銀座「世界一の朝食レストラン」で、気分は地中海? チーズとハーブたっぷりメニューがお目見え

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銀座「世界一の朝食レストラン」で、気分は地中海? チーズとハーブたっぷりメニューがお目見え

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アーバンライフ東京編集部

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日本のパンケーキブームの火付け役となった人気ダイニングレストラン、bills(ビルズ)。2019年の秋冬メニューとして、10月28日(月)から7種のフードメニューが都内はじめ各店舗でお目見えします。今期のテーマは「地中海料理」。その理由は「いま世界で大注目の健康食だから」だそう。いったい、どういうことなのでしょう。

スペイン、長寿の秘訣は地中海料理にあり?

 billsといえば何といってもあの、フワフワという言葉で言い表せないほど柔らかくトロけるような食感のリコッタパンケーキ。これらのメニューは「世界一の朝食」と称されるほど評判で、日本では2008年の初出店から11年経った2019年現在も都内はじめ各店舗で行列の絶えない人気のレストランです。

 毎年2回、そのときどきの注目食材や調理法を取り入れた新メニューを発表しているbillsですが、2019年秋冬メニューのテーマは「地中海料理」に決定したと、先ごろ発表しました。2019年10月28日(月)から、都内をはじめ全国8店舗で順次提供を始めます。

 何でも地中海料理はいま「健康食」として世界中の注目を集めているのだとか。地中海料理 = 健康食って、日本ではまだまだイメージが定着していないように思うのですが、皆さんはご存じでしたか?

28日から提供される、「地中海料理」をテーマにしたbillsの新メニュー(2019年10月23日、遠藤綾乃撮影)



 なぜ地中海料理が健康にいいのか、billsの広報を担当するPR会社サニーサイドアップの吉澤観希さんに尋ねてみました。

「地中海料理が健康食としてこれほど注目されるようになったきっかけは、米国の時事解説誌『USニューズ&ワールド・レポート』で2019年の“ベストダイエット”に選ばれたことです。ベストダイエットとは「健康に適した食生活」といった意味で、地中海料理の代名詞ともいえるチーズやナッツ、オリーブオイル、ハーブ、それにたっぷりの野菜が、さまざまな病気の予防や健康効果につながるという研究結果が数多く報告されたことで選ばれたのだそうです」(吉澤さん)

 米国内の研究では、地中海諸国の国民はガンや心臓病などの発症率や死亡率が米国と比べて低く、その一因には食生活の違いがあるとの報告もなされているそう。米国における地中海料理に対する評価は極めて高く、政府が国民に地中海料理を「健康食」として推奨しているほどだといいます。

 ちなみに地中海に面する国のひとつスペインは、2040年までに平均寿命が85.8歳に到達し、日本を抜いて世界一の長寿国になる見込み。こうした健康長寿の背景も普段からの食事にあるのではないかと指摘されているそうです。

 地中海料理に対する健康効果への期待が分かったところで、気になるのは当然そのお味です。23日(水)に開かれた事前試食会でひと足お先に味わってきました。

健康もいいけど、やっぱりおいしくなくちゃね。

 billsがメニューに取り入れる地中海料理は、スペインやフランス、イタリア、ギリシャ、北アフリカや西アジアなどの代表的な料理法。各国の食をbills流にアレンジして、7種のフードメニューに仕立て上げてました。

 どの料理も、地中海料理を代表する食材――チーズやナッツ、オリーブオイル、ハーブがふんだんに使われているのが特長です。

地中海料理をテーマにした2019年秋冬メニューの事前試食会の様子(2019年10月23日、遠藤綾乃撮影)



1. 前菜

 たとえば前菜は、秋冬によく合う温かみのあるズッキーニのグリルに、南イタリア発祥の濃厚なブッラターチーズを添えて。オリーブオイルとレモン果汁のドレッシングもマッチして、野菜が主役とは思えないしっかりした食べ応えの1皿です。

 もうひとつの前菜、ザクザクした食感が楽しいロマネスコ(カリフラワーの一種)のローストには、アーモンドとニンニクを使ったスペイン伝統の濃厚ソースを絡ませて、こちらもサラダの領分を超えた食べ応えと満足感を得られる1品。

2. メイン

 主食は濃厚なチーズのリゾットです。日本ではまだめずらしい根菜、根セロリやチコリをたっぷり使って、ハーブとレモン皮を振りかけたもの。パルメザンの深い味わいをレモンの風味がほどよく中和して、チーズリゾットらしからぬ軽やかでさわやかな味わいに仕上がっています。

 注目の肉料理は、赤身と脂身のバランスが絶妙な部位「リブアイ」の牛ステーキ。グリーンサラダやフライドポテトを一緒に盛り付けたクラシックなフレンチスタイルで、ローストトマトとチリペーストを加えたバターソースがほどよい辛味のアクセントを与えています。記者はほとんどお酒を飲めませんが、おそらく赤ワインとの相性も最高。

3.デザート

 そしてやっぱり欠かせないデザートは、乳製品をいっさい使わないヴィーガン対応のソルベです。70%カカオの濃厚なダークチョコレートでつくったソルベにブラックベリーのソースとアーモンドをたっぷり掛けた、甘さとほろ苦さが両方楽しめる極上のスイーツ。これがヴィーガンメニューだとは、言われなければきっと気がつかないほど、締めにふさわしい深い味わいの大満足の1品でした。

ドリンクメニューにもご注目

 このほか、新顔のドリンクメニューとして、地中海沿岸が主産地のザクロを使ったソーダやピーナッツバターとチョコレートのシェイクなども登場予定。

 おいしく、健康的で、まるで地中海を気ままに旅しているかのような気分を味わえる料理の数々、ぜひこの秋堪能してみてください。

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