銀座で青汁一筋35年 「おいしさにはこだわらない」と断言、いったいどんな店?
2019年6月4日
知る!TOKYO創業からずっと青汁一筋。そんな青汁だけに特化したお店が、銀座の一角にありました。提供されるのはケール100%のフレッシュな青汁。「おいしさにはこだわっていない」という運営者に話を聞き、実際に飲んでみました。
メニューは青汁「小」と「大」のみ
高級ブランド店やスナックが立ち並ぶ煌びやかな街、銀座。その柳通りから少し歩いた先に、一角だけ昭和のまま時を止めているかのような、味わい深いレンガ造りの建物があります。

見上げると、白地の看板に太い字で書かれた「青汁スタンド」の文字。その看板が示唆するとおり、この店のメニューは、高さ10センチほどのコップになみなみ注がれた「青汁 小」(180ml、税込320円)と、その2倍の容量の「青汁 大」(360ml、640円)、2種類のみです(持ち帰り可能。ペットボトルは500mlサイズ50円、2リットルサイズ100円)。
「岡山の自社農園から届いた無農薬のケールを、毎朝お店で絞っています」と話すのは、同店を運営するグリーンライフ(岡山県倉敷市)の取締役、田邉さん。
ケールの葉は、顔が隠れるくらいの大きさ。それを「青汁 小」1杯あたり約3~4枚(季節によって異なる)、ペースト状につぶして圧縮し、ぎゅっと絞っているそうです。
「そのまま生で食べようとすると、ちょっと難しい量ですよね」(田邉さん)
木のぬくもりを感じる色合いの店内には、長机がひとつと、パイプ椅子が2つ。あとは、壁に張り付いた椅子のみの簡素なつくりで、レジの上部には、味わい深いタッチで描かれたトマトやバナナとの栄養素比較図がずらり。1985(昭和60)年にオープンして以来、店舗の改装は行ってないといいます。
なぜ「青汁」だけしか置いていない?
ところで、なぜ「青汁だけ」しか置いていないのでしょうか?
「他のものを置いてしまうと、ブレてしまうといいますか。説得力もなくなってしまうので」とはっきりした口調で答えてくれた田邉さん。
「『青汁だけで、成り立つんですか?』と聞かれたこともありますね。ギリギリですが、青汁だけでやっています。スタンドで飲めるもののほか、粉末や顆粒の通信販売も行っていますが、ケール100%の青汁以外は扱っていません」(田邉さん)
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