見ているだけじゃもったいない! 5月の浅草三社祭、今すぐできる撮影テク3選

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見ているだけじゃもったいない! 5月の浅草三社祭、今すぐできる撮影テク3選

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川崎晴代

フォトライター

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毎年5月に行われる浅草三社祭では、誰でも応募できる「フォトコンテスト」が開催されています。コンテストへの参加を考えながら会場に足を運べば、より深く、祭りの世界に入り込んで楽しむことができるのです。

入賞作は浅草神社内で展示、賞金や記念品も

『女子力神輿』2016年度三社祭フォトコンテスト入賞作品(川崎晴代撮影)



 浅草の代表的な風物詩といえば、毎年5月に行われる浅草神社の例大祭、三社祭(さんじゃまつり)。2019年は5月16日(木)から19日(日)まで開催され、お囃子屋台やさまざまな踊り手たちによる「大行列」、約100基もの町内神輿(みこし)と3基の本社神輿が神社周辺の町をまわり、浅草一帯は活気にあふれます。

 その様子を見物するだけでも十分に江戸情緒を味わうことができるのですが、祭りに合わせて開催される「三社祭フォトコンテスト」に参加するつもりで会場に足を運べば、その情景をより深く観察して祭りの世界に入り込めるようになり、普通に観光客として見に行くよりもっと”前のめり”に祭りを楽しめます。

 フォトコンテストの募集要項は、三社祭ホームページで発表されます。良い写真が撮れたら、コンテスト入賞も夢ではありません。2018年を例に挙げると、三社祭大賞(賞金3万円)、一之宮賞・二之宮賞・三之宮賞(いずれも賞金1万円)が各1点、佳作(オリジナル記念品贈呈)が数点選ばれ、審査員特別賞やユーモア賞も発表されていました。

 入賞作品は浅草神社の三社祭公式ホームページに掲載され、さらに期間限定で浅草神社内にも掲示されます。筆者は2016年のコンテストで佳作をいただいいたことがあるのですが、記念品としてオリジナル手ぬぐいと浅草神社奉賛会が出版している三社祭の公式本がもらえました。

 ただ、「賞を狙うにはどんなものを撮ったらいいの?」と悩む方もいるのではないでしょうか。ぜひ、過去の受賞作を公式ホームページでチェックしてみましょう。たくさんの魅力的な作品を見ることができます。
 
 あくまで筆者の私見ですが、

・祭りの様子と東京スカイツリーが一緒に写っている
・背景を考えて、高い位置から神輿を撮っている
・子供の無邪気さが感じられる

の3つの要素は、受賞作品に多く見られるように思います。

お神輿の撮影は、事前に公式サイトで「朱引」をチェック

三社祭の神輿(画像提供:(公財)東京観光財団)



 三社祭の被写体の定番は、やはり「お神輿」。なかでも三社祭のメインといわれるのは3基の本社神輿で、それぞれが各町会を順番に回り、最終的に浅草神社に「宮入り」します。神輿を撮影したい場合、いつどこに神輿がいるかを知っておくことが大切です。

 祭りの日程が近づくと、本社神輿が何時にどのルートで進むのかを記載したマップが三社祭公式ホームページに掲載されます。「朱引」と言い、地図に朱色の線で進む方向と通過する時間が書かれています。これを見れば、撮影したい場所に先回りをして準備することができるのです。

 但し、祭りの開催中は本社神輿が通る時間帯に合わせて交通規制がかかることがありますので、時間の余裕を持って移動して下さい。

「宮入り道中」を撮るなら仲見世通りへ

 日が暮れて宮入りの時間が近づくと、神輿に灯りがともり、昼間とはまた違った風景となります。神社に神輿を収める「宮入り」の瞬間は、一般の方は見ることができないのですが、宮入りに向かう宮入り道中を見ることはできます。浅草の雷門をくぐったところにある仲見世通りは宮入り道中見学のオススメスポットです。昼間の躍動感あふれるシーンとは少し違った風情の写真が撮れるかもしれませんね。

 そのほか、三社祭を撮影をする上で注意しておきたいポイントも。撮影中、神輿や祭り運営の邪魔になならないよう気をつけるのはもちろんですが、本社神輿にはたくさんの担ぎ手が殺到します。少しの神輿の動きでたくさんの人が押され、人の波に巻き込まれて転倒する危険もあります。神輿に近づきすぎないように注意し、動きやすい履き物で対策をして下さい。

 最後に、おすすめの休憩スポットをいくつか紹介します。

 浅草銘菓「雷おこし」の会社が運営する「雷5656会館」(東京都台東区浅草3-6-1)は、雷門裏のエリアで気軽にトイレを借りることができます。「梅園 浅草本店」(東京都台東区浅草1-31-12)は、地元客にも愛される甘味処。浅草寺から徒歩8分の「カフェ オトノヴァ」(東京都台東区西浅草3-10-4)は古民家を改装したカフェで、店内手作りのスイーツを楽しめます。

 三社祭で良い写真が撮れたらぜひ応募してみましょう。そして、三社祭の盛り上がりを間近で感じることができた思い出も、きっと宝物になることでしょう。それでは楽しんでお出かけください。

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