クロテッドクリームの老舗「ロダス」直伝のスコーンが銀座で買える! 輸入代理店代表が教えるマストバイ3選

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クロテッドクリームの老舗「ロダス」直伝のスコーンが銀座で買える! 輸入代理店代表が教えるマストバイ3選

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スコーンにつけるクロテッドクリームのメーカーとして広く知られる英国の老舗「ロダス(Rodda’s)」。その常設店が銀座三越にオープンしました。ロダス輸入代理店代表取締役の山田大介さんに、同クリームがイギリスで圧倒的シェアを誇る理由と、常設店のオススメ商品3選について聞きました。

英国のホテルの99%がロダスのクロテッドクリームを使用

 スコーンにつけるクロテッドクリームの老舗メーカー「ロダス(Rodda’s)」(イギリス)は、日本でもおなじみのブランドです。その日本初の常設店が2019年8月21日に、銀座三越にオープンしました。

銀座三越にオープンした「ロダス」で売られているスコーン。1個261円(税込、以下同)〜(2019年8月21日、宮崎佳代子撮影)



 オープン初日の夕方に同店を訪れると、長蛇の列ができている賑わいぶり。商品はクロテッドクリームだけでなく、スコーンほか20種類以上のアイテムが販売されています。

 ロダスの輸入代理店、MANGOS(新宿区谷砂土原町)代表の山田大介さんによると、英国のホテルがアフタヌーンティーに使用しているクロテッドクリームは、99%がロダスのものだそうです。山田さんに同ブランドが圧倒的なシェアを誇る理由と、今回の常設店でのマストバイアイテム3選を教えてもらいました。

 同商品は「コーニッシュ クロテッドクリーム」の原産地呼称保護(P.O.D)の認定を受けています。クロテッドクリーム発祥の地とされるコーンウォール地方(デヴォン地方との説もあり)において、同地のミルクのみを原料とし、伝統製法で作られているもののみに認められる呼称です。

 ロダスのクロテッドクリームは、同地方の海に面する丘陵地帯を覆う、良質な草を餌に育った牛のミルクを使用しています。「そのミルクの品質が、支持されるおいしさの根源にあります」と山田さん。

 この濃厚な生乳から作られたクリームは、低温のオーブンでじっくりと蒸し焼きにすることで、クリームの表面に黄色い膜が生じます。これが「クラスト」と呼ばれる、ロダスのクロテッドクリームの特長。その膜が下部のクリームの風味と独特のなめらかさ、口溶けを保つ「落とし蓋」の役割を果たすのです。

 これらがいかなるスコーンとも調和する味わいと食感を生み、圧倒的に支持される理由だそうです。その一方で、クロテッドクリームのおいしさを十分に実感するには、スコーンの存在も重要です。

ロダス直伝レシピのスコーン、おいしく食べる方法とは?

 ショップ(常設店)にはロダス直伝のレシピと指定食材で作られたという、4種類のスコーンが並んでいました。

手前がロダスのクロテッドクリーム 331円、後ろのスコーンは左がレーズン、右がプレーン(2019年8月21日、宮崎佳代子撮影)



 記者がかつて仕事でロンドンへ頻繁に行っていたころ、よくスコーンを食べました。ここ10年ほどで日本でもアフタヌーンティーが急速に普及しましたが、今もってスコーンが英国のものとは味わいも食感も異なると感じることしきり。よって、山田さんに「このスコーンは、本場イギリスと同じ味わいです」といわれたときは、半信半疑でした。

 ショップのスコーンは、味わいの決め手となる小麦はフランス産が中心で、日本の湿度や甘み、香りを考慮してオーストラリアやカナダ産のものもブレンド。バターはグラスフェッド(牧草を餌に育った牛)のものを100%使用しています。ヨーグルトとクロテッドクリームを生地に練りこみ、しっかりと手ごねしてよく寝かし、石窯で焼き上げています。

 種類はプレーン、レーズン、アールグレー、メープルヘーゼルナッツの4種類です。山田さんにこれらのスコーンをおいしく食べる方法についても聞きました。

 まず、「ふたつに割るときにナイフを使用しないこと」とのアドバイス。「オオカミの口」ともいわれる裂け目があるので、そこから「手で割ることが肝要」と話します。生地の切断面を潰さず、ふんわりとした食感を保つためというのがその理由だそうです。

 ふたつに割ったスコーンはオーブントースターで1、2分焼き、その後ジャムを塗り、最後にクロテッドクリームを「落とすように」のせます。イギリスでは地域によってクリームを先にスコーンに塗り、その上からジャムをのせる食べ方をしますが、コーニッシュ クロテッドクリームはジャムの上にのせるのを「ジャムファースト」といい、最もおいしい食べ方としているそうです。

 記者もプレーンとレーズンのスコーン、クロテッドクリームを購入して食べてみました。何より驚いたのは、スコーンがまさに「本場の味」が再現されていること。ロダスが指定素材でスコーンの味を何度も検証したそうで、これからはいつでも「本場の味」に出会えると思うと、嬉しくなりました。ちなみに、イギリスの5つ星ホテルでも、スコーン用の小麦はフランス産のものを使うそうです。

山田さん一押しの商品3選

 ロダスの店頭に並んでる商品はどれもおいしそうで目移りしてしまうため、山田さんにマストバイ3選(クロテッドクリームは除く)を教えてもらいました。

バナナブレッド 1296円(画像:銀座三越)



 ひとつめはバナナブレッド。クロテッドクリームを生地に練り込みしっとり焼き上げていて、そのままでおいしく食べられます。クロテッドクリームとの相性もよいので、一緒に楽しむのもオススメとのこと。オープン初日、このバナナブレッドは夕方に売り切れていました。

 ふたつめは、レーズンとプレーンのスコーン。レーズンのスコーンは、トーストで温めるとレーズンの果汁がじんわりと出てくるのが一押しポイントだそうです。プレーンは、バニラとレモンの香りがほんのり漂うのを特長としています。

 スコーンと一緒に楽しむ紅茶は、BOPF製法(2mmくらいに茶葉を小さく刻んだもの)のセイロン・ウバ、CTC製法のアッサムのミルクティーが合うそうです。

 3つめがアップルパイで、温めてクロテッドクリームをのせて食べると相性抜群とのこと。

 ショートブレッドやレモンブレッドもオススメ度の高い商品だそうです。迷った時の参考にしてみてください。当初9月1日(日)からを予定していたロダスの生キャラメルは、8月23日(金)から発売開始されるとのことで、こちらも楽しみです。

●ロダス(Rodda’s)
・住所:東京都中央区銀座4丁目6-16 銀座三越地下2F
・営業時間:10:00〜20:00(日曜・連休最終日は19:30まで)
・定休日:不定休
・アクセス:各線「銀座駅」すぐ

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