就活や転職活動において有利になるポイントは、資格です。
資格を持っていれば、他の人より秀でたスキル・知識を持っているという長所になり、即戦力を求める企業からの採用率もアップするでしょう。
数多い資格のなかでも人気なのが、MOS資格です。高度なパソコンスキルの証明になるこの資格を取得するために、資格試験の勉強をがんばっている人も少なくないでしょう。
しかし試験勉強以外の大事なポイントも頭に入れておかないと、スムーズな資格取得はできません。
本記事では、MOS資格取得の大事なポイントである、試験の試験会場・試験の申し込み方法などの詳細について、詳しく解説しましょう。
最後に、MOS資格取得のためのおすすめ通信講座・パソコン教室の紹介もしているので、ぜひ参考にしてください。
※本記事はアーバンライフメトロが独自に記事を制作し、スクール紹介にはアフィリエイトプログラムの協力をいただいています。
MOSの試験会場はどこ?
MOS資格取得の学習をしている人のなかで、MOS試験会場はどこでやるのか把握している人は少ないのではないでしょうか。以下よりMOS試験会場、試験の種類などについて説明しましょう。
MOSとは
MOSとは「Microsoft Office Specialist」の略で、マイクロソフト製品であるエクセルやワードの使用スキル・知識があることを証明できる資格です。
試験はアプリを使った実技試験なので、試験を合格して資格取得が達成できれば、パソコンに関する知識だけでなく高度な実務スキルも兼ね備えている証明になります。
デスクワークにおいてパソコンの操作は必須である企業が多いので、転職や就活の際にMOS資格を持っていれば、大きなアピールポイントになるでしょう。
また、MOS資格試験は世界200ヶ国で実施されている試験であり、試験合格の際にもらえる合格認定証・デジタル認定証は世界共通です。国内だけでなく世界中で通用するのもメリットといえます。
MOS試験には全国一斉試験と随時試験がある
MOS試験には「全国一斉試験」「随時試験」の2種類があります。この2つの試験にはどのような違いがあるのか、以下から説明していきます。
随時試験は会場も時間も自分で決められる
MOS資格試験のひとつである随時試験は、株式会社オデッセイコミュニケーションから認定を受けた企業や全国のパソコン教室、各教育機関などが会場です。
オデッセイは日本のMOS運用を担当しているので、MOSの随時試験を行う会場は、オデッセイに登録して許可を取らなければなりません。
随時試験が実施可能な会場として認定されている場所は、全国で約1,700ヶ所にものぼります。受験希望者は、随時試験会場として認定されている場所を選択することが可能です。
試験申し込みの際に「登録試験会場」のなかから希望の会場を選択すれば、その会場で試験を受けられます。
試験の日時は各会場が決める仕組みであることから、会場ごとに試験日や試験開始時間は異なるのが特徴です。
全国一斉試験は会場と試験時刻を認定組織が指定する
もうひとつのMOS試験である「全国一斉試験」は、随時試験と同様に株式会社オデッセイコミュニケーションズが運営しています。随時試験と異なるのは「受けたい試験会場が限定されている」「試験日・試験開始時刻が全国共通」という点です。
試験会場は申し込みの際に選択できますが、選択範囲は「地域」のみであり、行きたい会場に行けるとは限りません。また、試験日は月に1〜2回で主に日曜日に実施されます。
仕事などでなかなか時間が自由に取りづらい方の場合、全国一斉試験の受験は不便といえるでしょう。
MOSの試験はパソコン教室が多い
MOS資格試験は、随時試験・全国一斉試験ともに、パソコン教室が試験会場として利用されることが多いものです。その理由は、MOS試験会場の利用条件を満たしているのがパソコン教室であるためといわれています。
オデッセイにMOS随時試験会場として認定されるためには、以下の条件をクリアしなければなりません。
- 試験監督の条件「MOSエキスパートレベル資格取得者」が1人以上在籍しているか
- 会場スタッフがオデッセイ試験の説明会に参加して内容を理解しているか
- 実技で使用するパソコンが試験対応可能なスペックであるか
- 試験に適した環境(受験者・関係者以外はシャットアウト可能)であるか
- 試験会場の規模が「1試験で1人」以上の受験であったとしても対応できるかどうか
以上の条件を満たしているのが主にパソコン教室といえます。教室によっては随時試験を毎日実施しているところもあるほどです。
MOS試験の申し込み方法
MOS試験は申込方法の手順を覚えることも重要です。試験勉強のみに集中してしまうと手続きがスムーズに行えず、最悪、試験を受けられない羽目にあう可能性もないとはいえません。
では、MOS試験申し込みの詳細について、以下より説明しましょう。
随時試験の場合
随時試験で受験する場合、まずやるべきことは試験会場選びです。随時試験の会場は自由に選べるのでMOS公式サイトから探しましょう。サイトでは以下の条件で検索が可能です。
この検索方法によって、最寄りの試験会場を見つけ出せます。
ただし場所から試験会場を選んだ場合、その試験会場が試験日をあらかじめ決定しているので、自分の希望する試験日までは選べません。試験日を優先したい場合は、試験日の項目から探しましょう。
試験会場選びが終わったら、選んだ試験会場に直接連絡をして申し込みをしましょう。
試験 当日は、申し込みの日に登録した受験者IDとパスワード・受験票(会場によってはない場合もある)・身分証明書(写真付き)・学生証(学生で学割希望の場合)の持参が必須です。
受験料の料金・支払い方法は会場によって異なるので、それも直接会場に連絡した際に確認しましょう。
全国一斉試験の場合
全国一斉試験は随時試験と異なり試験日が決まっているため、MOS公式サイトから受験したい日程・地域を選んで申し込みをしましょう。申し込みは公式サイトから可能です。
そのあとの手続きの流れは以下の通りになります。
- 受験者ID登録
- 受験料の支払い(料金は科目によって異なる、支払いはクレジットカード払い)
- 支払い後に正式な申し込み手続き
- 受験票の受け取り(メールにて)
試験当日の持ち物は随時試験の時と同じです。
申し込みは試験1週間前まで
試験申し込みの期限は、以下の通りです。
- 随時試験の場合
試験当日1週間前〜10日前まで - 全国一斉試験の場合
公式サイトにて設定してある「申込受付期間」の期限内
申し込み忘れがないように、必ず期限までに申し込みをしましょう。
申し込み時の注意点
全国一斉試験の場合、支払いはクレジットカード払いのみです。それ以外の支払いは対応していないので注意が必要です。
また、以下のような点にも注意しましょう。
- 希望試験日などを間違えない、申し込みの期限を守る
- 受験者IDの登録を忘れない(これがないと当日受験できない)
- 受験科目およびバージョン指定を間違えない
- 随時試験の場合、受験時間の確認をしっかりと行う
申し込みを間違えてしまうと、試験自体受けられなくなるため、注意が必要です。
MOS試験についてのよくある質問
MOS試験に関して疑問としてよく持ち上がる項目を、以下にまとめました。その回答と併せて紹介します。
MOS試験に受験資格はある?
MOS試験は年齢や国籍などは関係なく、誰でも受けることが可能です。ただし、未成年の方や、一度不合格になった方には、以下のようなルールが適用されます。
- 未成年で受験する場合
未成年であれば、保護者の同意を得てから申し込まなければならない - 2回目以降の再受験の場合
2回目の受験で同一科目を受ける際、前回から24時間、3回目以降の受験は前回から48時間待たなければならない。(合格科目の再受験は可能、ただし2回目以降の合格の際は認定証は発行されない)
以上のルールを守らなかった場合、規約違反として資格の取り消し、マイクロソフト資格試験の受験は永久的に不可能という処罰を課せられる場合があるので、注意が必要です。
エキスパート試験(上級)だけ受けてもいい?
エキスパート(上級)レベルは、その下のランクであるスペシャリスト(一般)レベルに合格してからでなければ受験資格がないと思っている方もいるでしょう。
MOS試験はそのような段階を踏む必要はありません。スペシャリスト試験を受験して合格認定証を取得していなくても、エキスパート試験を受験することは可能です。
ただし、エキスパート試験に合格したからといっても、スペシャリストの知識・スキルも取得したわけではありません。
エキスパートとスペシャリストは試験内容が異なり、ほとんど重複していないことから、この両者は別物と考えていいでしょう。
エキスパートとスペシャリスト、両方の資格取得をすることによって、初めて総合的なスキル・知識を取得したといえます。
エキスパート試験に合格したからといって、その下のランクであるスペシャリストをおろそかにしてはいけません。
受かりやすい会場はある?
MOS資格試験は、随時試験・全国一斉試験ともに試験内容はすべて同一です。そのため会場によって「受かりやすい=試験内容が易しい」ということはありません。
ただし、会場によって試験会場の雰囲気や環境が異なるので、人によっては試験に集中しやすい・しにくいという違いはあるでしょう。
試験に集中できるか・できないかについて気をつけるポイントは、会場で使用されているパソコンです。
モニターの大きさ・解像度・キーボードやマウスのタイプが普段自宅や職場で使用しているものと違うと、それだけで違和感があり、試験に集中できない可能性もあります。
会場でどのようなパソコンを使用しているのか気になる方は、MOS公式サイトの試験概要をチェックするか、直接会場に問い合わせをしましょう。
また、会場付近の環境(人通りが多いか)、当日の受験者の人数などを会場に直接連絡をして確かめることも大切です。
受験料が高いって本当?
MOS試験はMOS2013・2016・2019、1〜3科目という選択によって、受験料が異なります。受験料は1科目の場合であると税込10,780〜12,980円、3科目だと税込32,340〜38,940円です。
3科目で40,000円以内で収まり、学割であるとさらに割引になりますが、MOSと合格率と近しい、日商PC検定と比較しても、高額と言えるでしょう。
そのため、試験は一発合格を狙い、準備する方がほとんどです。
まだ自信がないなら通信講座・パソコン教室を使ってみてもいいかも
MOS試験の勉強は、書籍やネットを見ての独学・知り合いに教えてもらうなど、さまざまな方法があります。真面目に勉強に励みながらも、なかなか自信がつかない方もいるでしょう。
そのような方におすすめなのが、通信講座やパソコン教室に通う学習方法です。
通信講座やパソコン教室を利用すれば、パソコンやネット、MOS資格に精通した先生が丁寧に教えくれ、疑問点があってもすぐに対応してくれます。MOS資格試験の勉強にも手応えを感じられるでしょう。
では、次より当ページがおすすめする、MOS資格試験の強い味方となってくれる通信講座・パソコン教室を5つ紹介しましょう。
ユーキャン
公式サイトで詳しく見る
おすすめポイント:サポート延長もできて利用者に寄り添う親切指導
「生涯学習」を掲げて、趣味から実用性のあるものまで多様な通信講座をそろえているのが、ユーキャンです。ユーキャンが用意したマイクロオフィススペシャリスト講座は、わかりやすい内容の教材によって、エクセル・ワード初心者の方でも安心して学習が進められます。
おすすめポイント
- サイト内で講座との相性が確認できる「相性診断」が無料で使用可能
- 説明ステップが細分化されてわかりやすい内容の教材
- スムーズな学習プランにより効率的、なおかつ楽しみながら実力アップ
- わからない点は講師に相談可能、親切かつ丁寧な回答を受けられる
- PCのまったくの初心者でも基本から体系的に学習できる
- スマホで重要ポイントの解説の閲覧が可能
- 指導サポートの期間延長が可能(最長8ヶ月)
基本情報
コース名・料金 | 【MOS365&2019 一般・上級一貫】 ・Word&Excel両方コース:49,000円 ・Wordコース:30,000円 ・Excelコース:30,000円 【MOS365&2019 上級レベル】 ・Word&Excel両方コース:31,000円 ・Wordコース:17,000円 ・Excelコース:17,000円 【MOS365&2019 一般レベル】 ・Wordコース:16,000円 ・Excelコース:16,000円 |
教材の特徴 | ・WordやExcelが初めてでもわかりやすいテキスト ・実際のパソコン画面の図が豊富で無理なく理解可能 |
サポート内容 | ・わからないことがあったら講師に質問可能 ・学習期間を無料で延長可能 |
受講形態 | オンライン |
受講期間 | 1~4カ月(コースによって異なる) |
公式サイトで詳しく見る
資格の大原
おすすめポイント:最短8時間でマスターできる!
CMなどの宣伝で知名度抜群の大原は、目的・技量に合わせて3つ、MOS試験コースが用意されています。
おすすめポイント
- 簡単な入力・マウス操作ができれば初心者でも無理なく受講できる
- 料金が低価格なので気軽に始められる
- 教材には本試験と同様の模擬テストが付属、本番同様のテストが受けられる
- 通学・通信ともに講師陣が質問対応、どんな小さな疑問も解決
- 開校日を過ぎていても途中から参加可能
- 講義を欠席しても後日、個室視聴ブースで補講が可能(有料)
基本情報
コース名・料金 | ・MOS3科目パック:50,000円 ・MOS Word&Excel2科目パック:35,600円 ・MOS Word365&2019試験対策コース/MOS Excel365&2019試験対策コース/MOS PowerPoint365&2019試験対策コース:各19,300円 |
キャンペーン | 大原受講生割引 |
教材の特徴 | 「日経BP社」「オデッセイコミュニケーションズ」の人気書籍を使用 |
サポート内容 | ・電話やメールなどでの質問対応 ・万一欠席しても安心の映像補講 ・途中入学・随時入学対応 |
受講形態 | オンライン、通学、映像通信 |
受講期間 | 24回 |
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パソコン教室のAVIVA
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おすすめポイント:インストラクター350名がMOS資格保有者!安心のサポート
CMなどでおなじみのパソコンスクール・アビバで行っているMOS講座は、全国90校から選べる通学型・オンラインの2種類があります。
おすすめポイント
- 合格率91%以上、年間4,000人以上がMOS試験に合格という実績
- MOS資格取得のインストラクターによるわかりやすい、優しい指導
- 資料請求・無料体験の予約者にお得な特典あり
- 受講者一人ひとりの能力に合わせたアドバイス
- 最短2週間で講座完了なので、時間がない人も安心
- 通学している場所で試験も受けられるので、安心して受験できる
- 資格取得後の就業サポートもあり
基本情報
コース名・料金 | ・Excel対策:34,800円 ・Excel Expert対策:34,800円 ・Word対策:34,800円 ・Word Expert対策:34,800円 ・PowerPoint対策:34,800円 ・Access対策:34,800円 ※教材費別途 |
サポート内容 | ・直接講師に質問可能 ・受講生一人ひとりの理解度に応じた指導 |
受講形態 | オンライン、通学 |
受講期間 | 1~4カ月(コースによって異なる) |
合格実績 | 91%以上(2020年ののべ合格者数) |
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ヒューマンアカデミー
おすすめポイント:受講期間の延長により自分のペースで学べる
ITに限らずあらゆる分野の講座を全国で行っているヒューマンアカデミーは、MOS資格にITパスポート資格を加えた2つのコースが用意されています。
おすすめポイント
- 業界トップクラスの合格者の輩出(累計16,028名)
- テキストと動画による指導でわかりやすく、効率的な学習が可能
- 通常3ヶ月コースが最大6ヶ月まで延長、無理のないペースで学習可能
- 実際の試験問題に基づいた教材により、本番同様の試験の体験ができる
- ノートパソコン無料提供などのお得なキャンペーンもあり(期間・人数限定)
- 資格取得後も就職相談・系列グループによる求人案内のサポートあり
- サイト内にあるカレンダーで試験日もチェックも可能
基本情報
コース名・料金 | MOS Excel 2016試験対策講座/MOS Word 2016試験対策講座/MOS PowerPoint 2016 試験対策講座:各27,180円 |
教材の特徴 | 日経BP社の「MOS攻略問題集」を使用 |
サポート内容 | オンラインで質問可能 ZOOMで通話+画面共有で問題解決 講義映像をどこでも見られるe-ラーニング |
受講形態 | オンライン、通学 |
受講期間 | 2カ月 |
合格実績 | 平成12~26年度スペシャリスト合格16,028人 |
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Winスクール
おすすめポイント:個人レッスンで、一発合格を難なく目指せる!
Winスクールでは、エクセル・ワードなどの講座が単体で用意されていて、しっかりと基礎を学べます。MOSコースは、単体講座修了者でなければ受講することはできません。
おすすめポイント
- 合格率99.3%の業界屈指の合格率
- 年間17,000人が受講する圧倒的な信頼と実績
- 受講者の9割が初心者なので、未経験者でも安心
- 料金が割引にあるキャンペーンもあり(期間限定)
- 個人レッスンのため、無理のないペースで学習が進められる
基本情報
コース名・料金 | 〇ExcelまたはWord ・スペシャリスト:115,500円 ・エキスパート:138,600円 〇PowerPoint:115,500円 〇Access:150,700円 〇MOSマスター(Exce/Word):各176,000円 〇MOSエキスパート2科目:235,400円 〇Excel&Word MOSマスター:296,120円 〇入学金:9,900円 〇各教材費:6,600円~15,400円 |
教材の特徴 | ソフトのバージョンを2019/2016から選択 |
サポート内容 | ・企業向け研修対応 ・就職サポート オンライン ・質問掲示板で授業時間外も疑問解消 ・講座専用PCをご用意 |
受講形態 | Access以外オンライン可、通学 |
受講期間 | 3ヶ月~9ヶ月 |
教育訓練給付金 | 〇MOSマスター(Exce/Word) 〇MOSエキスパート2科目 〇Excel&Word MOSマスター |
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まとめ
MOS資格試験で重要なのは学習によるスキル・知識の取得ですが、資格試験をどこで行っているのか、試験にはどのような種類があるのか、試験の手続きはどうすればいいのかという点も、しっかりと把握する必要があります。
いくら密度の高い学習を日々がんばっていても、手違いにより肝心の試験を受験できなかったら、今までの努力は無駄になってしまいます。しっかりと試験に関する詳細も頭に入れておきましょう。
また、独学による試験勉強に行き詰まった場合は、スクール・通信講座の利用もおすすめです。MOSに精通した講師により的確なアドバイス・サポートを受けられます。
MOSはあらゆる分野で役に立つニーズのある資格です。ぜひ試験に合格して資格取得を実現させてください。