったことを覚えています。 そのような意味で、外の世界との繋がりを取り戻させてくれるモノは、育児生活を送る上で精神的な命綱とも言える存在でした。そんな命綱のひとつめは「深夜ラジオ」です。 産後は夜泣き対応や頻回授乳で、夜中に起きているのが当たり前。深夜3時、世界中の人が寝静まったときに授乳をしていると、自分だけが社会から断絶されたような感覚に襲われました。そんななか、生放送の深夜ラジオから聴こえてくるお笑い芸人のトークは、大きな心の拠り所となっていました。 ツイッターも同様に心強い存在でした。筆者は妊娠中に匿名の「ママ用」アカウントを作り、自分と出産時期が近い人を100人以上フォロー。フォロワーさんと育児の大変さや愚痴、情報共有などを通して交流を深めるように。「最近夜泣きが続いて寝不足がツライ」というまったく面白くない筆者の呟きに、「いいね」や「私もです!お互い頑張りましょう」とコメントが付くだけで、本当に心が救われました。 お金で解決できることを前向きに捉える姿勢が大事お金で解決できることを前向きに捉える姿勢が大事 最後は「動画配信サービス」。映画や海外ドラマが好きな筆者は、子どもが生まれてから映画館に行けず、民放ドラマも放送時間に観られないといった状況でした。そんなとき、その欲望を満たしてくれたのが動画配信サービスだったのです。 現在は民放ドラマもネット上で「見逃し配信」が視聴できますが、放送時間外に視聴できても結局、「来週まで待つのか~」というモヤモヤがあるため、続きが気になって意外とストレスに。 また見逃し配信さえ見逃すと、もうその作品に付いていけなくなります。その点動画配信サービスは、続きが気になったら2話、3話と連続で観られるため、育児中でも映画やドラマを楽しみたい筆者にとって重宝する存在です。 皆さんの「#育児の三種の神器」はなんですか?(画像:写真AC) 子どもの年齢や人数、それぞれの家庭状況によっても、この育児の三種の神器はさまざまでしょう。しかし、「#育児の三種の神器」でさまざまな人が挙げている3つは、子育て経験者ならではの苦悩から導き出された「先人たちの教え」でもあります。 そして思うのが、過度なストレスを抱えて取り返しのつかないことになる前に、必要経費だと思ってお金で解決できるものはどんどん解決しようという前向きな考えが、特に乳幼児期の育児を乗り切るためには必要であるということ。 筆者の場合、手作りするより高額になるベビーフード代も、動画配信サービスで毎月かかる数千円の月額料も、育児をする上では「絶対にケチれないもの」だと割り切ることで、精神的にとてもラクになっています。 皆さんの「#育児の三種の神器」はなんですか?
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