中医学を学ぶ方法 おすすめの本・講座を紹介

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中医学を学ぶ方法 おすすめの本・講座を紹介

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アーバンライフ東京編集部

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中医学をこれから学ぶ人のために、勉強法とおすすめの講座を紹介。中医学・薬膳・漢方の講座は通信・オンラインで受講・受験できるものが多いため、中医学を学ぶ目的に応じて講座を選ぶのがおすすめ。中医学の資格取得は仕事に活かせるため、まずは資料請求をしてみましょう。

「体が冷える」
「何となくいつも元気がない……」
「でも薬に頼るのは何だかこわい」

 慢性的な体調不良がきっかけで中医学に興味を持った方が多いのではないでしょうか。
 しかし中医学と一口に言っても、鍼灸、漢方、薬膳など中医学は奥が深く、初学者の方はどこから手を付けて良いのかわからないかもしれません。
 また、資格を取った後、実際に仕事に活かせるのか不安にお思いの方もいらっしゃるでしょう。
 本記事では中医学をこれから学びたい方向けに

  • おすすめの勉強法
  • おすすめの講座

 を紹介していきます。中医学をこれから学ぶ方でも取得できる資格もたくさんありますので、自分に合った勉強法・スクールを見つけていきましょう。

※本記事はアーバンライフメトロが独自に記事を制作し、スクール紹介にはアフィリエイトプログラムの協力をいただいています。

中医師について学ぶならおすすめの勉強法は?

 中医学について学びたいけれど、どこから手をつけていいものか、そもそも中医学って何なんだろう?とお思いの方も多いのではないでしょうか。

 「まずは独学で勉強してみたい」「中医学とは何かを知りたい」「スクールや講座に通う費用がない」そんな方におすすめは、市販の本を使った学習法です。

 医師・薬剤師・登録販売者資格をすでに持っていて、ご自身の専門性を高めたい方におすすめなのは中医師専門スクールへの通学です。

 食や体に興味があり、飲食業やトレーナー、サロン経営をしている方へのおすすめは薬膳・漢方の講座受講と資格取得です。

 受講期間や受講費も記載していますので、ご自身に合った方法で中医学を学んでいきましょう。

本やネットから独学で勉強する

「中医学って何?」
「スクールに通う時間・お金がもったいない」
 という方におすすめなのが、本やインターネットを使った学習法です。

 実はインターネットサイトやSNSでも中医学についてさまざまな情報を集めることができます。初学者の方はインターネットで情報収集してから、具体的に何を勉強していきたいのかを深掘りしていってもいいかもしれません

 また、本には情報を俯瞰できるという利点があります。
 そこで、ここからは中医学初学者におすすめの本を紹介します。気になる本があれば、ネット上で試し読みをしてみたり、書店で実際に手に取ってみたりしましょう。

【中医学初心者でも安心】:実用中医学―一冊でわかる基礎から応用

著者: 辰巳洋
出版社: 源草社
これから中医学を学ぶ人向けの本。専門用語を簡単な言葉で解説しているため
「中医学・薬膳が何か実はよくわからない」
「何から勉強すればいいのかわからない」
という方におすすめです。

【中医学のバイブル】:オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の 教科書

著者:平馬直樹 (監修)、 浅川 要 (監修)、 辰巳 洋 (監修)
出版社:ナツメ社

 中国の自然哲学思想から東洋医学の診察・治療まで、漢方と鍼灸についてわかりやすく図解したまさに東洋医学の「教科書」。
 初学者から医療者まで、東洋医学を学ぶなら持っておきたい一冊です。

【薬膳をしっかり勉強したい人に】:実用中医薬膳学

著者:辰巳洋
出版社:東洋学術出版社
 薬膳について体系的に学べる総合テキスト。中医薬膳学に基づいた合理的な食事を学べます。まったくの初学者が読むには難易度が高いため、中医学の基礎を勉強してから手に取るのがおすすめです。

中医学のスクールで学ぶ

 ここまで独学で中医学を学びたい方に向けておすすめの本を紹介してきました。
 しかし、中医学は専門用語や独特の概念が多く、初学者の方が独学で勉強しようとすると挫折してしまうかもしれません。
 そこでおすすめなのがスクールへの通学です。
 スクール通学はお金もかかりますが、独自のカリキュラムで勉強できるため、独学で勉強するより短期間で効率的に中医学を学ぶことができます

 ここからは中医学を学ぶためのスクールをご紹介します。
 中医学スクールには

  • 専門のカリキュラムで効率的に中医学を学べる
  • 疑問を講師や先生に質問できる
  • 仲間がいるため挫折しにくい

 というメリットがあります。
 「行ってみたい」「自分に合いそう」というスクールがあれば資料請求してみましょう。

中医学を学べるスクール一覧

 中医学スクールに行ってみたい!と思っても、

  • どんなスクールがあるのか
  • スクールでは何を学ぶのか
  • 資格は取れるのか
  • 学費はいくらか

 など、わからないことが多いのも事実です。

 そこでここからは中医学を学べるスクールをご紹介します。
 これからご紹介するスクールでは中医学を専門的に学べるほか、試験に合格した場合、国際中医師(別名:国際中医専門員)の資格を取ることができます。
 国際中医師とは、中国政府衛生部の関係機関「世界中医薬学会連合会」認定資格です。しかし、この資格を持っていても日本では医療行為ができません。
 したがってこの資格は医師や薬剤師の方向けではありますが、試験合格や資格取得を目標にすることで勉強のモチベーションアップにつながるかもしれません。

スクール名日本中医学院中医学アカデミー黒龍江中医薬大学日本校本草薬膳学院イスクラ​中医薬研修塾
コース名中医中薬専攻科 普通科/通信科国際中医師試験 資格取得講座臨床中医師コース国際中医師研究科コース不明
金額不明396,900円1,985,000円不明880,000円
住所東京都文京区本郷1-8-2不明東京都渋谷区渋谷1-15-12東京都中央区日本橋兜町22番6号東京セントラルプレイス2階東京都中野区中野 3-34-4 イスクラ中野ビル

仕事に活かしやすい資格について

 国際中医師(国際中医専門員)が医師・薬剤師の方向けの資格と聞いてがっかりした方もいるかもしれません。
 しかし、最近の健康意識の高まりで中医学・薬膳に興味へのニーズが増えていることから、最近では医師・薬剤師ではない一般の方向けの中医学資格も増えてきています

 中医学には漢方・薬膳をはじめとしたさまざまな資格・講座があり、受講方法やカリキュラムもさまざまです。
 どの講座でも中医学の基本の考え方と薬膳の基礎知識、食事への活かし方など、さまざまな中薬膳学の知識も身に着けられます。
 仕事や生活に活かすのであれば、専門的な国際中医師(国際中医専門員)よりもむしろおすすめかもしれません。
 自分に合った講座を見つけていきましょう。

初心者から専門家まで幅広く学べるおススメの講座

 中医学をまずは学んでみたいと考えている方へのおすすめは、民間資格の講座と資格取得です。
 近年の健康意識の高まりもあり、病気の予防や症状の改善に役立てる目的で、中医学にはさまざまな講座が開講されるようになりました。
 初学者にも専門家が基本から丁寧に解説しており、手軽に学べる上にしっかりと知識を身に着けられる講座もたくさんあります。
 ここからは手軽に始められて仕事に活かせる講座をご紹介します。

講座名健康ソムリエ講座漢方アドバイザー養成講座薬膳コーディネーター講座薬膳マイスター(和漢薬膳師)養成講座薬膳初級講座薬膳インストラクター資格取得講座中国漢方ライフアドバイザー資格取得講座漢方養生指導士 ベーシックコース温活薬膳料理士講座
取得できる資格名健康ソムリエ漢方アドバイザー薬膳コーディネーター和漢薬膳師(薬膳マイスター)薬膳アドバイザー薬膳インストラクターJADP認定 中国漢方ライフアドバイザー漢方養生指導士温活薬膳料理士
料金・対面講座:148,500円
・e-learning講座: 88,000円
108,000円44,000円38,700円192,000円39,600円39,600円・通学:42,000円
・オンライン:37,800円
・通信:37,800円
33,000円
サイトリンク公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

健康ソムリエ講座

 健康ソムリエ講座では 中医学をはじめ、和漢、アーユルヴェーダまで伝統医学と現代医学の両方の理論を学び、「正しい健康状態」「心身のバランス」「あたためる手法」について理論・手法を学ぶことができます。主にあたためにフォーカスしたカリキュラムで、食事・運動・睡眠からあたためる手法の理論と実践を学びます。

おすすめポイント

  • 受講方法が選択できる
  • 会社員だけでなく、幅広い職業の人が講座を受けている
  • 理論と実技の両面から、健康ソムリエの知識を深められる

健康ソムリエの試験について

 健康ソムリエの資格を取得するには、まず対面もしくはe-ラーニングのいずれかで、講座を受講します。受講後に、WEBによる認定資格試験を受け、合格すると認定証が発行されます。

 対面での講座の場合は3日間にわたって行われ、講座終了後2週間以内にWEB受験を行います。
 e-ラーニングの場合は、3カ月以内にWeb受験を行います。パソコンやiPadなどを持っていない人は、希望により会場での受験も可能です。

講座名健康ソムリエ講座
取得できる資格名健康ソムリエの認定
受講期間・対面講座:計3回
・e-learning講座:3カ月
上位資格
試験方法
試験会場web試験
受験料受講料に含まれる
合格基準公表なし
合格率公表なし
講座運営会社オアシス株式会社
サポート体制対面講座かe-learning講座基礎から実技の応用までを講座受講後もしっかりサポート
サイトURL公式サイト

こんな人におすすめ

  • 身体の冷えが気になる人
  • 心身のバランスを整えたい人
  • 中医学だけでなく、アーユルヴェーダ・和漢等の伝統医療も学びたい人
  • 身体の内面からキレイを目指す人
  • 家族の健康が気になる人

漢方アドバイザー養成講座

 漢方アドバイザーとは、漢方のプロとして、患者さんの症状に合った漢方を提案できる資格で、日本技能開発協会が認定しています。

 西洋医学での治癒が難しい症状を改善するために、あらゆる現場において漢方薬のニーズが高まっています。薬剤師に対して、漢方の知識を求められる場面も増えており、一般の人だけでなく漢方アドバイザーの資格を取得する薬剤師も増えています。

おすすめポイント

  • 身体全体の調子を整えるための漢方使用法が学べる
  • 薬剤師が資格を取得すると、患者さんや他の医療従事者から信頼を得られる
  • 飲食業界や食品開発に役立てられる
  • 日本技術開発協会の講座は最短2週間で資格認定証が取得できる

漢方アドバイザーの試験について

 漢方アドバイザーは、ラーキャリが運営している講座を修了すると、資格試験を受験することができます。ラーキャリの資格認定は、JSADA(一般社団法人日本技能開発協会)が定めている基準を満たしているため、自宅での受験が可能です。

講座名漢方アドバイザー資格取得講座
取得できる資格名漢方アドバイザー
受講期間10カ月
上位資格漢方支援 薬剤師
試験方法選択、穴埋め、記述
試験会場自宅受験
受験料11,000円
合格基準70点以上
合格率公表なし
講座運営会社株式会社RIGWORKS
サポート体制通信講座
三つのカリキュラム構成
学習期間の制限なし
サイトURL公式サイト

こんな人におすすめ

  • 薬剤師資格をすでに持っている
  • 登録販売者資格を持っている人
  • 漢方についての知識を深めたい人
  • 自分の不調に合わせた漢方薬を選びたい人

薬膳コーディネーター講座

薬膳コーディネーターバナー

 薬膳コーディネーターとは、薬膳に対する知識を深め、日々の食事や暮らしに活かす薬膳のスペシャリストです。国家資格ではありませんが、薬膳コーディネーター講座を修了し資格試験に合格すると、主催団体の本草薬膳学院に編入し、薬膳をさらに深く学ぶこともできます。

 薬膳コーディネーターはユーキャンの通信講座で受講できるため、忙しい方でも自分のペースで受講、資格取得を目指すことができます。
テキストは基礎知識をコンパクトにまとめた2冊で、100種類のレシピ集、土鍋、舌診ボード、ハンディ用語集が副教材となっています。
 知識を深めるための添削課題が3回ついているため、独学ではわからない点を講師に質問できるのが嬉しいポイントです。

おすすめポイント

  • 合格率がほぼ100%である
  • 講座受講者試験まで全て在宅で対応可能
  • 資格取得後は、一部割引価格で本草薬膳学院へ編入できる

薬膳コーディネーター の試験について

 薬膳コーディネーターは、指定の通信講座の受講と資格試験(最終課題)の合格により資格が取得できます。

 薬膳コーディネーター講座の標準的な学習期間は4カ月程度です。
 薬膳コーディネーター資格を取得した場合は「本草薬膳学院」への編入が可能となる上、一部学費が割引されます。

講座名薬膳コーディネーター講座
取得できる資格名薬膳コーディネーター
受講期間4カ月
上位資格
試験方法マークシート方式
試験会場在宅受験可能
受験料無料
合格基準60%以上
合格率公表なし
講座運営会社ユーキャン
サポート体制添削指導専用スケジュール12カ月学習サポート
サイトURL公式サイト

こんな人におすすめ

  • 家族の健康が気になる人
  • 身体の内側からキレイを目指す人
  • 薬に頼らず体質改善したい人
  • 飲食業界で働く人
  • 薬膳の知識を手堅く学びたい
  • 実際に料理を作って薬膳を実践してみたい

薬膳マイスター(和漢薬膳師)養成講座

 薬膳マイスターは、日本の気候風土に合った「和漢膳」の基礎理論を学ぶことができます。
 日本初の薬膳コースがある料理学校「板倉料理学院」が母体であることから、特に料理で薬膳を実践したい方におすすめの講座です。

 講座は通信で行われるため、自分のペースで受講ができ、4回の課題提出を通して学習を深めます。平均的な受講期間は4カ月ですが、4カ月で終わらなかった場合無料で6カ月の延長が可能です。

おすすめポイント

  • 日本人向けにアレンジした、和漢膳のプロフェッショナルになれる
  • 期間を過ぎても受講でき、忙しい人でも無理なく勉強が続けられる
  • スクールなどに出かけず、自宅で資格取得が目指せる

薬膳コーディネーター の試験について

 薬膳マイスター養成講座を受講し、試験を受けて70%以上の得点で合格すると資格が得られます。

講座名薬膳マイスター(和漢薬膳師)養成講座
取得できる資格名和漢薬膳師(薬膳マイスター)
受講期間4カ月(+無料受講期間6カ月)
上位資格【国際薬膳食育師】2級・1級・特級師範*薬膳マイスターは国際薬膳食育師3級
試験方法最終課題に合格
試験会場自宅で可能
受験料
合格基準70点以上
合格率公表なし
講座運営会社株式会社学文社
サポート体制添削課題DVD付きテキスト
サイトURL公式サイト

こんな人におすすめ

  • 飲食の仕事をしている人
  • 料理教室を開いている人
  • 食育に興味がある人
  • 子どもの健康が気になる人

薬膳初級講座

 薬膳初級講座は「薬膳アドバイザー」取得のための初級講座です。
 薬膳初級講座を受講すると、日本中医食養学会が認定する「薬膳アドバイザー」の資格が取れます。
 薬膳初級講座受講後「中医薬膳指導員®」「中医薬膳調理師」の受験資格が得られ、合格した場合、薬膳のプロとして認められる資格となります。

 中医学や薬膳にはあいまいな表現が多く、理解しにくいところもありますが、母体となる日本中医食養学会は日本で20年以上の運営実績があるため、「正当な中医学理論」「本物の薬膳」を学びたい方には特におすすめの講座です。

おすすめポイント

  • 講座内容に実習も含まれ、実践的な勉強ができる
  • ライブ配信での授業なので、場所を選ばず着用できる
  • 資格取得後はさらに上の資格を目指せる

薬膳アドバイザーの試験について

 カリキュラムを履修し、全ての課題に合格すると資格が取得できるため、認定試験は行われません。

講座名薬膳初級講座
取得できる資格名薬膳アドバイザー
受講期間
上位資格中医薬膳指導員
試験方法
試験会場
受験料
合格基準日本中医学食養学会主催の「薬膳初級講座」または、教育施設の指定カリキュラムを行い、40時間以上の薬膳講習を履修
合格率
講座運営会社日本中医食養学会
サポート体制薬膳講習にて資格取得可能
サイトURL公式サイト

こんな人におすすめ

  • 栄養士、飲食店経営者、料理教室講師など食に関わる職種の人
  • 薬剤師、鍼灸師、スポーツトレーナーなど、体に関わる職種の人
  • セミナー開講を目指す人
  • サロン経営者

薬膳インストラクター資格取得講座

 薬膳インストラクター講座は一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)認定資格です。
薬膳の理論を習得し、スペシャリストとして薬食同源を実践できます。
 講座にはすぐに実践できるレシピが58品掲載されているので、すぐに薬膳料理にチャレンジできます。

おすすめポイント

  • キャリカレでカリキュラムを修了していれば、いつでも何回でも再チャレンジが可能
  • 図解やイラストによってビジュアルでイメージが描きやすい
  • レシピ解説は映像講義で学習でき、料理教室のように分かりやすく学べる

薬膳インストラクターの試験について

 薬膳インストラクターの資格を取得を目指すには、まず日本能力開発推進協会が指定する、認定教育機関などで講座を受けます。最短で4カ月、すべてのカリキュラムを修了したのち、在宅で随時受験が可能です。得点率が70%以上で合格判定となります。

講座名薬膳インストラクター資格取得講座
取得できる資格名薬膳インストラクター
受講期間4カ月
上位資格国際薬膳調理師
試験方法
試験会場在宅受験
受験料5,600円
合格基準70%以上
合格率公表なし
講座運営会社資格のキャリカレ
サポート体制独自のカリキュラム
あなたにあった学習サポート
700日間の長期学習サポート
サイトURL公式サイト

こんな人におすすめ

  • 手軽に薬膳料理を作りたい人
  • 冷えや便秘など、慢性的な不調が気になる人
  • 料理が好き、料理を活かしたい人

中国漢方ライフアドバイザー資格取得講座

 中国漢方ライフアドバイザーは、その名の通り漢方に特化した講座です。
 実は漢方は中医学ではなく、中医学をベースに日本の風土に合うようにアレンジされ、独自に発展した学問です。
 中国漢方ライフアドバイザー講座では「生薬」と「漢方薬」の違いをはじめ、漢方の成り立ちや理論を学ぶことができます。
 症状があるのに原因がわからない病気(=未病)に働きかけ、自然治癒力を高める方法や、症状別の漢方について学びます。
 講座はすべて在宅で受けられるため、忙しい人でも自分のペースで無理なく学ぶことができます。

おすすめポイント

  • プロ監修のテキストやプロが実施する講義により、漢方についての知識を深められる
  • 自宅で受験ができるため、落ち着いて試験が受けられる
  • 認定校ならではの質の高い講義が自宅で受けられる

薬膳インストラクターの試験について

 中国漢方ライフアドバイザー資格を取得を目指すには、薬膳インストラクターと同様、最初に日本能力開発推進協会が指定する、認定教育機関などで講座を受講します。カリキュラムが修了したら、在宅で資格試験を受験し、70%以上の得点で合格となります。

講座名中国漢方ライフアドバイザー資格取得講座
取得できる資格名JADP認定 中国漢方ライフアドバイザー
受講期間4カ月
上位資格なし
試験方法
試験会場在宅受験
受験料5,600円
合格基準70%以上
合格率公表なし
講座運営会社資格のキャリカレ
サポート体制通信講座添削課題マンツーマン指導
サイトURL公式サイト

こんな人におすすめ

  • 特に漢方に興味がある人
  • 漢方薬や生薬について勉強したい人
  • 薬剤師・登録販売者資格を持っている人
  • 講師としてセミナーを開きたい人
  • 美容業界で働く人
  • オリジナルコスメを作りたい人
  • 漢方で身体の不調を整えたい人

漢方養生指導士 ベーシックコース

 漢方養生指導士は、生活に「養生」を取り入れ健康的な生活を送るためのアドバイスをするための資格です。
 芸能人のアンミカさんも取得しているこの資格は、

  • 漢方の基礎理論を理解できる
  • 暮らしに役立てるための知識を身につけられる

 ため、体調や、季節に応じた養生ができるようになります。

 全講座が通信制で、最短1カ月で資格取得が可能なため、短期間で中医学の資格取得を目指す方にもおすすめです。
 漢方養生指導士のベーシックコースを受講し、認定試験の合格で、漢方養生指導士アドバンスの受講・受験資格が得られます。

おすすめポイント

  • 講座の受講時期に関係なく、いつでも受験できる
  • 全国のテストセンターで受験できる
  • 合格率が90%以上

漢方養生指導士の試験について

 漢方養生指導士 ベーシックは、18単位中15単位以上出席したのち、資格試験を受けて取得します。試験は80%以上正解で合格です。

講座名漢方養生指導士 ベーシックコース
取得できる資格名日本漢方養生学協会発行の認定証
受講期間
上位資格
試験方法四者択一問題 50問
試験会場スクール各校舎、全国のテストセンター
受験料6,600円
合格基準80%
合格率92% ※2020年10月〜2021年10月
講座運営会社薬日本堂株式会社
サポート体制通学・オンライン・通信体質にあった養生を学べる
サイトURL公式サイト

こんな人におすすめ

  • 漢方や薬膳に興味があり、基礎から学びたい方
  • 体質・季節に応じた養生法を学びたい方
  • 自分あるいは大切な人の健康管理をしたい方
  • 短期間で中医学の資格取得を目指す人

温活薬膳料理士講座

 温活薬膳料理士講座は、身体の冷えを改善するための「温活」にフォーカスした講座です。
 温活料理を作りながら東洋医学や薬膳の基礎を身につけていくため、自分の身体・生活に適した温活料理のオリジナルレシピを作成することができます。
 講師でもある芸能人の麻木久仁子さんは国際薬膳士の資格を持っており、講座内でメイン講師を勤めています。

おすすめポイント

  • 自分自身で温活料理のレシピが考案できるようになる
  • 自分の都合がつく時間で料理実習ができる
  • 資格取得者が料理教室を開く時には、協会の専門家からサポートを受けられる
  • 日本温活協会の会員になれる

温活薬膳料理士の試験について

 温活薬膳料理士講座は、オンラインで動画を視聴する受講方式です。 講座の受講により、自分自身で温活料理レシピが考案できることを目指しています。全ての講座の動画を視聴すると、資格試験が受けられます。60%以上の正答率で合格となりますが、不合格であっても何度も再受験が可能です。

講座名温活薬膳料理士講座
取得できる資格名温活薬膳料理士
受講期間
上位資格
試験方法選択式
試験会場オンライン
受験料
合格基準正答率60%以上
合格率公表なし
講座運営会社一般社団法人 日本温活協会
サポート体制オンライン受講資格取得の特典あり
サイトURL公式サイト

こんな人におすすめ

  • 体の冷えが気になる人
  • 自分で温活薬膳料理を作りたい人
  • 家族が冷え性の人
  • 温活を通して薬膳や東洋医学の知識を身に着けたい人
  • 飲食店経営者・従業員

薬膳・漢方の資格は仕事や食生活 いろいろなことに活かせます

 「薬膳・漢方を学んでも、仕事に活かせるの?」と心配になる方もいるでしょう。

 薬膳・漢方の資格は仕事にも食生活を通した日常生活にも活かせます。

 確かに薬膳・漢方のスクールで取得できる資格は民間資格であり、国家資格に比べると権威性が低いのでは?と思うかもしれません。

 しかし、中医学に興味を持ったそもそもの動機は「漢方医になりたい」ではなく、「自分や身近な人の不調を和らげたい」という方がほとんどではないでしょうか

ここからは民間資格取得、講座受講を通して薬膳を学ぶメリットについて解説していきます。

薬膳・漢方で仕事の幅が広がる

 薬膳・漢方の資格を取得することで、仕事の幅が広がります。
 特に飲食業やエステ・サロンでは薬膳の資格を持っていることで他と差別化が図れます
 薬膳の知識をもっていることでお客様からの信頼が篤くなり、リピーターつきやすくなります。

 例えば飲食業界の場合、他店にはない、薬膳を使ったオリジナルレシピの考案や、薬膳のイメージの ない和・洋食に薬膳を取り入れることもできます。

 美容関係であれば、薬膳・漢方の知識を使ったオリジナルコスメレシピの販売や、スキンケアのワークショップを開くことができますし「肌がくすむ」「ぽっちゃりを改善したい」など、顧客の悩みに具体的にフォーカスした食事のアドバイスが可能です。


 顧客へのアドバイスをより個別化することで、顧客満足度が上がるため、顧客単価を上げることができます。

具体的には、

<飲食業界>

  • 料理人
  • 調理師
  • 栄養士
  • カフェスタッフ

<美容業界>

  • エステティシャン
  • 整体師
  • 鍼灸師
  • 美容部員

 の方々に薬膳・漢方の資格取得は特におすすめです。

自分と家族の美容と健康に活かせる

 薬膳を学ぶことで、自分と家族の美容・健康維持に役立てることができます
 そもそも薬膳とは中医学の理論をもとにした料理・献立で、健康維持・病気の予防・治療を目的としているからです。

 中国では古来から「日々の食事は薬の投与と根源は同じ」という「薬食同源」思想があります。
 薬膳は、中医学の理論を基礎として、1)健康維持、2)病気予防、3)治療 を目的として中国で発祥した料理と献立を指します。
 したがって薬膳を学び、実践していくことで、自分や家族の美容・健康維持に役立てることも可能です。

講座の選び方について

 さて、ここまで中医学を学びたい方向けの講座をご紹介してきましたが、さまざまな講座があってどれが自分に向いているのか迷っている方もいるでしょう。
 ここからは、講座選びの際に

  • 自分に合ったものはどれか
  • 仕事・生活に活かせるものはどれか

 という観点から講座を決めるためのチェックポイントを解説していきます。

目的に合わせて講座を選ぶ

 一つ目の講座選びのポイントは「目的に合わせて講座を選ぶ」ということです。

 中医学を学ぶ講座を選ぶうえで一番大切なことは、「ご自身が中医学を何に活かしたいか」ということではないでしょうか。

 たとえば毎日の生活に気軽に薬膳を取り入れたい方が上位資格を目指すカリキュラムを受講するのは、あまり楽しくなく、学習が続かない可能性があります。
 日々の生活に活かしたい、仕事に薬膳の知識を取り入れたい方であれば、わかりやすく楽しそうな講座を選ぶのがよいでしょう。

 反対に、すでに調理師・栄養士、薬剤師・医師・登録販売者などの国家資格を持っており、薬膳を極めたいという方であれば、上位資格や国際認定が得られる講座を選ぶのがおすすめです。

通学・オンライン 受講方法で選ぶ

 二つ目の講座選びのポイントは「受講方法で選ぶ」です。

 仕事が忙しい方や、家で気軽に受講したいという方におすすめなのはやはりオンライン講座です。オンライン講座では費用が比較的低く、コストを抑えながら資格取得が可能です。
 何より仕事や育児で自分の時間を持ちにくい人でも自分のペースで受講できるため、続けやすいのが一番のメリットでしょう。

 しかし中医学や薬膳は専門用語が多く、深い知識を求められる場合もあります。
 もし時間と予算に余裕があるなら、通学もおすすめです。
 一緒に学ぶ仲間がいると勉強も楽しくなりますし、授業で学んだ知識を一緒に調理実習のような形で実践できるのも良い点です。
 一緒に作った薬膳料理を囲みながら勉強をするのも楽しいのではないでしょうか。
 仲間が欲しい方には通学のあるスクールがおすすめです。

料金で選ぶ

 三つめの受講ポイントは「講座の料金で選ぶ」です。
 受講する講座によって料金は違いますが、それぞれの講座で学べる内容も違います。

 たとえば漢方をメインに勉強したい方が薬膳の実践レシピが多い講座を選んでしまうと、後悔するだけでなく後から他の講座を受け直すことになるかもしれません。
 一つめのポイントで解説したように、まずは「何のために中医学を勉強したいのか(目的)」と「自分が何を勉強したいのか(内容)」をはっきりさせてから各講座の料金を比較しましょう

 通学よりはオンライン・通信講座の方が料金が低めに設定されています。
 講座の内容と料金とのバランスを見ながら、受講する講座を決めていくのがおすすめです。

講座の内容を確認する

 中医学にはさまざまな講座・資格があるため、ここまでご紹介してきた講座を見て、どの講座にしようか迷っている方も多いと思います。
 中医学を学ぶ目的がある程度決まってきたら、実際に気になる講座の資料請求をしてみましょう
 資料には金額の詳細だけでなく、実際に使用するテキスト・副教材の見本がある場合が多いため、「自分に合わなそう」と思った講座はやめた方がいいでしょう。
 学習が続かず資格も取れない事態を避けるためにも、資料請求は大事です。

まとめ

 中医学をこれから学ぶ人のためにおすすめの勉強法と、さまざまな講座をご紹介しました。
 中医学・薬膳・漢方の講座は自分や家族の体調不良を改善したり、病気の予防や健康管理に役に立つだけではなく、受講し資格を取得することで仕事にも活かすことができます。
 ご自身の興味・関心、通学や受講スタイルによって適した講座を見つけて、中医学を楽しく、そして深く学んでいきましょう。
 中医学を学ぶことが、理想のライフスタイルを実現する手助けになるかもしれません。
 まずは興味を持った講座の資料請求からスタートしてみましょう。

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