食べ歩きだけがこの街の魅力なんて言ったの、誰ですか? 江東区・砂町銀座【連載】東京商店街リサーチ(1)
2019年9月16日
知る!TOKYOフリーライターの荒井禎雄さんによる連載「東京商店街リサーチ」。23区内の商店街とその周辺情報から、エリアの隠れた魅力を掘り起こします。記念すべき第1回目は江東区「砂町銀座商店街」です。
「東京三大銀座」のひとつ
商店街とは、単に商店が集まっている場所ではありません。商店街と周辺の住宅地や駅との位置関係からは、その街の人の流れが把握できます。
さらに川や勾配といった地形からは、その街がどのような歴史を歩んできたかを感じ取れます。また、商店街にどのような店が残っているのか、繁盛しているのかに注目すれば、その街の特色・文化も見えてきます。

今回は、東京23区の優れた「生活型商店街」(筆者による造語。近隣住民の日々の買い物拠点として機能している商店街)をピックアップし、「その街での生活」をテーマに、注目すべき魅力的なポイントをご紹介します。
今回取り上げるのは、「東京三大銀座」(戸越・十条・砂町)のひとつとして数え上げられる有名商店街・砂町銀座商店街(以下、砂町銀座)です。
砂町銀座は、江東区北砂にある全長670mの1本道型の商店街です。
以前はそこまで露出の多い商店街というイメージはありませんでしたが、近頃はTVドラマ「孤独のグルメ」をはじめ、さまざまなメディアに取り上げられ、今では観光客も訪れるほどのにぎわいを見せています。
しかし砂町銀座がメディアに出る場合、その大半が「食べ歩き特集」で、個人的に少々モヤモヤを感じていました。砂町銀座を中心としたあの街の魅力は、決して食べ歩きだけではないのだ……と。

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