京都の「紅葉」を楽しむ日帰り旅おすすめルート!宿泊したくなるライトアップ情報も
京都の紅葉の美しさは世界随一。日本全国そして海外からも非常に人気です。東京からは新幹線で片道約2時間10分。頑張れば日帰りも可能です。今回はおすすめスポットやルート、人気のライトアップイベントについて旅行ジャーナリスト・フォトグラファーのシカマアキさんがご紹介します。 紅葉と言えば、京都。その美しさは世界随一であり、日本全国そして海外からも非常に人気です。東京からは新幹線で片道約2時間10分。頑張れば日帰りも可能です。もちろん宿泊すれば、紅葉のライトアップも十分楽しめます。 今回は京都の紅葉おすすめスポットやルート、人気のライトアップイベントについてもご紹介します。 ●京都の紅葉はスポットの「見ごろ」が大事、年ごとに時期異なる 京都の紅葉、その時期は例年「11月中旬~12月上旬ごろ」です。約1カ月にわたり、京都各地で紅葉が楽しめるものの、その年の気候状況などによって見ごろが異なります。 紅葉のリフレクションで一躍有名になった「瑠璃光院」は12月4日までは事前予約制で、すでに全日満席。叡電1日乗車券付きの200名限定「夜間特別拝観」もある(画像:photoAC) また、紅葉の「場所」によっても見ごろは違います。「洛北」と呼ばれる京都市北部は、紅葉のシーズンが早く訪れる一方、「洛南」エリアの京都市南部や宇治市などは、京都市中心部よりやや遅め。 つまり「どの紅葉スポットに行きたいか」「京都へ行くことができる時期に最も美しい紅葉スポットはどこか」など、その年ごとの紅葉の見ごろ状況に合わせ、旅行プランを立てること。春の桜よりも紅葉のほうが、色づき始めや落ちもみじなど、少し長い時期で楽しめます。 【その他の画像】>> ●東京から「日帰り」で紅葉を見に行くおすすめルート5選 東京都心から京都へ「日帰り」で行く場合、まず、できる限り早い新幹線に乗ること。朝6時台の新幹線に乗ると8時台に着き、帰りは20時台で22時台に到着。前後の移動時間を除くと、現地滞在時間は10時間あまりです。 清水寺の紅葉。6時開門で、朝早くから拝観できておすすめ(画像:photoAC) 京都市内だけでも、紅葉スポットは広く点在しています。時間が限られた日帰りでは「エリアを絞る」のがおすすめ。例えば、エリアごとの紅葉スポットのルートは以下のように分けられます。 ■「清水寺」-「高台寺」-「知恩院」-「祇園」(東山エリア) ■「南禅寺」-「永観堂」-「哲学の道」-「銀閣寺」(東山エリア) ■「常寂光寺」-「二尊院」-「祇王寺」(嵐山エリア) ■「鞍馬寺」-「貴船神社」(洛北エリア) ■「三千院」-「宝泉院」-「寂光院」(大原エリア) 初めてであれば、だれもが知る清水寺からスタートするルートから。また、嵐山エリアの紅葉も根強い人気があり、何度訪れても飽きません。毎年通うリピーターであれば、洛北や大原といった京都市郊外へ足を運ぶのも良いでしょう。 また、昼食やお土産などの場所も、必ず事前におおよそ調べておくこと。紅葉時期はどこも混雑しており、列に並ぶだけで貴重な時間が過ぎてしまってはもったいなさすぎます。余裕を持ったプランを立てることをおすすめします。 ●東京から「宿泊」なら紅葉ライトアップもゆっくり堪能!期間限定イベントも せっかく京都まで来たなら、日帰りするのはもったいなく、できれば宿泊したいもの。紅葉の美しく幻想的なライトアップがじっくり楽しめます。 京都の紅葉ライトアップで有名なのは、「知恩院」「東寺」「醍醐寺」「隋心院」など。比叡山のふもと八瀬にある「瑠璃光院」は、紅葉のリフレクションがSNS映えすると話題になった注目スポットです。特に紅葉時期は大変混雑するため、夜間特別拝観を含めて事前申込制となっています。 紅葉と歴史的建造物、さらにいけばな、ネイキッドのデジタルアートが融合した期間限定イベント(画像:株式会社ネイキッドのリリースより) また紅葉時期に合わせたイベントを実施するスポットもあります。世界遺産の「二条城」では、京都で秋のお花見として『NAKED FLOWERS 2023 秋 世界遺産・二条城』が開催中です。 飲食エリア「花見月夜」ではプロジェクションなどと合わせ、京都らしいドリンクやスイーツなどが味わえる(画像:株式会社ネイキッドのリリースより) 今回のテーマは、月と愛でる秋のお花見。日本庭園の紅葉がライトアップされる他、重要文化財である唐門、国宝・二の丸御殿の外観にプロジェクションマッピングを施し、夜ならではの荘厳な世界が体験できます。特に、華道家元池坊とコラボレーションした「いけばな」による演出も必見です。 御台所前の日本茶屋をイメージした飲食エリア「花見月夜」では、月夜の宴を表現したプロジェクションマッピング、花言葉とともに自分だけの花が咲くインタラクティブアートなどが見もの。人気のアートレストラン『TREE by NAKED yoyogi park』が監修した、老舗茶舗『福寿園』の高級抹茶「石臼挽き宇治抹茶」などを使用した京風ドリンクやスイーツを片手に、秋の夜長が楽しめます。 ●穴場スポットを狙えば駆け足でも満足度UP 京都の紅葉は毎年混雑します。しかも今年はインバウンド人気のため、海外からの旅行客も非常に多いです。京都市内のホテルなど宿泊費は、週末を中心にすでに高騰しています。 境内一面をおおう紅葉が美しい「真如堂」は2019年盛秋「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンの舞台にもなった(画像:シカマアキ) 少しでも混雑を避ける方法としては、「平日に行く」「紅葉スポットに朝イチ到着する」「路線バスより徒歩や地下鉄・鉄道で移動」「昼食は早めの11時ごろ」など。また、「京都 紅葉 穴場スポット」などで検索すると、見慣れない寺社などが多く出てきますが、いずれもやはり京都の風情があり、人気スポットより空いている分、満足度は高くておすすめ。 日帰りであればホテルなどをあらかじめ予約する必要がなく、紅葉の見ごろに合わせて旅行できるメリットも。紅葉時期は日没時間が早いため、ライトアップも1カ所ならなんとか楽しめるでしょう。1年にこの時期だけの紅葉、やはり京都で楽しむ価値は大いにあります。 ■NAKED FLOWERS 2023 秋 世界遺産・二条城 開催日:開催中~2023年12月3日(日)まで 開催時間:18:00〜22:00(最終入場21:00) ※会期中無休(雨天催行、荒天時は中止の可能性あり) 開催場所:元離宮二条城(京都市中京区二条通堀川西入二条城町541) 入場料:【月~木】中学生以上2,000円/小学生1,200円 【金土日祝】中学生以上2,400円/小学生1,600円 ※万が一の中止や最新情報など詳しくは公式サイト・公式SNSをご確認ください アクセス:京都市営地下鉄東西線「二条城前駅」より徒歩すぐ JR「二条駅」より徒歩約17分 京都駅より市バス9・50号系統「二条城前」より徒歩すぐ
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