東京を癒す――港区「お寺ヨガ」に込められた、インド人女性講師の想いと数奇なヒストリー
2019年12月1日
知る!TOKYO港区の神谷町光明寺で日曜朝に開かれている「お寺ヨガ」が人気です。開催しているのはインド人女性のヌプル・テワリさん。会を開くことになったきっかけは、2016年に発生した熊本地震だったといいます。
体も、心もほぐれていく
さわやかな日曜日の朝。東京タワーがよく見える神谷町光明寺(港区虎ノ門)に、さまざまな顔立ちの人たちが集まってきます。
欧米人、日本人、南米系の人々やアジア系……。輪の中心にいるのは、インド人女性のヌプル・テワリさん。流暢な日本語と英語でみんなに声をかけ、今朝も「お寺ヨガ」が始まります。
お寺の澄んだ空気の中でゆったりと呼吸をし、手足を伸ばしてポーズを取って、瞑想をする。ほぐれていくのは体だけではありません。なんだか心も落ち着いてきて、リラックスしてくるのを感じます。
朝の1時間たっぷりと体を動かし、目を閉じて心をクリアにすることで、だんだん今日がいい1日になるような気がしてくるのです。
そんなことを言うとヌプルさんは「違うの。気がする、じゃないの。本当にいい1日になるの!」なんて優しく笑うのでした。
彼女はヨガの間中ずっと、気持ちがやわらかくなるよう、ゆるやかになれるように静かに声をかけてくれます。その声のもと、いろいろな国の人たちがのびやかなポーズを決めて、呼吸をひとつにしていきます。

ヨガはブームを越えて日本に定着し、さまざまな教室が開かれるようになりました。けれど本場インドの人が教えてくれて、しかもお寺で体験できるというのは、この「Heal Tokyo(ヒール トウキョウ)」だけかもしれません。
それに何といっても参加者の国際的な顔ぶれ。国を越えて友達をつくるのにぴったりの場所でしょう。
参加者はみんなフェイスブックなどで「Heal Tokyo」のことを知り集まってくるのだそう。日本に暮らしている外国人、旅行者、それにもちろん日本人も大勢やってきて、ヨガのあとは一緒にお茶を楽しむこともあります。

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