医療脱毛は8回プランでも不足？完了までの目安と回数短縮のコツ、おすすめクリニックを紹介

　医療脱毛はサロン脱毛に比べ効果が高く、脱毛完了までの回数が少なく済みます。しかし、ネット上には「8回プランが終わっても脱毛が終わらなかった」との声も見られ、実際に少ない回数で終わるのか、疑問を感じている人もいるでしょう。

　本記事では、医療脱毛は8回では足りないと言われる原因や、完了までの回数を短縮させるコツを解説していきます。記事の後半では、レディース、メンズそれぞれのおすすめの医療脱毛クリニックも紹介するので、これから脱毛を考えているという人はぜひ参考にしてください。

※本記事はアーバンライフメトロが独自に記事を制作し、クリニック紹介にはアフィリエイトプログラムの協力をいただいています。

　医療脱毛クリニックでは、5〜8回コースが用意されていることが多いです。そのため、多くても8回程度通えば、毛が完全になくなるのでは？と考える人も多いでしょう。しかし、8回通っても毛がなくならない！という人もいるようです。

　

　中には8回以上通っても効果が感じられない、との声も見られました。では、なぜ複数回通ってもムダ毛が完全になくならないのでしょうか？ここからは、医療脱毛で複数回通っても脱毛が完了しない理由について解説していきます。

　医療脱毛で複数回通う必要があるのには、次のような理由があります。

1. 成長期のムダ毛にしか効果がないから
2. 毛周期が部位によって違うから
3. ムダ毛の密度、根深さ、毛周期に個人差があるから

　なぜ、上記の3点が医療脱毛を長引かせる原因となっているのか、解説していきます。

　医療脱毛は、成長期のムダ毛にしか効果がありません。ムダ毛は、成長期→退行期→休止期のサイクルを繰り返しています。このサイクルのことを「毛周期」と言います。成長期の毛は全体の10～15％程度で、効果の出ない退行期、休止期の毛が大半を占めています。従って、すべての毛が成長期を迎えるまで、複数回にわたってレーザーを当てる必要があるのです。

　

　では、なぜ成長期のムダ毛にしか効果がないのでしょうか？そもそも医療脱毛では、ムダ毛に含まれているメラニン色素に熱を発生させ、その熱でムダ毛を作る組織を破壊することで、新しくムダ毛が生えてこないようにしています。成長期の毛は、メラニン色素を多く含んでいて、かつ毛根にある毛乳頭としっかりつながっています。そのため、医療脱毛による効果が出やすくなります。反対に、メラニン色素が少なく、毛乳頭が離れている退行期、休止期の毛には効果がありません。

　毛周期の長さは、部位によって大きく差があります。前述したように、医療脱毛は成長期の毛にしか効果がありません。そのため、できる限り脱毛に通う回数を減らすには、成長期の毛が生えそろうタイミングに合わせてクリニックに通う必要があります。

　しかし、毛周期の長さは部位によって違うので、全身同じタイミングで脱毛をすると、効果の出方にばらつきが出てしまうのです。特に、毛周期の長い腕やワキは、脱毛が完了するまでに時間がかかりやすいです。

　しかし、だからといって部位ごとに施術日を変えるわけにもいかないので、効果の薄い部位は追加照射する必要があり、トータルでかかる回数が多くなってしまいます。

　部位別の毛周期の目安は以下の表を参考にしてください。

部位	毛周期
ワキ	約2～3カ月
腕	約3～4カ月
脚	約1.5～2カ月
VIO	約1.5～2カ月
顔	約1～2カ月

　先ほど部位別の毛周期を紹介しましたが、毛周期には個人差があり、すべての人に当てはまるわけではありません。毛周期が長い人は、毛周期が短い人と同じ間隔で通院すると回数が多くなってしまいます。

　肌の色や肌質も脱毛に時間がかかる要因のひとつです。肌の色が濃い人は、肌に含まれるメラニン色素が多いため、安全のためレーザーの出力を下げなくてはなりません。肌が弱い人や敏感肌の人、肌が乾燥している人も、同じく低出力で照射する必要があるため、回数は多くなってしまいます。また、毛量が多い人も回数が多くなる可能性が高くなります。

　前述したとおり、部位によっても効果の出やすさ、必要な回数は異なります。ここからは、顔、ワキ、腕・脚・体、VIOの、それぞれの自己処理の負担軽減・自己処理不要までの回数の目安とその理由について解説します。

部位	自己処理の負担軽減	自己処理不要
顔	5～8回	10回以上
ワキ	5～8回	8回以上
腕・脚・体	5～8回以上	8回以上
VIO	5～8回以上	10回以上

　顔は、比較的脱毛完了までに回数が多く必要な部位です。自己処理が容易になるまでは5～8回程度ですが、産毛がまったく生えてこないようにするには10回以上通う必要があります。顔の脱毛完了までに時間がかかる理由は、濃い毛よりも産毛が多いことです。先述したように、脱毛のカギを握っているのはメラニン色素です。そのため、メラニン色素の少ない産毛は、効果が出るまでに時間がかかりやすくなります。ただし、産毛の脱毛が得意な蓄熱式の脱毛機を使用すれば、産毛の多い顔も効果が出やすくなります。脱毛機の種類については後ほど詳しく解説します。

　産毛が多い顔とは反対に、ワキは濃い毛が多いため比較的効果を感じやすい部位です。8回以上通えば、自己処理の必要がなくなるでしょう。また、ワキはほかの部位より回数が少なく終わることが多いので、ワキ脱毛はほかの部分脱毛に比べ、価格が安いクリニックも多いようです。

　腕、脚、体も効果が感じられやすい部位です。5～8回で自己処理が楽になり、8回以上通えば自己処理の必要がなくなるでしょう。ただし、産毛の多い背中や、毛周期の長い腕は、人によっては時間がかかってしまいます。また、見える毛をなくしたいのか、産毛までつるつるにしたいのかによって、効果を感じるまでの期間には個人差が出ます。

　VIOは脱毛完了までの回数が多くなりがちな部位です。VIOは濃い毛が多いので、効果が出やすいのでは？と思うかもしれませんが、毛量が多い分、脱毛完了までは10回以上かかることが多くなります。また、IOラインは黒ずみが多く、敏感なため痛みが強い部位です。そのため、レーザーの出力をほかの部位よりも抑えることが多い点も、回数がかかってしまう理由のひとつです。

　レディースよりも、メンズ医療脱毛のほうが回数が多くなりがちです。その理由は、男性ホルモンの量にあります。体毛の濃さは、男性ホルモンと密接な関係にあります。男性の男性ホルモンの量は女性の約10倍あるため、女性よりも毛量が多く、ムダ毛が生える範囲も広くなります。そのためメンズ医療脱毛は、一般的にレディースよりも回数が多くなるのです。

　医療脱毛で効果が出にくいと感じる理由は、部位や体質の差が関係していることがわかりました。では、医療脱毛の効果を最大限高め、通院回数を減らすにはどうすればよいのでしょうか？ここからは、医療脱毛を始める前に知っておきたい、医療脱毛を効果的にするポイントを三つ紹介していきます。

　日々の自己処理も、やり方次第では脱毛完了までの期間を長引かせてしまう原因となってしまいます。では、どのようにムダ毛処理をすればよいのでしょうか？もっともおすすめの自己処理の方法は、電気シェーバーです。電気シェーバーは比較的肌への負担が少ないため、医療脱毛中でも影響が出にくい方法です。

　一番避けるべき自己処理の方法は、毛抜きや脱毛ワックスです。毛抜きや脱毛ワックスのように、ムダ毛を根元からなくしてしまう自己処理方法は、レーザーが反応しなくなってしまいます。また、毛周期の乱れや肌荒れの原因にもなるので、絶対に避けるようにしましょう。カミソリも、肌への刺激が強く、バリア機能の低下や乾燥の原因となってしまいます。もしカミソリで自己処理をする場合は、ジェルやクリームを塗り、肌への負担を極力減らすようにしましょう。

　医療脱毛中は特に、保湿や紫外線対策をしっかり行うようにしましょう。保湿を怠り、肌の水分量が低下すると、レーザーの熱が毛根に届きにくくなり、脱毛の効果を下げてしまいます。肌が乾燥していると痛みを感じやすく、肌トラブルのリスクも増加するため、レーザーのパワーを下げざるを得なくなります。また、日焼けをしていると、レーザーの熱が分散してしまいます。日焼けしている肌へのレーザー照射はやけどのリスクも高いため、場合によっては施術できないかもしれません。日ごろから、日焼け止めを塗り直したり、日傘をさしたりといった紫外線対策を十分に行うようにしましょう。

　部位や毛の濃さによって、脱毛器の種類を変えることもポイントです。脱毛方式には、熱破壊式と蓄熱式の2種類があります。熱破壊式は、太く濃い毛が得意です。1〜2週間程度の短期間で毛が抜けますが、蓄熱式に比べ痛みが強い点がデメリットです。蓄熱式は、産毛にも効果的な脱毛機です。痛みも熱破壊式に比べ弱いですが、毛が抜けるまでに3〜4週間程度かかってしまいます。

　また、レーザーにもいくつか種類があります。主なレーザーの種類は、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの3種類です。アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザーは波長が長く、太く濃い毛が得意です。ダイオードレーザーは中間的な波長のため、毛質や肌質に関係なく照射できます。

　多くのクリニックで、部位によって脱毛機を使い分けています。クリニックによっては、熱破壊式と蓄熱式を切り替えられる機器を使用している場合もあります。以下の表はそれぞれの脱毛機の特徴と適した毛質の一覧です。自分で脱毛機を選択できるクリニックもあるので、脱毛機を選択する際は、ぜひ参考にしてください。

名称	特徴	適した毛質
ジェントルマックスプロ	レーザー：ヤグレーザー 痛み：強め	根深い毛が得意
ライトシェアデュエット	レーザー：ダイオードレーザー 痛み：ふつう	太い毛にも細い毛にも効果あり
メディオスター Next PRO	レーザー：ダイオードレーザー＋ヤグレーザー 痛み：弱め	産毛、金髪

　医療脱毛では、コースが終了しても脱毛が完了しなかった場合、通常の単発プランよりも割安で追加照射を行えるのが一般的です。5回コースを契約したけれど足りなかった…といったケースも多々あるので、クリニック選びの際は追加照射の料金も必ず確認しましょう。以下の表は、大手クリニックの追加照射の部位別の料金相場です。クリニックを選ぶ際の参考にしてください。

部位	追加料金相場
全身	36,000円～49,000円
VIO	16,000円～24,000円
顔	16,000円～27,000円
腕	16,000円～20,000円
脚	18,000円～22,000円

　まずは、レディースの医療脱毛におすすめのクリニックを七つ紹介していきます。対応している部位や回数プランの豊富さ、追加照射の料金や使用する脱毛機の種類などについて解説するので、医療脱毛を始めたいと考えている女性はぜひ参考にしてください。

クリニック名	特徴	全身脱毛の料金	完了までの期間	キャンペーン	脱毛方式	シェービング代	キャンセル料	営業時間
エミナルクリニック	産毛にも効果がある脱毛機を使用 ▶公式サイト	5回119,000円	5カ月～	デビュープランあり	蓄熱式・熱破壊式	ー	ー	店舗によって異なる
FREY-A（フレイア）クリニック	蓄熱式脱毛機で痛みが少ない ▶公式サイト	5回：173,800円	1年〜1年半	初回割　乗り換え割　ペア割　セット割　学生プラン	蓄熱式	ー	予約日の2営業前20時まで無料	平日 12:00～21:00 土日祝 11:00～20:00
リアラクリニック	肌へのダメージが少ない ▶公式サイト	5回 141,900円	ー	学割・ペア割・乗り換え割・友達紹介	蓄熱式	背面3部位無料	無料	11:00～20:00 ※横浜院のみ異なる （休診日：各店）
リゼクリニック	毛質や肌質に合わせて脱毛機を使用 ▶公式サイト	5回192,000円	ー	学割・ペア割・乗り換え割・だれでも割・定額pay・HPリニューアル特別プラン	蓄熱式・熱破壊式	剃り残し分無料	無料	店舗によって異なる
湘南美容クリニック	コースの期限がない ▶公式サイト	6回244,200円	ー	SBCポイント会員制度・学割・平日割・乗り換え割	蓄熱式・熱破壊式・IPL方式	剃り残し10分無料	予約日2日前まで無料	店舗によって異なる
レジーナクリニック	マシンを使い分け、痛みが少ない ▶公式サイト	5回207,900円	7.5カ月～	ー	蓄熱式・熱破壊式	手の届かない範囲は無料	予約日の2営業前20時まで無料	平日：12:00〜21:00 土日祝：11:00〜20:00
グロウクリニック	全身脱毛は4つの組み合わせのコースが選べる	5回：88,000円	ー	ペア割 ・学割・乗り換え割・紹介割	蓄熱式・熱破壊式	手の届かない範囲無料	無料	10:00～19:00

　次は、メンズ医療脱毛におすすめのクリニックを五つ紹介します。各クリニックの特徴、おすすめポイントや回数プランの豊富さ、追加照射のしやすさ、使用する脱毛機などについて解説するので、医療脱毛を検討中の男性はぜひ参考にしてください。

クリニック名	特徴	施術スタッフ	ヒゲ脱毛の料金	全身脱毛の料金	VIO脱毛の料金	完了までの期間	キャンペーン	脱毛方式	シェービング代	キャンセル料	営業時間
メンズエミナル	ヒゲ・ワキ・VIOの麻酔が無料 ▶公式サイト	男性または女性	3部位 6回：38,000円～	5回206,800円	5回78,000円	5カ月～	学割・乗り換え割・ペア・紹介割	ー	ー	ー	店舗によって異なる
メンズリゼ	コースの有効期限が5年 ▶公式サイト	男性または女性（VIOは男性が担当）	5部位：5回89,800円	5回269,800円	5回99,800円	–	学割・だれでも割・ペア割・乗り換え割・定額プラン	蓄熱式・熱破壊式	剃り残し分無料	無料	店舗によって異なる
レジーナクリニックオム	麻酔が何回でも無料 ▶公式サイト	男性または女性	3部位 6回：64,680円～	5回：272,800円	5回：111,000円	10カ月～	ー	蓄熱式・熱破壊式	剃り残し分無料	2営業日前の午後8時以降・施術1回分消化	平日 12:00〜21:00 土日祝 11:00〜20:00
ゴリラクリニック	0円保証でコース料金以外すべて無料対応 ▶公式サイト	男性または女性	3部位 6回：96,580円～	5回354,800円	5回153,800円	1年半～	学割・乗り換え割・ペア割・同時割・平日割・トライアルプラン	蓄熱式・熱破壊式	剃り残し・手の届かない範囲無料	ー	11:00～20:00
メンズリアラ	2つの全身脱毛プランでニーズに応える ▶公式サイト	女性	3部位 5回：99,000円～	5回：258,000円	5回：99,000円	–	学割　ペア割 乗り換え割　紹介割 トライアルプランあり	蓄熱式	背面3部位無料	無料	11:00〜20:00 ※横浜院のみ異なる

　医療脱毛は、8回では足りなかったという人も多くいます。8回で医療脱毛が完了しない理由としては、そもそも脱毛は成長期の毛にしか効果がないこと、毛周期が部位によって違うこと、ムダ毛の密度や根深さ、毛周期に個人差があることの3点が挙げられます。毛周期を無視して短いスパンで施術してしまうと、余計に回数がかさんでしまうのですね。ただし、毛周期は見極めが困難なので、思っていたより回数が多くなってしまうことも想定して、回数プランが多いクリニックやお得に追加照射を受けられるクリニックを選ぶと良いでしょう。

　

　また、できるだけ施術の回数を減らすコツとして、日々のムダ毛処理のやり方に気を付ける、保湿や紫外線対策をしっかり行う、部位ごとに脱毛機の種類をわける、の三つがあります。肌荒れをしていると痛みを感じやすく、場合によっては施術ができなくなってしまうので、スキンケアにはいつも以上に気を使いましょう。また、熱破壊式は濃く太い毛に効果的、蓄熱式は産毛にも効果がある、のように脱毛機によって得意な部位が異なるので、クリニック選びの際は使用している脱毛機の種類にも着目してください。